さて、世界の常識である宗教の、特に今回は「仏教」の勉強の時間です。
では前回の記事【仏教の教えである「三印法」とは?】に続いて、「仏教徒が守るべき5つの戒律=五戒」を説明しようと思います。
仏教の戒律「五戒」
仏教国のタイでは、若い男性が結婚前に出家をしてお寺で修業するという習慣があります。
普通の人が出家をして仏門に入ることも珍しくなく、タイ人にとってお坊さんはとても身近な存在なんです。
しかし日本では「出家」する人って少ないですよね?
タイの人に「日本では誰がお坊さんになるの?」って聞かれて「お坊さんの子供やけど」と言うと「え、なんでお坊さんに子供がいるん?」と完全に話がかみ合わなくなってきます(笑)
ではタイで未だに守られている仏教の五戒(ブッダが説いた5つのルール)を紹介します。
➀不邪淫戒(ふじゃいんかい)
不倫や浮気などの淫らな性関係は禁止
出家して仏門に入ったお坊さんは結婚できないどころか、欲望を抑えるために女性との性行為だけでなく触れる事すら禁じられています。
➁不飲酒戒(ふおんしゅかい)
酒を飲むのは禁止
タイ人が日本の映画を観ると、僧侶が酒を飲むシーンがあり非常に驚くと言われています。
③不殺生戒(ふせっしょうかい)
殺生は禁止
例えば、蚊が足に止まって血を吸っていても、パチンと叩いて殺してはいけないのです。
「さあ、どんどん私の血を吸って」とまでは言わなくても、追っ払う程度にしておきます。
現実にタイでは今もむやみに蚊を殺さない人が多いのです。
④不喩盗戒(ふちゅうとうかい)
盗みは禁止
まあ、いつの時代も盗みは犯罪です(笑)
⑤不妄語戒(ふもうごかい)
ウソは禁止
正直の範囲を決めて欲しいという気もしますが(笑)
以上の五戒は「出家しているしていないに拘わらず」仏教徒ならみんなが守らなければなりません。
しかし日本では天台宗の最澄が「必ずしも全ての戒律を守らなくてもいい」と説いて、多くの戒律を守らなくてもよくなりました。
また後に浄土真宗の親鸞が結婚したことをきっかけに、更に戒律に対する考え方が変化し、日本の仏教では守るべき戒律が一気に少なくなりました。
出家や厳しい修行をしなくても多くの人を救える仏教だから「大乗仏教」と呼びますが、ブッダの教えを無視した自分たちに都合の良い解釈に思えなくもないですよね。
財政破綻寸前と言われる京都市内にマイホームを購入した筆者は、宗教団体の税制優遇(免税)に怒り心頭です(笑)
ほんとに人のために何かしたいなら、税金くらいは払えって感じです。この搾取野郎たちが
以上、仏教の戒律「五戒」の説明は終わりです。
次で最後ですが、仏教の「終末観」ついて説明していきたいと思います。
仏教の終末観
では最後に仏教の「終末観」を見てみましょう。
要するに「死後の世界はどうなっているか」という事です。
次のページでは「蜘蛛の糸」のお話が出てきますよ~
さて、世界の常識である宗教の、特に今回は「仏教」の勉強の時間です。 では前回の記事【ブッダが説いた五つのルール「五戒」を解説!】に続いて、最後に仏教の終末観について説明致します。 仏教の死後の世界「冥土の旅」 仏教[…]