世界一美しい湖畔の町【ハルシュタット】で出会ったNinaに衝撃を受けた話

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今回は『世界一美しい湖畔の町』と呼ばれるオーストリアのハルシュタット(世界遺産)でまさに奇跡としか思えない事が連続して起きた話をしようと思います。

いつ振り返っても思うのはこれです

人と人との出逢いってやっぱり奇跡なんだなー

ぼくはこの町で超カッコいい旅人であるスロヴェニア人のNinaと出会い、ハッピーアクシデントを経て、お互いの旅に対する価値観など色々と話し合うことができました。

その経験はその後のぼくの旅観を変えてくれたので、そうなるまでの様々な軌跡を想い出として残しておきたいと思います

なるべくグダグダしないように努めますので予めご了承ください。

Hallstattの位置

ハルシュタットはオーストリアの中北部に位置し、ドイツともチェコとも近い町です。

かのモーツァルトの生まれ故郷であるザルツブルクからも電車で2時間くらいの距離なので日帰り旅行又は一泊くらいで多くの観光客が訪れます。

正直、町自体は非常に小さく一日あれば余裕で周れます

Hallstattは世界遺産

ハルシュタットは世界文化遺産に登録されており、登録名は

ハルシュタット・ダッハシュタイン・ザルツカンマーグートの文化的景観

です。

ザルツブルクの東南に位置するザルツカンマーグート地方はオーストリア帝国皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が別荘を設け、映画『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台にもなった景勝の地。

なかでも真珠にたとえられるハルシュタット湖畔の美しい町ハルシュタットと、ヨーロッパアルプスの最東端の氷河を抱き、湖の南に連なる約2,995mを最高峰とするダッハシュタイン山塊が世界遺産に登録されています。

(https://www.hankyu-travel.com/heritage/austria/hallstatt.phpより引用)

Ninaとの出会い

では旅人Ninaとの出会いについて少しお話します。

まあ奇跡というと大げさですが、人と人が出逢うというのはやはり奇跡の連続なんだなと気付かせてくれた出来事でした。

Good bye ヴィクトリノックス

という事で、おれは2016年4月13日の朝に世界一美しい町と呼ばれる石畳が素敵なチェコの【チェスキークルムロフ地区】↓

を出発し、世界一美しい湖畔の町と呼ばれる【ハルシュタット】へ向かった。

※そうです、ぼくは世界一好きなんです(いや、たまたま)

この日、朝早く宿を出て駅へと向かう。

駅は高台の上にあるので長い坂道と階段を「おれ体力あるぜ」と見せつけんばかりに休憩もせずに上りきる(実は結構しんどい)

もう4月の半ば、すっかり春である。暑い!

そして電車に乗る直前に気付く。

あれ、帽子は・・・(゜-゜)?

そう、2週間前に本場スイスのジュネーブで買ったばかりのVictorinox(有名ブランド)のキャップ帽(4,000円くらい?)を宿に置き忘れてきたことに気付く。

取りに帰るかめっちゃ迷った。

一応ユーレイルパスという、ヨーロッパの電車乗り放題チケットを持っていたので電車自体は一本見逃しても問題ない。

しかし迷っている時間はない。

駅には出発のベルが鳴り響き今すぐにも扉が閉まらんとするところだった。

あの坂道をもう一度往復すんのはヤバい(;´・ω・)

結局取りに帰らずにハルシュタットへ向かう電車に乗った。

読み方の分からない駅をいくつも通り過ぎる。

↑スタイナッハ・アードニング?

大学時代に学んだドイツ語を駆使してもどう読めばいいかわからない。

もう後戻りはできない。

悔やまれる、おれの赤と黒が基調のヴィクトリノックスのキャップ帽よ

わずか2週間の命だった・・・

オーストリアにはヨーロッパアルプスが走っているので、車窓は非常に美しいの一言に尽きる↓

いやー何時間見ても飽きませんねー

(「一生見ても飽きない」と言おうと思ったけどそれは言い過ぎと思いやめました。)

同じ車両に乗っていた女の子

車内は非常にガラガラだったが、ある瞬間にふと気付いた。

通路隔てた隣の席に一人で座って本を読んでる女の子、とても可愛い・・・

もちろん向こうは全く俺のことなど気にせずに本を読んでいる。そう、そんなことは今までに幾度となくあった。もう慣れっ子だ。

事前に確認していた予定表で言うと、途中どこかの駅で乗り換えるはずであった。

(結果から言えば乗り換えはする必要が無く一本で行くことができたのだが)

しかし、その駅が近づくにつれ荷物を整理するおれ。

停車すると同時に一度降り、どこのホームから乗り換え便が出ているか探す。どれだけ探しても閑古鳥しか鳴いていない。

乗ってきた電車はもう出発する直前。

とりあえず頭の上にはてなマークを乗せながら再び列車に乗るおれ。それを見て少し笑っているその女の子。

コイツ、一度降りたのにもっかい乗ってきた(笑)

