【ヨーロッパ旅行記】スイスの国際都市ジュネーブ【1/12】

この記事を読むのにかかる時間: 5

3度目のヨーロッパ、2度目の独り旅(2016年)の思い出を振り返る。

今回はスイス・ジュネーブでの滞在をサクッと要約し、印象的な出来事をシェアしようと思う。

筆者が初めてヨーロッパを独りで旅したのは2014年の初旬。あの時の驚きや発見は今でも鮮明に覚えている。

今回の旅では、ヨーロッパの面白さや基礎知識に絞ってお届けする。無駄な話は極力省いて、ガイドブックには載っていないこと、実際に見たものや感じたことに焦点を当てる。

スイス、ジュネーブ滞在記

さて、伊丹から成田へ飛び、フランクフルト経由でスイス・ジュネーブへ向かう。

航空会社は安心と信頼のルフトハンザ航空。

~13時間後~

気づけばもうジュネーブ空港である(←はしょりすぎ?)

ここから筆者のヨーロッパ珍道中、第三章が幕を開ける。

たぶん素敵な旅になる予定である(願望)。

ジュネーブは、スイスの西の果てに位置し、フランスとの距離感は「ほぼ隣の家」レベルの国際都市である。

街には多国籍の人々が行き交い、空港から市街地まで電車で10分という手軽さ。

ちなみにジュネーブ空港は、スイスとフランスの国境ギリッギリに位置しており、ほんの気持ちスイス寄りである。

もう少しフランス側に傾いていたら「Bonjour!」で出迎えられていたかもしれない。
しかし実際は「Grüezi!」が先に飛んでくるので、そこはスイスの勝利である。

気づいたらフランス、気づかなかったらスイス。

そんな絶妙な立地である。

初日からまた野宿?

胸を躍らせてスイスのジュネーブ空港に降り立った。

旅の始まりにふさわしい高揚感、まるで映画のワンシーンのような到着――のはずだった。

だがしかし、電車に乗った瞬間、時差と安堵とスイスの空気のうまさが三重奏を奏で、見事に爆睡。

気づけば目的地とは真逆のアルプス寄り、牛の鳴き声がBGMである。

こうして、人生二度目の海外野宿が初日からアンロックされるという、想定外の実績を獲得したのである。

旅の神様、いきなり全力でスパルタである。

当時のFBの投稿を振り返る。

早速ですが野宿の可能性が出てきた事をお知らせ致します。しかし5、6人のブロンド美女に助けてもらったので、野宿でも構いません。

まあたった一駅なのに、快速で2時間以上かかるのでおかしいとは思いました。

電車間違ってレマン湖一周しそうです。

April 2, 2016 Lausanne (Renens)

そう、昨年――親友とのヨーロッパ旅初日。数ある選択肢を見事にスルーし、プラハ市内のインフォメーション前という「プラハの中心で寝言を叫ぶ」野宿をキメた我々。


宿を逃してinfo前で一晩を明かす筆者

あの伝説の再演が、なんと今年も開幕しようとしている。

ジュネーブにあるユースホステル、空港から電車で12駅、そこから急行に乗り換えて2駅。スムーズに行けば、空港からホステルまでたったの30分で着くはずである。
そう、予定では。

ところが現実は、電車に乗った瞬間、睡魔という名のスイスの刺客に襲われ、夢と現実の境界線をすっ飛ばす。気づけば、「ここどこ?」状態。予定30分の小旅行が、未知との遭遇編にシフトしていた。

