【おもしろい豆知識】『チャイニーズレストラン症候群』とは?

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中華料理は体に悪い?

今回は「チャイニーズ・レストラン・シンドローム」、日本語にすれば「中華料理屋症候群」という病気についてです。

先日【「トランス脂肪酸は気にしなくていい」は本当か】という記事を読んでおりました。

※現在はリンク先の記事が削除されています。

思い返すと昔は菓子パンとかよく食べてましたが、最近では体に悪そうという思い込みも手助けして全く口にしなくなりました。

ヨーロッパ ブログ
筆者
特にマーガリンは体に悪い!という情報もあり、この記事を読んでいたわけです。

まあ化学の世界では常識は変わるが常なので、体に良いと思われていたものが体に悪かったりその逆もよくありますよね。

例えば1970-1990年代に建てられたビルなどによく使われていたアスベスト(石綿)、一昔前に社会現象にもなって体に悪いのは誰もが知っていることだと思います。

でも当時はどっかの大学教授がテレビで声を大にして「アスベストは人工物ではなく自然界に元々あるものなので体にはまーーーったく影響はありません!!」って言ってましたが、とんでもない話ですよね。

おっと話が逸れました(笑)

この記事の中に「チャイニーズレストランシンドローム」という言葉が出てきた(現在は書き換えられて無くなった模様)ので思わず「お!」っと声を上げてしまいました。

では「チャイニーズレストランシンドローム」とは一体どういうものなのか?

チャイニーズレストランシンドローム(中華料理店症候群)

1968年、中華料理を食べた人が頭痛/歯痛/顔面の紅潮/頸部や腕の痺れ/動悸などの症状を訴え、Chinese restaurant syndrome として権威ある医学雑誌Lancetに掲載されました。

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これは、中華料理に多く含まれる化学調味料のグルタミン酸ナトリウムが原因ではないかと疑われ、翌年には動物実験で視床下部などへの悪影響が指摘されたため世界保健機関などにより1日の摂取許容量に制限がもうけられました。

(中略)

実はその後、アメリカで臨床試験が行われ中華料理店症候群になったことがある被験者にグルタミン酸ナトリウムを大量に含む食事を与えても症状が再現されず、グルタミン酸ナトリウムと中華料理店症候群の関係は証明されませんでした。

その後も追試が行われ、通常の料理に使う量では人間に対する毒性が確認されずその研究結果が2000年に発表され、悪名高い中華料理店症候群は現在では学術的には否定されています(←これ重要

(参考:第26回 中華料理店症候群

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まあ上に詳しく書いてあるのですが、恐らく読む方はほとんどおられないので下に要約しました↓

中華料理を食べた人が体の異常を訴えて「中華料理屋症候群」として一時は世界的に中華料理バッシングが起こる。

原因は中華料理に多く含まれるグルタミン酸ナトリウムと思われたが、どうしても中華料理と体調不良との関係が証明できず現在では都市伝説になっている。

という事です。

化学調味料とうま味調味料

チャイニーズレストランシンドローム

グルタミン酸ナトリウムは昔は「化学調味料」と呼ばれていましたが、その名前が与える印象の悪さから現在では「うま味調味料」と改名されました!!

実はみなさんのご自宅にも割とあると思います、化学調味料!

気にし出したら止まりませんが、いま一度自分の体を作る食事を見直してもいいかと思います。

美味しんぼにもそういうお話がありますので興味があれば。

ぼくの意見では、恐らく中華鍋に傷があり鉄分が溶け出し鉄中毒になったのではないかと思います。

中華料理屋症候群
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