2025年1月19日から23日まで5日間ポルトガルの首都リズボンに行ってきたのでその時の体験をシェアしたい。
これからリズボンに行こうと思っている人には必見である。
2025年1月19日午前6時45分、日本の関空を出発して22時間。
ようやくポルトガルの首都リズボンに到着した。
え、雨降ってるやん( ゚д゚)
到着ゲートを降りてすぐ見える曇り空が我々夫婦のテンションを大きく下げる。
一応Google先生に訊いてみると、なんと冬のリズボンは雨季であるとの情報が。
冬(12〜2月)
東京の冬よりはるかに暖かく、平均最高気温は15℃前後、最低気温は8℃前後で、北部を除けば雪が降ることはほとんどない。
しかし、雨季の真っ只中なので雨は多く、毎月100㎜を超える雨が降るので傘などの雨具があると便利。
これは幸先が悪い、雨が好きな人間などこの世にいるだろうかと言いたいくらい旅行先での雨はテンションが下がる。
それに筆者夫婦のリサーチ不足も痛感した。
リズボンの天気を調べてみると、なんと信じられないことに気温15℃&湿度が97%ということらしい。
まさに小学生が冗談で作ったような環境である。
一通りの文句を済ませ、まずは地下鉄乗り場に向かおう。
むむむ、空港を出た途端にタバコの臭いが我々夫婦を包んだ。
チッ、路上喫煙してやがる。
後に街歩き編でも触れるが、ヨーロッパではまだまだ分煙・禁煙といった意識は薄い。
歩きタバコはするわ、吸い殻はポイ捨てするわ、ケーキ屋さんやレストランの入り口でもタバコを吸えるのである。
日本の愛煙家にとってはパラダイスのような国である。
しかし嫌煙家である筆者夫婦は、喫煙者に聞こえるようにンンフンッ!!!と軽く咳払いをして地下鉄乗り場に降りた。
今回は事前にWi-Fiの用意をしていなかったので(←忘れていた)、宿泊先への行き方をGoogle Mapのスクショとインフォメーションで手に入れた紙の地図をもらって行動するという軽い冒険になってしまった。
空港から市内までの地下鉄の乗り方
リズボンの公共交通機関は不思議なシステムを採用している。
50セントで交通カードを購入し、そこにお金を入金するというプリペイド式なのである。
当然50セントは返却されず、カードに残った残金も返却されない。
なのでめんどくさいが筆者夫婦は毎回、目的地までの金額ピッタリを入金して使用するという作戦を取った。
ヨーロッパでは少年の詐欺に注意
ヨーロッパでは切符売り場での詐欺も頻発している。
上の注意書きを簡単に説明(=意訳)するとこうなる。
注意しよう、ぼったくられないために!
①制服を着たスタッフからのみ助けを借りよう。
②銀行カードでの支払いが推奨。
③特に20€札や50€札を使う際にはお金から目を離さないように。
①について、筆者は以前イタリアのミラノにて釣り銭詐欺に遭った。
なんと相手は小学生くらいの男の子。
2017年末のことである。
イタリアのミラノ駅にて友人と再会し、早速地下鉄の切符を買うために券売機に向かった。
券売機では行列ができておりある1列に並び前を見ると、券売機で切符を買う手助けをしている少年がいたのである。
どこまでですか?
はい、じゃあこれとこれと、はい、で、3ユーロ入れてください。
これが切符です、ありがとうございました。
みたいな感じで、初めは「学校の課外授業かなんかでボランティアをやっているんだろう」と漠然と思ってしまった。
そして自分の番がきて、例えば2.5ユーロの切符を買うために3ユーロ入れると、そのガキがお釣りの0.5ユーロ(60円弱)をパッと手に取って切符だけを渡してきたのだ。
おい、釣り返せよ!
言ってしまった、反射的に。
そのガキのグーの中に握られているお釣りを指差して「お釣り返せ」と言ったのである。
すると、周りが「まあまあ」とか「もたもたすんなよ」という雰囲気になり、お釣りをそのまま盗られてしまったのだ。
くっそーーーー!!(゚д゚)!