そして今、二年連続・初日野宿の偉業が、静かにその姿を現しつつある。

もうこれは旅というより、運命のバグである。

全行程30分の予定が…

筆者が泊まったジュネーブ・ホステルがこちら。

ん、よく見たら"Youth hostel"ではなかった。

RenensとRennesがややこしい

市内方面に向かうはずだった。

快速に乗り換える、そのごく当たり前の動作を、なぜか間違えたのだ。

逆方向の電車に、誇らしげに乗り込んだ筆者。
そこへ現れたのが、旅人を確実に仕留めにくる刺客睡魔である。

「はあぁぁ。寝ちゃいそ〜……」
「この電車の、がったんごっとん……なんて優しい揺れなんだ……」
「うーーーん……寝そうぅぅ……」

そんな自分との会話を最後に、意識は闇へとフェードアウト。

――そして次の瞬間。

ハッ!!!と目を覚ます筆者。焦って時計を見る。

「え、2時間?ガッツリ寝てるやん!?」

しかも電車はちょうど駅に到着したところ。何気なく外を見てみると――「Renens」(ルナン)と書かれた駅名の看板が目に入る。

実は、ちょうど一年前――フランスのモンサンミッシェルを訪れたとき、利用した駅が「Rennes(レンヌ)」だったのだ。

で、その記憶が寝起きの脳に強烈にフラッシュバックしたわけである。

今回、目を覚ました直後に飛び込んできた駅名が「Renens(ルナン)」。

Renens(ルナン):レマン湖畔の駅(スイス西部)

Rennes(レンヌ):フランス北部の駅(フランス北部)

このふたつ、スペルがガチで似てる。

「レンヌ……?え、レンヌって……レンヌってあの……フランスの北部の……レンヌ!?え、え、おれ今スイスの電車乗ってたよな!?え、国境越えた!?無意識のうちに!?」

寝起き3秒ほどの間に大パニックに陥る筆者。

\(゜ロ\)(/ロ゜)/ ←リアルガチでこうなった。

そしてその実際の距離がどうかというと……

車で約850km、電車で約7時間。

筆者「これは……完全に終わったな……」

絶望のままRenens駅で荷物を抱えて降り立ち、ふらふらと同じホームにいたブロンド美女に話しかける筆者。

「Excuse me… uh… is here France…?」

もう旅じゃない。これ、ほぼドッキリである。ヨーロッパ、広い。
駅名、似すぎ。俺の寝起き、脆弱すぎ。

「ここからスイスのジュネーブに行くにはどうしたらいいですかあぁぁぁぁぁ!??」

思わず半泣き&半ギレで金髪美女に尋ねる。すると――

ブロンド美女(天使)「今降りた電車の逆方向に乗ればいいわよ♡」

満面の笑顔で放たれる天使の一撃。いや、それは……わかってるんよ(笑)

そういうことちゃうねん……こっちは「国境越えてもうた疑惑」で脳内フルアラートなんすわ。

筆者(心の声):
「くそっ……このままじゃパリが限界か……」
(※なぜパリ基準なのかは謎)

しかし、人間パニックモードにも限界がある。次第に理性が蘇る。

筆者「あれ?ジュネーブからレンヌまで直通電車あったっけ……?いや、でも駅名にRennesって……あれ、Renens??」

「ん……?微妙にスペルちゃうやん……」

って、どこやねんここ!!!!

まさかの誤スペルドッペルゲンガー。これは旅人へのトラップか。

その時、金髪天使の乗る電車が到着。
彼女は颯爽と「後は頼んだ」みたいなジェスチャーで、隣にいた別のブロンド美女へバトンパス。

すると、その女性が筆者の話をまた聞いてくれ、さらにその女性が乗換駅を教えてくれて、さらにさらに、「この子が降りる駅になったら教えてあげて」と、また別のブロンド美女にバトンタッチ。

――そう、これはもうブロンド美女による人助けリレーであった。

そしてついに――ジュネーブ、再臨。

筆者「ただいまスイス。さよならフランス未遂。」

結局レマン湖を1/3周した筆者。
スイスの風景は最高だった。気持ち的には、レマン湖ツアー。

ギリッギリでユースホステルのチェックインに間に合い、宿泊確定。
二年連続・初日野宿の記録、まさかの未達成。ミラクル帰還。

ありがとう、スイスの親切美女たち。ありがとう、Renens駅。
そして、これだけは言わせてくれ。

それでも筆者はスイスを愛している!!!

