そもそも【旅をする木/記】とは?~星野道夫/アンネ・フランクに感銘を受けて~

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こんにちは、RYOです。

一番初めの投稿(=プロフィール(【旅をする記】僕がブログを始めた理由)では当たり前のようにブログタイトル「旅をする記」についての説明なしに僕の経歴やブログの目的について語りました。

しかし、このブログの趣旨をより深く理解してもらうためにこれについての説明もするべきかと思います!

まあ一見、何とも不思議なブログタイトルではあるんですが、もちろん僕の中では確然たる理由がありこう名付けました。

このブログタイトルに特に影響を与えてくれた人物2名がこちらです↓

・星野道夫

・アンネフランク

では説明していきます(”◇”)ゞ

星野道夫

皆さんは「星野道夫↑」という写真家を知っているでしょうか?

一言で言いますと、彼は

アラスカの大自然と野生動物に魅せられ、真っ向から向き合い、愛し、そしてその生涯をアラスカに捧げた写真家

です。

1996年8月、「どうぶつ奇想天外」に"ヒグマと鮭(サケ)"というテーマで企画を持ち込み、ロケ地のアラスカでキャンプをしている最中にヒグマに襲われ亡くなりました。

詳しくは以下参照↓

彼はアラスカで過ごしていた間、本当に沢山の事を学びそれを本に著してきました。

彼の写真は、美しく厳しい自然のありのままの姿を活き活きと切り取っているのですが、本記事に掲載できる写真が無いため「→星野道夫 写真」をでご確認ください。

旅をする木

彼が書いた様々な著書の中に「旅をする木」があります。

同じく大自然を愛する者として、彼の言葉に非常に共感できこの本のタイトルがずっと心に残っていたので、今回このようにブログを始めるにあたって、この名前を使わせて頂きました。

「旅をする木」という言葉は、彼のお気に入りの生物学の本(というより【アラスカの自然を物語のように書き上げた名作】と本人は言っている)の第一章の冒頭らしいです。

「旅をする木」で始まる第一章。

それは早春のある日、一羽のイスカがトウヒの木に止まり、浪費家のこの鳥がついばみながら落としてしまうある幸運なトウヒの種子の物語である。

(引用:星野道夫『旅をする木』)

で始まり、以降一本のトウヒの木の旅について書かれています。

これがまた色々と想像を駆り立てられるんです。

その他『長い旅の途上』『ノーザンライツ』『アラスカ 風のような物語』『魔法のことば』『ナヌークの贈りもの』など数々

おススメする理由

「旅をする木」に限らずですが、是非彼の本を読んで頂きたいです。

彼の言葉は本当に人の心を打つもので、本を読むだけで目の前にアラスカの大自然が広がり、カリブーの群れやユーコン川の流れすら感じることができます。

『世界の広さ』というと大げさですが、頭の片隅にでも「そういう世界があるのか」と知っておくと後々どういう形でかはわかりませんが、役に立ったり他の興味のある分野と繋がったりするのではないかと思います。

彼が残した言葉

筆者が特に好きな彼の言葉を2つ紹介いたします↓

アラスカの自然を旅していると、たとえ出合わなくても、いつもどこかにクマの存在を意識する。

今の世の中ではそれは何と贅沢なことなのだろう。

クマの存在が、人間が忘れている生物としての緊張感を呼び起こしてくれるからだ。

もしこの土地からクマが消え、野営の夜、何も怖れずに眠ることができたなら、それは何とつまらぬ自然なのだろう。

(引用:星野道夫『旅をする木』)

二十代のはじめ、親友の山での遭難を通して、人間の一生がいかに短いものなのか、そしてある日突然断ち切られるものなのかをぼくは感じとった。

私たちは、カレンダーや時計の針で刻まれた時間に生きているのではなく、もっと漠然として、脆い、それぞれの生命の時間を生きていることを教えてくれた。

(引用:星野道夫『旅をする木』)