そんな感じだ。

周りを見渡してもその子以外誰もいないので、俺は窓開けて写真撮ったり車窓に寄りかかって風を感じながら音楽を聴いたりしていた。

傍から見れば変人だったかもしれない。

向こうは明らかに

なにこの人

という、彼女の中で【面白い人】50%と【ヤバい奴】50%の間を行き交ってる雰囲気を感じた。

と言うか、大体その電車に乗ってる時点で旅行者が訪れそうな行先はハルシュタットしかないという事から、お互いにハルシュタット駅で降りることは既にわかっていた。

車掌が検札に来たときも(※)彼女はドイツ語ではなく英語で返事をしていた。

※ヨーロッパでは改札が無い駅も多いので、有効な切符を持っているか車掌が検札するのが基本

その時点で「ほう、やはり地元の子じゃないのだな」とストーカーぎりぎりの分析力で彼女が地元の人間ではないと確信する。

オーストリアの公用語はドイツ語だからだ。そして思った、

同じ旅人同士なら仲良くなれるチャンスがある

そしていざ

ナヒステ スタツィオン イスト ハルシュタット

(次の駅はハルシュタットです)

というドイツ語のアナウンスが聞こえ荷物を整理し始めた時、その子も本を片付け始めたようだった。

※大学時代ドイツ語を勉強していたので、それくらいのドイツ語は理解できる。今こそ声を大にして言おう

竹内先生、吉村先生ありがとうございます!!

やっぱりハルシュタットか!

と内心思いながら出口付近に向かい、到着してドアが開くのを待つ。

そして友達になる

出口で到着を待つおれの後ろで立っている彼女を見て、緊張で話しかけれない自分の情けなさをつくづく実感する。

何やってんだ、おれは・・・

とその時、

Hi, nice to meet you ! Where are you from?:)

と、めっちゃ可愛い笑顔で向こうから話しかけてきた。

(※たぶん同じ車両じゃなかったらこんなことは起きなかっただろうと思います。)

少しドヤ顔で

アイム ジャパニーズ(^ω^)

と中学英語で返事をし、そんなこんなで一緒に話しながらボート乗り場へと向かう。

上の地図右側のHallstatt Bahnhof(ハルシュタット駅)から左側のHallstattの町に行くには、片道2€のフェリーに乗る必要があります。

(往復4€のボート代払いたくない人は、湖をずーーっと迂回して歩いてもHallstattの町に行けますよー)

2€のボート代を払い乗船すると、5~10分くらいで対岸のハルシュタットの町に着く。

ボートに乗りながら書いてもらった彼女の名前がこちらである↑

NINA SENEGAČNIK

見たこと無い記号が含まれているが、日本語読みすればニーナ・セネガチュニクとなる。

しかし実際は少し発音が違うと思われる。

名前を書いてもらう際、チェスキークルムロフで手に入れた地図しか持っておらず仕方なくそれを渡した。

すると、

「え!ここ行ってきたの???私もめっちゃ行きたいところなの!!!」

と早くも打ち解けれそうな雰囲気に密かに心躍るおれ。

ハルシュタット到着

世界一美しい湖畔の町やのに湖畔を見ることも忘れて、ウキウキしながらNinaとinfoに行ってハルシュタットに関するパンフレットをもらう。

この時、日本語を勉強している友達に教えてもらったという、彼女が唯一知っている日本語を俺に披露した。

それは後で実際の動画で紹介しよう

そして貧乏バックパッカーにとっては水や空気と同じくらい大事なもの、Free Wifiを探す。

お、ここら辺に飛んでんな!

wifiの電波を無意識に感じ取れる俺はとりあえずベンチに座りFree wifiの電波に囲まれながらお互いの自己紹介を始めた。

自己紹介

ほとんど自己紹介をしていなかったので、まずは相手の情報を聞き出す。

敵を知り己を知れば百戦危うからず、だ。

彼女の名前はNina(可愛い名前)

生まれも育ちもスロヴェニア(え、どこ?)

瞳の色は(初めて見た)

年齢が同じで誕生日は一ヵ月違い(まじ?)

テントや寝袋、バーナーを持ってをしている(ん、、、?)

ハルシュタットでも宿を予約していないので、テント場を探さないといけない(は、、、?)

年齢が同じで誕生日もめっちゃ近いとあってさすがに向こうも驚いていたようだった。

しかしそれ以上に彼女が

テントや寝袋をもって自給自足の生活をしながら旅をしている

という話はまさに目から鱗、寝耳に水、瓢箪から駒だった。

噂には聞いていたが、よもや身長155cmの小柄な美人さんがそのような旅をしていることが信じられなかった。

確かに、澄み切った青空と心地良い春の風がハルシュタットを包み込み「こんな自然の中で星を見ながら寝れたら最高だろうな」とは漠然と思っていた。

宿に荷物を置き散歩

そして明日何か予定ある?と聞かれたので、二つ返事で

I want to spend with you tomorrow.

(明日も君と一緒に過ごしたい)

という、少し不気味なくらいの中学英語で返事する。

とりあえず明日も会える事は間違いなさそうだ。これでこそ旅である。義務教育を終えた世の中のみんなに伝えたい!

世の中は中学英語で回っている!!!!恐れずに今すぐ海外へ出ろ

(※本文言を信用する事によって生じたあらゆる不利益または損害に対して、当方は一切責任を負いません。)

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