出逢いは旅の醍醐味

ホステルに着いたら、同じ部屋になったアルジェリア人のおじさんと仲良くなった。

――のは、良かった。普通に、旅の醍醐味的なやつ。

の・は・良かった、んですけど!!

いや、訛りがエグい。マジで何言ってるかほとんどわからん(笑)

こっちは神経を耳に全集中しても、なぜか脳内の翻訳機がバグる。

向こうはめっちゃフレンドリーに話しかけてくるのだが、こちらの理解度はいつも「空耳アワー」。

そして毎朝、ビュッフェ形式の朝食タイムになると――

アルジェリア人「Good morning, my friend!!」

筆者「(うわ~、また来たー!)」

ニッコニコで筆者の横に座り、朝からフルスロットルの英会話スタート。
ただし、こちらは開始3秒で会話の崖から転落。

筆者(心の声)「ゴメンナサイ アナタノエイゴ ゼンゼンワカラナイ」

しかし、なんかもうそれも含めて楽しい。
こっちはほぼ笑顔とうなずきだけで乗り切り、向こうもそれを特に気にせずしゃべり続けるという、謎の片想い型友情がそこにあった。

国際交流って、耳じゃなくて心でするもんなんだなって――
うん、耳でもしたい!!!

スイスの安いスーパーマーケット

世界一物価が高いと言われるスイス――

レストランに入れば、水一杯で心がざわつき、外食一食で財布が白目をむく。

しかし!

そんなスイスにあって、庶民の味方と呼べる存在がある。

それが――COOP(コープ)MIGROS(ミグロス)

「スイスで生き延びたいなら、この2強スーパーに行け!!」

特にCOOPは、日用品からお惣菜、ちょっとした軽食まで揃っていて、他店と比べて価格がまだ人間界ギリギリレベル。

水もパンもチーズも、ちょっとだけ「スイス離れ」したお値段で手に入る。
おかげで旅人の間では、「COOP神」として崇められているとかいないとか(←筆者調べ)。

筆者「いやマジで、COOPがなかったら俺、レマン湖の水でカップ麺戻してたまである」

というわけで、スイスを旅する者よ、COOPとMIGROSは地図にマークしておけ。

それは、節約という名のサバイバル術なのである。

スイスの花時計(フラワークロック)

きた――!!!
スイス名物、あの伝説の花時計!!!🌸🕒

筆者、ついにご対面。

まさかの再会である。中学の数学テキストの冒頭、あの見開きにドーンと載っていた「美しすぎる謎の時計」。
当時の筆者は、正直こう思っていた。

筆者(中学生ver.):
「これ、どこやねん」
「てかなんで数学の教科書に時計?」
「相似図形の説明いる?」

――その花時計が、今、目の前にある。

まさかのスイス・ジュネーブに実在していたのである。

しかも、道をふらっと歩いてて、偶然たまたま遭遇。

まるで昔の知り合いに渋谷で偶然再会した気まずさと嬉しさがごっちゃになったような、妙なテンション。

しかもよく見れば、ちゃんと花でできた美しい円形。色とりどりの花で描かれた文字盤。これは確かに、相似だの合同だの言いたくなるレベルの完璧なバランス感。

筆者「当時の教科書編集者、いいチョイスしてたわ~」

というわけで――スイスの花時計、ジュネーブにてついに発見。

数学の記憶と旅の偶然がクロスする、青春の合同証明完了である(うまく決まった…)

ジュネーブの花時計

現在も精確な時を刻む大型時計

年に4回、花の構成や種類を変えるらしく四季折々の花時計

6,500株を超える花々で構成された花の傑作!

1955年に制作された直径5m、円周18mのジュネーブのシンボル

秒針は2.5mで、世界で最も長い秒針と言われている

国連欧州本部

United Nations !!!!←いわゆる国連

説明しよう!!

