小笠原諸島 世界遺産

【小笠原諸島】~独自の進化を遂げた生物種が暮らす島々~

はじめに

RYOです。

このシリーズでは世界遺産検定1級合格のために、まずは日本の世界遺産を全て勉強しようという企画です。

今回は「小笠原諸島」についてです。

小笠原諸島(2011年登録)

日本列島から約1,000km離れた太平洋上にある『小笠原諸島』は、これまでに日本列島や大陸と陸続きになったことがない海洋島のため、多くの固有動植物が独自の進化を遂げながら生息しており、その進化は今も続いています。

また、小笠原諸島の成り立ちは同じく海洋島に属する火山島のガラパゴス諸島やハワイ島とは異なり、プレートの沈み込みから誕生した「海洋性島弧」と呼ばれます。
島弧(とうこ)とは「弓なりに弧を描いて並ぶ列島」のこと

父島では枕状溶岩として太古に活動したプレートを陸上で見ることができます。

適応放散

世界遺産の登録範囲は小笠原諸島の陸域(ただし父島・母島の集落近郊、硫黄島、沖ノ鳥島、南鳥島を除く)と、父島および母島周辺の海域の一部で、その面積は79.39㎢に及び、これらの島々の生態系は、島によって大きく異なります。

ある生態系が島に定着するには、その起源となる種が島に到着することが不可欠ですが、当然、島ごとにばらつきが出てきます。

また、島に定着した生物は他の地域の生物と交わることがないため、独自に進化し種分化が起こります。

このように起源が同じ生物群が、異なる環境に適応して生理的または形態的に分化すること適応放散と言い、とりわけ小笠原諸島においては陸産貝類と維管束植物が高い固有率を示しており、陸産貝類では葉の表に棲むか裏に棲むかといった違いでも、異なる進化を遂げた例があります。

小笠原諸島の面積の狭さを考えると異例とも言えます。

小笠原諸島で自然に分布している昆虫の25%、陸産貝類の95%が固有種であるのに対し、哺乳類の固有種は絶滅危惧種のオガサワラオオコウモリのみです。

外来種の危険性

小笠原諸島は亜熱帯に属し暮らしやすい気候ですが、一般市民が生活しているのは父島と母島だけです。

1675年に江戸幕府が調査のための船を小笠原諸島に送り、「此島大日本之内也」という碑を設置して「無人島(ブニンジマ)」と名付けましたが、その後も人が住むことはありませんでした。

1830年にハワイから白人5人、ハワイ人25人が入植し初の移住民となると「無人島」を語源とする「ボニン・アイランズ(Bonin-Islands)」と名付けられました。

その後、住人が増えるにつれて家畜のヤギやブタ、ペットの犬や猫などが持ち込まれ、固有の生態系が脅かされています。

特に固有種のチョウやトンボを捕食する北米産のグリーンアノール対策は緊急の課題となっています。
※グリーンアノールは別名「アメリカトカゲ」

小笠原諸島 世界遺産
最新情報をチェックしよう!