⑥ローマ建築の2つのオーダーとは?【5/6】

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ヨーロッパを旅する前に知っておくべき西洋建築の知識として、今回はローマ建築について説明します。

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※明言しますが、西洋建築の勉強をしてからヨーロッパに行けば無学で行くより100倍楽しめます。

筆者
5回にわたってヨーロッパ30ヵ国以上を完全無学で周ってきた僕が言うので間違いありません(笑)

※「この部分がわかりにくいです」とか「これはどうなんですか?」などの質問やコメント等ありましたら遠慮なく下部のコメント欄からお問い合わせください!

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本記事は「ローマ建築の2つのオーダーとは?」を解説しています。

ローマ建築の2つのオーダー

この章の特に重要な点を挙げると以下の2点になります↓

この記事のPOINT

➀トスカナ式オーダー

②コンポジット式オーダー

それぞれ解説します。

筆者

ギリシャ人は3つのオーダー「ドリス式/イオニア式/コリント式」を発展させましたが、

ローマ人は更に2つ「トスカナ式」と「コンポジット式(後述します)」を創造しました。

覚えて、ます…か?

ギリシャ建築のオーダー3つとも言える人はいいですが、

「ギリシャ建築のオーダーって何やったっけ?\(゜ロ\)(/ロ゜)/」

という人は先にこちらの記事で復習してください↓

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上記事を読まれた前提で話を進めます!

➀トスカナ式オーダー

トスカナ式は、紀元前8世紀頃にイタリア中央部に現れた民族エトルリア人が創造したエトルリア建築に起源を発するといわれるオーダーです。

ドリス式によく似た柱頭をもちますが、溝彫りがありません↓

また、ドリス式と違い柱礎(ベース)があります。

エンタブラチュア(柱頭上部の総称)はドリス式と同じく三層に分かれますが、全体的に簡素でフリーズとコーニスを欠くもののあります。

↑確かにベース(柱礎)とドリス式キャピタル(エキノス(鉢)+アバクス(正方形))が確認できますね。

②コンポジット式オーダー

コンポジット式は、ギリシャ建築の2種類の柱頭装飾であるイオニア式オーダーの渦巻きとコリント式オーダーのアカンサスを上下に組み合わせた柱頭をもちます↓

終わり(笑)

ギリシャ建築編で紹介したコリント式と酷似していますが、

コンポジット式の渦巻きは、水平に左右に広がるのでそこで見分けるようです。


こうして五つのオーダーが出そろいました。

ギリシャ建築:

㋐ドリス式 ㋑イオニア式 ㋒コリント式

ローマ建築:

㋽トスカナ式 ㋔コンポジット式

です。

しかしローマ建築では既存のオーダーにも若干の変化が生じ、概して装飾的になりました。

ドリス式は全体に細身になり、溝彫りをもたないものも作られ、柱礎が加わり、柱頭は小さくなったり・・・。

柱礎を発展させた円柱を載せるペデスタル(柱台)もローマ建築に現れた重要な要素です。


では最後に、ローマ建築のオーダー適用のバリエーションについてお話したいと思います。

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