仏教の終末観について~童話「蜘蛛の糸」の世界~

仏教

では【ブッダが説いた五つのルール「五戒」を解説!】に続いて、最後に仏教の終末観について説明致します。

仏教の死後の世界「冥土の旅」

世界三大宗教 仏教 キリスト教 イスラム教

仏教では死後、人間は冥土の旅に出かけると考えられています。

まあ恐らくご存知の方が多いのではないでしょうか?

冥土の旅はまず山道から始まり、星の光だけを頼りにトボトボと七日間かけて歩きます。

死者の体はとても小さく人間からは見えませんが、お腹は空くので「香」を食べます(なので仏壇にお線香を絶やしてはいけない)

死んでから七日目に冥途の王庁に到着し、生前に犯した罪について裁判を受けて来世の行先が決まります。

最初の裁判を終えると皆さんご存知の「三途の川」の前へ出ます。

全ての人間がここを渡らなければなりませんが、生前の行いの良かった者ほど楽に渡れます。

結局その後六つの裁判(計七つ)を受け、最終的にどの世界に行くかが決められます。

※行先はほんと様々です。

地獄と一言で言っても八熱地獄とか八寒地獄とか様々です。

まあ要は前世の行いには必ずその報いが来るという事です。

また「輪廻転生」とは、天国ではない世界をグルグル輪廻することなので悟りを開けば輪廻転生はしません。

一生天国で楽しくやっていけます。

童話「蜘蛛の糸」

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皆さんは芥川龍之介が書いた児童文学「蜘蛛の糸」を知っていますか?

ぼくは子供の時に読んだこのお話がずっと頭から離れないんです(笑)

ある時、天国でお釈迦様が朝日を浴びながら極楽のハスの池のそばを歩いており、ふとハスの葉の間から水の中を覗きました。

すると地獄で鬼にいじめられ、カエルのようにもがくカンダタという男が見えました。

この男は生きている間に殺人&放火&強盗など数々の悪いことをやってきたのです。

しかしこのカンダタは、かつて一度だけ蜘蛛を助けたことがありました。

その行いを思い出したお釈迦様はカンダタを救ってやることにしました。

ハスの池から地獄にクモの糸を一本垂らすと、糸は地獄のカンダタの許へ降りていき「この糸を上れば地獄から出られる!!」と喜んだカンダタは急いでその糸を上り始めました。

しばらく上って一休みしていたカンダタは、遥か下方に見える地獄の様子を見て「しめしめ」と笑いました。

ところが!

ふと下を見ると、アリの行列のようにクモの糸を上ってくる罪人たちが見えました。

一人でさえ切れそうな細い蜘蛛の糸を思いカンダタは叫びました。

「こら罪人ども、この糸はおれのものだ!お前らまで上って来たら切れてしまうじゃないか!今すぐ下りろ、下りろ!」

とその時です。

プツリと音がして糸が切れカンダタは真っ逆さまに地獄に落ちていきました。

ハスの池のそばで一部始終を見ていたお釈迦様は、カンダタが血の池に沈んだのを見て悲しそうな顔で再び歩き始めました。

この世界観ですね。

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