あいつらはボランティアではない、ただの詐欺師である。
「制服を着たスタッフからのみ」というのはそういう意味である。
読者の皆さんにも気を付けて頂きたい。
ヨーロッパはSIMが異様に安い(日本がぼりすぎ?)
毎度ヨーロッパに来ると痛感するのが、SIMの安さである。
「携帯市場を民主化する」と豪語した楽天の三木谷社長の有言実行のおかげで、昨今では日本でも格安SIMという名称が普及している。
携帯市場に楽天モバイルが参入する前、筆者も覚えているが携帯大手3社は月額8,000円くらいを当たり前に請求していたのである。
ワールドスタンダードを知らなかった筆者は「まあそんなもんかな」と思っていたが、いま考えてみるとぼったくりである。
しかしヨーロッパのSIMの値段は現状の日本のそれよりもまだまだ安い。
WORLD STANDARDを知ってもらいたい、われわれは完全に搾取されている!
たとえばこの10.99€(=約1,760円)で売られているSIMの内容はこんな感じである。
- 月額11ユーロ(1,800円弱)
- 50GBインターネット使い放題
- 1000分の国内通話
- 300分の国際通話
- WhatsappやMessengerなどのインターネットは無制限
市内にはもっと安いSIM販売所がゴロゴロしている、勇気のある方は事前に日本でSIMを購入するのではなく現地の安価なSIMを探してみよう。
全然バリアフリーじゃない
さて、今回の海外旅行は
- スーツケース大2つ
- スーツケース小1つ
- ぱんぱんのリュックサック2つ
- 赤ちゃん用のおでかけバッグ1つ
- ベビーカー
これだけの荷物と赤ちゃんを連れた行軍である、エレベーターの使用は必須である。
しかしなんと!!!
空港駅のエレベーターが故障しておりエスカレーターで3階分降りることになった。
理由はわからないが故障で動かないエレベーター
車椅子の人はそもそも電車のホームまでも行けねえじゃねぇか!!Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
ちなみにベビーカーでエスカレーター移動するのは非常に危険であり絶対にオススメしない。
少なくとも赤ちゃんは抱っこすることがマストである。
なんとかエスカレーターを乗り継いでホームに降り、電車を待つこと2分ほど。
ん、いま気付いたのだが日本のホームと違ってどこの位置に電車のドアが来るかの表示がないので、列そのものがない。
日本のホームでは2列に並んだ列がホームに何本も伸びているが、リズボンではみんなが横一面になんとなく広がっている。
なので列の割り込みといった概念さえも無いのだろう、日本人の癖で少し後ろめに立った筆者夫婦の前に人がどんどん割り込んで(?)来る。
まあ、別にいいのだが。
それを日本でやると顰蹙を買うので注意するんだぜ。
そしてホームの椅子の形状も独特なことに気付いた、なぜか凸レンズ形なのである。
それを見てイタリア人の奥様が一言。
「あぁ、これはホームレスが寝れないようにだよ」
うーむ、なるほど。
そうこうしていると電車が来た!!!
ん、1900年代の電車かな。非常に古く見える。
以前ハンガリーの地下鉄に乗ったことがあるが(以下参照)、まさにあの時の電車を彷彿とさせる古さである。
ハンガリーの首都ブダペストを走る地下鉄
そして乗り込もうと思ったらホームとステップの間にシャレにならないほどの段差があるではないか。
写真ではわかりにくいかもしれないが、目測で7〜8cmは段差を乗り越える必要がある。
全くバリアフリー対応になっていない!!!
