西洋建築 基礎

超わかりやすい!【古代エジプト建築】ヨーロッパを旅する前に知っておくべき知識

RYOです

各建築様式の少し詳しい部分まで掘り下げようという狙いで、今回は古代エジプト建築について説明します。

※明言しますが、西洋建築の勉強をしてからヨーロッパに行けば無学で行くより100倍楽しめます。5回にわたってヨーロッパ30ヵ国以上を完全無学で周ってきた僕が言うので間違いありません(笑)

参考文書:「西洋建築様式史」

↓こちらを前提に話を進めますので、まずはこちらを読んでください↓

【西洋建築】建築様式の種類と風土による建築様式の違い

※「この部分がわかりにくいです」とか「これはどうなんですか?」などの質問やコメント等ありましたら遠慮なく下部のコメント欄からお問い合わせください!

では始めます。

古代エジプト建築

エジプトも、メソポタミアと同様に世界四大文明のひとつでナイル川流域に展開し、その範囲は幅が10~20kmと狭いものの、長さは1000kmほどに及びます。

人々が生活を始めるのは紀元前5000年紀頃のことで、毎年周期的に氾濫するナイル川を利用した農耕は、エジプトを古代世界で最大の穀倉地帯とし、ここから

「エジプトはナイルのたまもの」

という言葉も生まれたほどです。

紀元前のエジプトの歴史は主に7つの時代に分けて語られます。

それがこちらです↓(名前を覚える必要はありません)

・先王朝時代(紀元前5000~前2950年頃)

・初期王朝時代(前2950~前2654年頃)

・古王朝時代(前2654年~2145年頃)

・中王朝時代(前2050年~前1786年頃)

・新王朝時代(前1567年~前1085年頃)

・末期王朝時代(前1085~前332年)

ギリシャ建築が発展したのがこの紀元前700~600年くらいから

・プトレマイオス王朝時代(前305~前30年)

・古代ローマ帝国の属領時代(前30年~)

これを見るだけでも、古代エジプト建築がいかにギリシャ建築よりも遥か前に成立していたかがわかりますね。

世界の歴史まっぷさんの世界史年表でも確認できます↓

※紀元前3000年以前と紀元前200年以降が表記されていないので「先王朝時代」「初期王朝時代」「ローマ帝国の属領時代」は年表には載っていません。

この時代、建築材料はもともとは日乾煉瓦であり、住宅はやはり日乾煉瓦で作られていました。

他方で、モニュメンタルな建物、例えば王墓のピラミッドや王宮などの大構築物石造で建てられるようになり、石灰岩、花崗岩や御影石、砂岩などが用いられていました。

そこで構造的には柱を立て、梁を渡すまぐさ構造が採られ、大建築では梁も石材なので、スパンが短く柱の林立する空間となりました。(これもギリシャ建築とそっくりですね)

スパンが短く柱の林立する空間

僕は西洋建築を勉強するにあたって、ある一冊のテキストを買いその内容に沿って勉強をしました。

そのテキストでは「西洋建築の基本はギリシャ建築」という前提で説明がなされていたのですが、今まさに「エジプト建築」を勉強してみて驚きました。

これらは、エジプト建築の遺構「ルクソール神殿」や「カルナック神殿」に遺されていたものです。

「西洋建築の大元は古代オリエント・古代エジプト建築」というのが初めて理解できました。

まさに、ギリシャ建築そのものじゃないですか!!!↓(゚д゚)!

ピラミッド

古王朝時代を象徴するピラミッドは、初め階段状の形態から始まり、続いて屈折ピラミッドと呼ばれる稜線が中途で折れ曲がる形を経て、四角錘のものへと展開しました。

と、わかりやすく並べたのですが

「いや、そんなんええねん!単独ででっかい写真見せろや」

って言う口の悪い人のために下に3枚とも載せますね↓

» ピラミッドの種類↓

階段状ピラミッド↓

屈折ピラミッド↓

四角錘ピラミッド↓

» 折りたたむ

この時代、国王と神は同格とみなされ、霊魂の不滅と来世の確信という宗教にもとづき、ピラミッドを築き死体をミイラとして残し、副葬品を伴わせ、そこで、ピラミッドは通常様々な施設とともに一つの複合体を形成していました。

マスタバと階段状ピラミッド

サッカラの階段状ピラミッド複合体は、第三王朝(紀元前2620-前2600)の遺構で、墓廟建築としてはもともとマスタバがありました。

マスタバ

腰掛けを意味するアラビア語で、マスタバとは平面が矩形(くけい)で壁面が上方に向かい内側に傾斜した台状の構築物のこと。

いわゆるこんなん↓

階段状ピラミッドは、いわばこのマスタバを拡張とともに積み重ねていったとみられ、マスタバからピラミッドへの移行過程が示されています。

規模は底面で約121m×109m、高さが約60mです。

この複合体は、階段状ピラミッドに葬祭神殿(北側)や王のパヴィリオンや神殿群、2つの宮殿(東側)などが設けられています。

また柱には、パピルスの花の形をした世界で最初の石像の柱頭が用いられており、これはのちのギリシア古典建築を想起させます。

柱頭(キャピタル)

柱頭とは、柱の頂部に載せられる装飾のこと。

以下、ギリシャ建築編より↓

ギリシャ建築 オーダー

ギリシャ建築の「コリント式」の柱頭はアカンサスという多年草の葉をモチーフにしているのですが、これもパピルスの柱頭を真似しているととれますね↓

このピラミッド複合体は最古の建築家イムホテップによるものです。

ギザの三大ピラミッド

ピラミッドで著名な実例は、ナイル川の河口付近、下エジプトのギザにある第四王朝(紀元前2545~前2450年頃)の3つのピラミッドです。

ピラミッド

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