仏教の経典について~北伝・南伝仏教とは~【2/5】

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さて、世界の常識である宗教の、特に今回は「仏教」の勉強の時間です。

では前回の記事【仏教の開祖「ブッダ」の生涯を簡単に解説!】に続いて、仏教の経典について説明します。

仏教の経典

まずキリスト教には「聖書」、イスラム教には「コーラン」というように聖典は一つしかありません。

しかし仏教には3000以上の経典があり、般若心経や法華経はそのうちの一つです。

筆者
なぜならブッダの教えは約8万4000あったと言われているからです(笑)

そもそもブッダの話は文字として一切記録されていませんでした。

弟子たちはその教えを暗記して心の中に記憶していました。

しかしブッダの死後「将来的にブッダの教えが間違って伝わるかもしれない」と考え、ブッダの死後100年経って約500人の弟子たちを集めて記憶を絞り出して経典をまとめ始めました。

生前のブッダは「相手の理解力」に合わせて話し方や言葉を変えていたので「俺にはそんな言い方ちゃうかったで」と、その解釈を巡って対立が生じました。

そして分かれたのが、

・大乗仏教(北伝仏教)

・上座部仏教(南伝仏教) 

です。

経典は違えど、共通して

「全てのものは移り変わり実体が無いのでそれに執着しないで生きていきましょう」

という根本的な教えは一緒です。

上座部仏教(南伝仏教)

上座部仏教(じょうざぶぶっきょう)は主に東南アジアに伝わった分派で、ブッダの言葉がオリジナルに近い形で伝承されてきています。

※差別的に「小乗仏教」とも呼ばれます。

つまりブッダのように出家して欲望を抑えた生活を実践し、ブッダの境地に近づくことが理想とされました。

筆者

限られた人間だけが救われる考えですよね。

ユダヤ教みたいな感じです。

大乗仏教(北伝仏教)

大乗仏教(だいじょうぶっきょう)は主に中国やモンゴルに伝わった分派です。

「仏教は出家した自分だけが救われるなんて小さな乗り物じゃなく、もっと広く大勢の人を救える大きな乗り物なのだ」

という理由から「大乗仏教」と呼ばれます。

筆者
これは全くの個人的見解ですが、要するに大乗仏教は「自分の欲望の大部分を満たしながらも仏様に救ってもらいたい」とするご都合主義の宗派です。
※筆者の個人的な見解のため、特定の個人や宗派を誹謗中傷するものではありません。

タイと日本の仏教の違い

厳格な仏教徒が多いタイの人と仏教について話していると、いつもこういう結末になるそうです。

筆者も詳しい内容は忘れたので話半分で読んで下さい↓

日本人「タイではどんな人がお坊さんになるんですか?」

タイ人「若い男性で出家したいと思った人はみんな修行をして、それを経てお坊さんになるんだよ。」

日本人「へー、じゃあ日本のようにお坊さんの息子がなるわけじゃないんですね。」

タイ人「(。´・ω・)?え、どうしてお坊さんに子供がいるの?」

日本人「え、もちろん結婚してるからだよ?」

タイ人「なんでお坊さんが結婚してるの?というか、え!!?聞きたいこと多すぎ(汗)」

ということになるそうなのですが、なんとなくわかりましたか?

タイの仏教徒はひとたび出家したら女性と性的行為を行うどころか触れる事すらしないと言われています。

なので日本のように「お坊さんに子供がいる」という事実がもう信じられないことらしいです(´っ・ω・)っ


以上、仏教の経典の説明は終わりです。

葬式でお坊さんが何の抑揚も無く延々と唱え続けるお経「般若心経」の詳しい解説はこちらでしています↓

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もし、もしも、興味があるなら一度読んでみて下さい!

では次に、仏教の教え「三印法」について説明していきたいと思います↓

仏教の教え「三印法」

では次に仏教が「一体何を教えているのか」を説明しようと思います。

具体的な内容は後で話すので、ここでは「仏教の土台の考え」を説明していきます。

仏教で大事な教えは三印法(さんいんぽう)で、これはブッダがこの世界や人生をどう考えていたかがわかる三つの基本原理のことです。

次はそんなお話です↓

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