日本では車椅子の許容段差は2cm以下と決まっているが、大袈裟ではなく7〜8cmくらいはあると思われる。
車椅子の方はどうやって乗り込むのか、おそらく周りの人が手伝うのだろうが一人ではどうしようもない。
本当に腹立たしい限りである。
電車に乗り込むと奥様はスーツケース2つとベビーカーを抑えるために立ちっぱなし、筆者は赤ちゃんを抱っこしていたので空いていた座席に座った。
ふと見上げると、吊革は金属製でなんかゴツい。
「見た目はイカついが安心感はあるな〜」
とそんなことを考えていると、次の駅では杖で床をコンコン叩きながら歩く盲目のおじさんが乗ってきた。
と思っていると、大きな声で「金をくれ」と言いながら杖をゴンゴン打ち鳴らして一人一人に強烈な圧をかけてくる。
なにか言っている、おそらくポルトガル語で「お金ちょうだい」てな感じであろう。
杖をゴンゴン打ち叩いてお金をせびるおじさん
欧米の物乞いはなんとも図太いなー、などと思っているとなんと。
中東系の女性がその男性に小銭を渡したのである。
まあ考え方は人それぞれである、別にお金を渡してもいいし渡さなくても良い。
ちなみに筆者はお金を渡したことは一度もない。
全然バリアフリーじゃない【その2】
目的地(=Intendente station)に着き電車を降りてエレベーターを探す。
上の荷物に加えて、筆者夫婦はそれぞれ後ろにカバンを一つ、筆者はさらに加えて胸の前で赤ちゃんを抱っこ紐で支えている。
とんでもない荷物量である、階段で持って上がるなんて想像すらできない。
しかしホームのマップを確認するとエレベーターが無いことに気付く。
ん、バカなの?( ゚д゚)
この駅が建築された時代にはまだエレベーター輸送という技術が確立していなかったのだろう、それならば仕方ない。
なぜ筆者がこうも冷静なのかと言うと、少なくともエスカレーターのイラストがあることをホームにある地図看板で確認済みだったからである。
仕方がない、不本意ではあるがエスカレーターで地上まで上がるとするか。
はぁ?
エスカレーターが閉まっている!!!??
ん、これはマジで階段で持って上がるしかないのか?
脚が不自由な方がこの駅で降りたらほんとどうすんだ?
と文句を言っても仕方がない、地下2階から腹をくくって荷物を持って階段を登る。
一度荷物を持って上がり、降りてもう一度別の荷物を持って上がる。
ふぅ(`・ω・´)
そうしてようやく地上に出た。
Lisbon City Apartments & Suites by City Hotels
筆者夫婦が予約したのがこの長ったらしい名前のホテル。
リズボンシティアパなんとかホテル、略してアパホテルである。
ここはホテルのくせにAirbnb的な要素のある施設であり、赤ちゃん連れにはかなり満足できるホテルである。
キッチンで自炊もでき、洗濯機もあり、もちろん個別のシャワーとトイレも付いている。
そしてホテルなので毎日部屋の清掃とタオルの交換、そしてベッドメイキングが行われる。
もう2度と無いと思うが、次リズボンに訪れる機会があればもう一度泊まりたいと思った。
原因不明だがコイツが鳴り響いていた模様
爆音の様子については近日公開する。
以上。
4日分の全ての行動を書くと長すぎるので、ここからはリズボンの感想をテーマごとに分けてつらつらと書いていくことにする。
この4日間リズボンで起こったこと、感じたことを逐一メモに残していたので以降の内容はそれを元に構成している。
では始めよう。
まず昇降機の故障率が異様に高い
何から書こうか非常に迷ったが、まずはこれである。
ここでいう昇降機とはエレベーターやエスカレーターを指す。
とにかく、どこもかしこも故障している。
本当に冗談ではなく、筆者が4日間で目にした全ての昇降機のうち約4割は故障していた。
それも空港や主要駅といった必ず故障を放置してはいけない場所が大半である。
写真とともに何件か紹介する。
まずリズボンの国際空港上りエスカレーターが故障していた↓
もちろん階段でピストンするしかない。
そのエスカレーターの上にあるエレベーター、これも故障していた↓
近くに別のエレベーターがあったのでそちらを使ったが大混雑していた。
首都のとある駅を降りてすぐのエレベーターも修理中(?)にて使えず↓
この日は荷物少なめだったのでセーフ
こちらも首都のとある駅のエスカレーターの様子、修理中である↓
次も首都にある主要駅の下りエスカレーター↓
この日は出国日だったので荷物全てを横の階段でピストンした
下りエスカレーターも両方故障していて動いていない↓
みんな普通の階段として利用している
完全に水没して死んでいるエスカレーター、潔すぎてもはや見ていて気持ちが良い↓
そもそもゲートが閉じられているエスカレーター↓
この国ではエスカレーターはなんのためにあるのだ↓
最後にトンデモナイ故障例を紹介する。
リズボンには「Pilar 7 Bridge Experience」という観光名所がある。
これは地上80mの高さまでエレベーターで上り、外に突き出たガラスの空間からパノラマの眺望を楽しむことができるリズボンが誇る立派な観光名所である。
(出典;公式HPより引用)
階数で言うとビル26階分に相当するが、なんとこの最上階までのエレベーターも故障していたのである!!!
