宗教は、世界の多くの人々の価値観や行動の基盤になっている。
その中でもイスラム教は、約14億人以上の信者を持つ世界的な宗教である。
今回は、そのイスラム教の教えを理解するうえで欠かせない基本概念 「六信五行」 に焦点を当てていこう。
六信五行とは、イスラム教徒が何を信じ、どのように生きるべきかを示した「信仰と実践の柱」である。
預言者ムハンマドが伝えた教えの核心でもあり、イスラム社会の価値観を理解するうえで重要なポイントになる。
この記事ではまず、イスラム教の教えの土台となる考え方を簡単に整理しながら、その後に六信五行の具体的な内容を分かりやすく見ていこう。
前回の記事はこちら。
イスラム教の教え「六信五行」
イスラム教の神はアッラーで、民族や国籍に関係なく信仰すれば救われると説いている。
しかし信仰は内面の問題なので、本当に信仰しているかどうかは本人以外誰にもわからない、ですよね?
口でどれだけ「アッラー万歳!!!」と言っていても、内心ではどう思っているか。
なので本当にアッラーを信仰している証として「六信五行」があり、六つの信仰と五つの行いが義務付けられているのである。
人間は死後、すぐに来世に向かうのではなくこの世に終末が訪れるまで待機する。
そしてこの世の終わりが訪れた時、それまでの死者も含めて神による最後の審判が下され、天国に行くか地獄に行くかが決められる。
と、考えられている。
つまりこの六信五行を怠れば、信仰心が無いと判断され、最後の審判で地獄行きになるかもしれないのである。
では六信五行をとりあえず名前だけ紹介していこう。
六信(6つの信仰対象)
➀神(アッラー)
②天使(マライーカ)
③刑典(コーラン)
④預言者(ルスル)
⑤来世(アーヒラ)
⑥天命(カダル)
上の④に「預言者」とあるが、これはユダヤ教・キリスト教の預言者(モーセとかイエス)も含まれている。
前回の記事でも紹介したが、イスラム教の教えの内容は全て開祖ムハンマドの口から出た言葉である。
ムハンマドの口から、
「神の言葉を聴ける預言者は特別だから、六信の中に預言者も入れろって。あ、つまりおれもか(笑)」
となったのだろう。
では続いて五行の内容を紹介しよう。
五行(5つの具体的な行為)
➀礼拝(サラート)
②信仰の告白(シャハーダ)
③喜捨(ザカート)
④断食(サウム)
⑤巡礼(ハッジ)
五行に関しては次の記事で更に詳しく解説していく。
キリスト教とイスラム教の争い
歴史上、キリスト教とイスラム教は激しく争ってきた。
「キリスト教もイスラム教もどちらも一神教、自分たちの信仰する神以外認めないんなら、まあそうなるか…」
と思っている方、大きく誤解している!
ユダヤ教&キリスト教&イスラム教は全て同じ神を信仰している。
違いは「ヘブライ語か英語かアラビア語か」というだけである
なので「アッラーの神」という呼び方は「神という名の神」となるので実は間違っている。
ではなぜ同じ「神」を信じているユダヤ教&キリスト教&イスラム教は互いに争い合うのか?
簡単である。
アッラーは全知全能の神で天地万物の創造主と考えられており、アッラーには子もなく親もないとされている。
しかしキリスト教の考えでは、聖母マリアは処女なのに懐妊して神の子どもを授かったとされている。
ということは、キリスト教徒が言う「神の子イエス」という表現はイスラム教からすれば間違いということになる。
イエスは預言者ではあるけども神の子ではない
これがイスラム教の立場である。
イスラム教の戒律
では次にイスラム教の戒律を説明していこう。
さて、世界の多くの人々が信じている宗教の中でも、約14億人以上の信者を持つイスラム教。 今回は、そのイスラム教徒が日々の生活の中で大切にしている「戒律」について見ていこう。 戒律とは、簡単に言えば「信徒が守るべきルール」のこと。[…]