この言葉、めちゃくちゃ感動しました。

事実、筆者も山の中で独りでテント泊をしたりするのですが、

夜中に正体不明の動物に囲まれたり、

テントをガサガサされたり、

「うううぅぅぅぅヴヴヴ」という唸り声に怯えて眠れない数時間を過ごしたりし、

その度に「あぁ、自然はなんと素晴らしいのだろう」と何度も感動した覚えがあります。

アンネ・フランク

そして「旅をする記」について簡単に説明します。

恐らく読者のほとんどの方が名前くらいは耳にしたことがあると思います。

筆者が人生初の海外独り旅をする、わずか1ヵ月前に一冊の本と出会いました。

普段は決して行く事のないその本屋にふらっと立ち寄り、「おススメ名著!100円」と書かれた棚を何となく見ていると、ある本が急に視界に入りました。

恐らく耳にしたことのない人はいないほど有名な著書ですが『アンネの日記』がまさにそれでした。

アンネの日記

アンネの日記とは、

【作家を夢見るアンネが、第二次大戦中ドイツ占領下のオランダで隠れ家生活をしている間ずっと付けていた日記】

です。

読むまでは何となく「あー、ユダヤ人の少女アンネがナチスに命を奪われた話」くらいの印象でした。

しかし、実際に読んでみるとそのリアルな描写に瞬く間に心を奪われ、これまでの人生で全く読書習慣の無かった筆者が初めて、およそ500ページもある本を1か月かからず読破したのです。

筆者
まさに奇跡と言っても過言ではありません

結局、1944年8月4日にアンネ一家とその他の同居人はナチス親衛隊に発見され、それぞれ様々な収容所に送られその生涯を終えたと言われています。

おススメする理由

彼女の日記は、

「時代」「年齢」「文化」「習慣」「性別」「国籍」「生い立ち」「言葉」

全てにおいて、平成生まれの平和な日本に生まれた筆者とはかけ離れているのに(令和生まれなら尚のこと)・・・彼女の言葉には本当に共感する部分がたくさんあったのです。

実際にオランダの首都アムステルダムにある「アンネの家」と呼ばれるこのビルに4度も行ったことがありますが、やっぱり本を読んでから行くと感じることも多く、訪れる度に人生について深く考えさせられます。

彼女が残した言葉

僕が特に好きな彼女の言葉を2つ紹介いたします↓

わたしが口をきくと、みんなから利口ぶってると言われます。

黙っていると、ばかみたいだと言われます。

口答えすれば、生意気だと言われます。

なにか名案が浮かぶと、悪賢いと言われます。

疲れていれば、怠慢、一口でもよけいに食べれば、身勝手、まだそのほかにも、とんま、臆病、狡猾、エトセトラ、エトセトラ。

一日じゅう、わたしの聞かされるのは、おまえはかわいげのない赤んぼだということだけ。

笑いにまぎらして、気にしないようにはしていますけど、ほんとうは傷ついているんです。

できれば神様にお願いしたいくらい

(引用:アンネ・フランク(深町真理子訳)『アンネの日記』)

【前置き】

毎日毎日「ナチスに気付かれたら」と怯えながらカーテンを開けることも物音を立てることも許されず、狭く薄汚い4階建てのビルで過ごすという生活が20ヵ月ほど続いたある日、アンネが少し開いた窓の外から見える水平線を見てこう思います↓

恐れるひと、寂しいひと、不幸なひと、こういう人たちにとっての最高の良薬は、戸外へ出ることです。

どこかひとりきりになれる場所ー大空と、自然と、神様とだけいられる場所へ。

(中略)

こういう自然が存在するかぎり、そしてそれはつねに存在するはずですが、それがあるかぎり、たとえどんな環境にあっても、あらゆる悲しみにたいする慰めをそこに見いだすことができる、そうわたしは思います。

自然こそはあらゆる悩みにたいする慰安をもたらすものにほかならないのです。

(引用:アンネ・フランク(深町真理子訳)『アンネの日記』)

大自然が与える生気というのは人間を人生のどん底から復活させるほどのエネルギーを持っていると、私もそう思います。

おわりに

もうお分かりかと思いますが、この「アンネの日記 」と上記で述べた「旅をする木 」をミックスして「旅をする記 」と命名したのです!!

「旅をする木」や「アンネの日記」で感銘を受けたように、自分も読んでもらってる誰かに共感や感動をお届けできればと思っています。

思いっきりブログ初心者なので、慣れないうちは「読みにくい構成」「分かりにくい書き方」「不自然な写真の位置」など色々と不都合があると思いますが、長い目で見守って頂けると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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