しかも受付の男女はダルそうにスマホをいじって、かつニヤニヤしながら「すんませんねー、いまエレベーター壊れてんすよー」みたいな返答で非常に不愉快である。
筆者夫婦は、もちろん赤ちゃんとともに、地上26階まで屋外階段で上がったのである。
最上階のエレベーター、故障していて動かない
まだまだ写真はあるがこれくらいにしておこう。
とまあこんな感じだ。
何度も言うが、、、全て首都での写真である。
自身が身軽であればここまで目に付くことはなかったと思う、しかし今回の筆者夫婦は昇降機が使えるのが大前提の荷物量である。
ちなみに通常より少し広い車椅子・ベビーカー用の改札も故障しており通れなかった↓
通常の幅でもベビーカーはギリ通れたので良しとするが、おそらく車椅子は通れない。
ポルトガル、ハンディキャップを持った人間にことさら厳しい国だった。
ポルトガルの首都リズボンは乳幼児連れや足が不自由な人間にとってはまさに地獄であると言わざるを得ない。
エレベーター関連で加えて2つ言わせてもらう。
扉が閉まるのが異様に早い
全てのエレベーターではないが、これは単純に危ない。
完全に開いたと思ったら1秒後くらいに閉まり始めた。
何を考えているんだ!
どこに行くのか表示がない
駅や空港のエレベーターに乗ったはいいが、各階の情報がないので何階を押せばいいのかわからない。
本当に最後の最後まで気が利かない国である。
道が凸凹過ぎる。
昇降機の不具合の次に文句を言いたいのが(←もう文句と言ってしまっているが)、路面のメンテナンスの杜撰さである。
路面がとにかくガタガタなのである。
リズボンの観光初日、筆者夫婦は無謀にもベビーカーと共に街歩きに繰り出してしまった。
ポルトガルの首都リズボンを東京と、いやその他のヨーロッパ諸国の首都と同様に考えてしまっていたのである。
結果、ベビーカーの車輪が陥没部に落ちること甚だしい。
ただでさえ路面がガタガタで車輪へのダメージが気になるのに、陥没部まであるなんてベビーカーにとってはまさに最悪な条件である。
翌日からはベビーカーは部屋に置いて、抱っこ紐のみで移動することにした筆者夫婦であった。
それに路面が整備不良ということは雨が降れば大きな水たまりがあちこちにできることになる。
何度も言うが、これは首都のど真ん中である。
さらにこんなものまで目撃してしまった。
首都のど真ん中と言っても差し支えない広場の陥没部の写真だが、もはや注意喚起のカラーコーンなども設置していない。
こういった陥没部は広場のあちこちに見られ、気付かずに足を踏み外したらもはや大怪我では済まないかもしれない。
ポルトガル国民は、いやリズボン市民は税金の使われ方をどう思っているのだろうか。
やたらと多いスーツケース販売
筆者も過去に様々な国を周ってきたが、なぜかリズボンのお土産物屋にはスーツケースが必ずと言っていいほど置いてある。
これは明らかに路面の悪さが影響している。
→観光客のスーツケースの車輪が壊れる
→新しいスーツケースが売れる
こういった桶屋方式で、リズボンの路面の悪さを利用してスーツケースを売る店が多いのだろう。
この土産物屋のラインナップからも、いかにリズボンの街歩きが車輪の寿命を短くしているかがわかると思う。
タバコのマナーが最悪
昇降機、路面の次に文句を言いたいのがタバコのマナーについてである。
タバコは路上喫煙・歩きタバコ・吸い殻のポイ捨てが普通に行われる。
マリファナの臭いも結構多い。
屋外ならどこで吸ってもいいようだ、改めて日本の禁煙・分煙の傾向には敬意を表したい。
それにタバコを吸い終わったら恥ずかし気もなくそこら中に捨てている。
「誰かが見ているからやめておこう」という日本人的な雰囲気は全くない、筆者の目の前で臆面もなくポイ捨てするのを何度も目撃した。
時間通りに来ない公共交通機関
公共交通機関が時間通りに来ないのは本当に勘弁して欲しい。
この国の人間は全く気にしていない様子だが、筆者は世界一時刻表に正確な国から来ている。
とても気になる。
たとえば時刻表では15時40分発と書いてあるので15時35分にはバス停で待機していたのだが、それから15分全くバスが来る気配がない。
20分に一本あるはずのバスを30分待っても一本も来ないなんてこともザラである。
周りをキョロキョロ見渡したりバスの時刻表を何度も見返したりするが、地元の人間も同じようにバス停に並んでいるので間違いはなさそうだ。
筆者夫婦が被害に遭った最もヒドい例は737番のバスである。
こちらのバスは市内と人気観光地のサンジョルジェ城を往復しているバスであるが、筆者たちは時刻表の出発時間から既に15分待たされていた。
そしてやっと遠くに737番と書かれたバスが見え、やっと来たか…とため息を吐きながらも安堵した瞬間。
そのバスは停留所ではない場所に停車し、ドライバーが下車してタバコを吸い始めたのだ。
は、なにしてんの?
割と日本でも時間にうるさめの筆者だが、もう呆れるしかない。
そして5分ほどタバコ休憩を挟んだのち、バスは再び動き出し停留所に到着したのだ。
時間にルーズな人間とはとことん合わない。
待っている人間の貴重な時間を無駄にしているという感覚が無いのである。
赤ちゃん連れに非常に優しい国民性
ここまでネガティブな面ばかり語ってきたので、公平性を保つためにポジティブな面も言っておかなければなるまい。
この国は赤ちゃんに対する配慮が尋常ではない。
エレベーターやエスカレーターは故障しており階段を使わざるを得ず、歩道も車道もボコボコでベビーカーの車輪には間違いなくダメージが蓄積している。
しかし飲食店や公共交通機関、公共施設に至っては赤ちゃん連れはもはやVIP待遇と言っても過言ではない。
赤ちゃん連れてるだけでこんなに優先されるのかと何度も驚かされた。
リズボンでも有数の観光施設であるジェロニモ修道院、非常に長蛇の列ができている。
普通ならこの列に並ぶか悩むところだが、赤ちゃん連れならモーモンタイ。
一瞬たりとも待つことなく中に入れた。
公共交通機関でも同様である。
日本で何度となく実感してきた「見て見ぬふり」や「寝たふり」をする奴らと違い、こっちの人間は温かい。
100%例外なく「赤ちゃん危ないやろ、こっち座り!」と席を譲ってくれる。
赤ちゃんを抱っこしていた筆者の奥様は82歳のおばあちゃんに席を譲ってもらったほどである。
育児世代をサポートするのは国民の義務、と全国民の共通認識になっているようだ。
なのでそういった意味では育児世代は非常に暮らしやすい国だと感じた。
その配慮をもっと別の方にも回して欲しいと思いながらスペインの首都バルセロナに向けて、ポルトガルの首都リズボンを発った。
その他
その他リズボンに滞在して気付いたことをつらつらと書いていこうと思う。
ほとんどの項目がリズボンに限った話ではなく、ヨーロッパ各国に共通して言えることだがそれでも良ければ是非読んで欲しい。
美人・イケメンが多い
やはりヨーロッパは美人やイケメン率が高い。
思いっきりアジア人顔の筆者にとっては彼らのような鼻の高さ、彫りの深さ、輪郭のシャープさなどは羨ましい限りである。
普通の歩道に犬のフン多すぎ
ヨーロッパの街歩きで気を付けたいのが犬のフンである。
ヨーロッパ人はペットが散歩中に大をしても拾って持ち帰るという文化がないようである。
ペットのフンを持ち帰るのは筆者からすれば常識ではあるが、彼らにとってはそうではないようだ。
街中の歩道のあちこちに犬のフンが落ちており、常に足元に気を配っておく必要がある。
スマホを見ながら歩いてて気付かずにフンを踏んで「ファック!!」と静かにブチギレたやつもいた。
まじで気をつけた方がいい。
なんか臭い
これはただの悪口に聞こえるが筆者は真剣である。
街中がなんとなくゴミ箱のようないや〜な臭いが漂っている。
もちろん臭くない場所も数多くあるが、特に地下鉄のホームなどのクローズドな空間は臭いことが多い。
鳩や海鳥が多い
あとなぜかヨーロッパの大都市には鳩や海鳥が大量にいる。
ミラノでもバルセロナでも大量の鳩がいた。
一説によると、伝書鳩育成のために大量に鳩を飼育していた鳩舎が廃業した際に野に放ち、観光客が与えてくれるエサによって大発生したということらしい。
ヒッチコック監督の「鳥」さながらの恐怖映像であり、調子に乗って鳩の大群に近づいていった幼児があまりの多さに驚いて泣くというシーンも割と目にするほどである。
ぼったくり多発注意
ヨーロッパで買い物する際、筆者はいつもレシートとお釣りを確認する。
なぜならお釣りが少ないことがよくあるからだ。
たとえば6.37ユーロの買い物で20ユーロ出したとする。
本来のお釣りは13.63ユーロであるが、よく見ると13.13ユーロだったりする。
つまり50セント(約80円)のコインをちょろまかしているのである。
スーパーや個人商店では常にお釣りを気にしておいた方が良い。
お釣り以外にも、レストランなどで「ドリンクは?」と聞かれ「追加料金がかかるならいらない」と伝えると「セット料金に含まれてるから頼まないと損だよ」と返してくる。
筆者が実際にぼられた店の看板
それならということでドリンクを選び、お会計に進むとちゃっかりドリンク代が上乗せされているのだ。
いやいや、ドリンク代は料金に含まれてたんでしょ?
と問いかけると「え、なに言ってんの?ドリンクはセット料金に含まれていないよ」と返ってくる。
「じゃあドリンク無しでいいわ」と答えると「既に作ってるから今更キャンセルできないよ」と言うではないか。
筆者はこのスキームで幾度も数百円を失っている。
さすがに欧米人相手にはしないだろうが、見た目が完全に旅行者かつアジア人には平気でこういうことをやる。
読者の皆様には是非とも気をつけて頂きたい。
ノーブラ・透けブラも多い
最後はこのテーマで締めくくろう。
筆者は日本の街中を歩いていて明らかにノーブラな女性を見かけたことは人生で一度もないが、ヨーロッパでノーブラ女性を見かけることは結構多い。
欧米人女性がノーブラで堂々と街中を闊歩する理由はいくつかある。
- 個人の快適さや健康志向
- ファッションの多様性と自由な表現
- 社会的タブーへの挑戦
- ボディポジディブ・フェミニズムの影響
などである。
筆者の友人にも、ノーブラ+シャツ1枚で堂々と街中を闊歩する女性が数名いるが、彼女らの主張はこうである。
なぜ女の乳首(胸)はエロくて男の乳首(胸)はエロくないのか?
欧米には次のような考えがある。
豊満なおっぱい、白く長い脚、キュッと上がったお尻などをエロいものとして隠匿するからこそレイプなどが絶えない。
つまりこれらを一般にオープンにすることにより、「それら=エロい」という社会的な意識を変えようとしているのだ。
つまり男女平等の精神。
「男性は上半身裸でもありなのに、なぜ女性はダメなのか」と。
トップレスの女性たちがニューヨークの街中を行進する、という現象もそういう意味なのだ。
さて、ではスペインの大都市バルセロナへ向かうとするか。
ここまで読んで頂き本当に感謝する、では!