国連とは「国際連合」の略なのである!!

(それだけΣ(゚Д゚))

っていうくらい名前で全てを語ってしまう世界規模の団体、それが国連。

本部はアメリカ・ニューヨークにあるが、実はここスイス・ジュネーブにもめちゃくちゃデカい拠点があるのである。

なんと、世界で2番目に大きい国連事務所。
まさに西の横綱(ヨーロッパ代表)。

そして敷地の前には――

国連加盟国のすべての国旗がズラリ!!!
ド派手に、カラフルに、風になびいて存在を主張してくるスタイル。

筆者「うわあああ!!!社会の資料集そのまんまやん!!!」

世界中の国が集まって「平和ってなんだろうね」と語り合うその場所を目の前にして、なぜか社会の授業と給食の記憶が蘇るのは、日本人あるある。

地味に感動するが、なんかちょっとシュール。
でもそれがまた、ジュネーブらしさなのかもしれない。

壊れた椅子(ブロークンチェア)

これは国連事務所の対面にあり、俗に壊れた椅子(ブロークンチェア)と呼ばれている。

なぜ四本の足のうち一本が壊れているのか。

4脚あるはずの椅子の脚が1脚ない事から想像できる。

地雷やクラスター爆弾への反対を示唆するためである!!!

ジュネーブを訪れた政治家がこのブロークンチェアを見たときに

地雷やクラスター爆弾が二度と使われることのない世界にしなければ

と思わせるために設置されているようだ。

ジュネーブの公園で筋トレ祭り

さてさて、ジュネーブホステルのすぐそばには、のどかな公園がありまして。
そこで筆者が何をしていたかというと――

マッスルアップの練習。

そう、ヨーロッパ旅の最中でも己を鍛えるストイックな旅人、それが俺。


ヨーロッパの公園は筋トレ野郎の溜まり場でもある。

筆者「1に懸垂、2に懸垂、3・4も懸垂、5も懸垂!!!」

もう周囲のスイス人から見たら、謎のアジア人が鉄棒に取り憑かれてるくらいのレベルで、ひたすらストイックに懸垂しまくってたわけだ。

ちなみに普通の懸垂(pull-up)は、顎がバーを越えるまで上げればOK。
が、しかし!

マッスルアップは違う。

懸垂の勢いそのままに、胸も、腹も、最終的に体全体を鉄棒の上までグワッと持ち上げて、最後は腕をピンと伸ばしてフィニッシュ!!

つまり、懸垂界の進化形。
ポケモンで言えば、懸垂 → 懸垂進化形 → マッスルアップ(伝説級)。

これ、めっちゃしんどい。
体幹、腕力、瞬発力、全部フル動員。

筆者「異国の地で、何やってんだ俺……ってちょっと思ったが、腕がパンパンでそれどころじゃなかった。」

というわけで、旅先でも筋トレ魂は忘れない。
ジュネーブの空の下、筆者は今日も懸垂していたのであった――。

最近の日本では「子供が怪我をするから」というような過保護的な考えを持った人間が市や県に苦情を言うことで、周りの公園からどんどん鉄棒やジャングルジムなどが消えている。

体重が軽い子どもの間に遊びを通して怪我をしておかないと、将来ちょっとつまづいてこけただけでも受け身の取り方がわからず手首を骨折したり肩を脱臼したりすのだ!!!

子供のうちに自分の能力の範囲を知っておかないと危険である、世の中の保護者様!!!

ガチでヤバい人もいた・・・


↑これ、何回チャレンジしても全くできない)

これから紹介する三人は筆者の中では兄貴たち。

  1. 赤シャツの兄貴
  2. 黒シャツの兄貴
  3. 上裸の兄貴

とそれぞれ呼ぶことにした。(←そのままかい!!!)

えーとにかく!ジュネーブのその公園は、まさに筋トレ版『スラムダンク』のような聖地。
そこには、己の肉体を極めしトレーニーたちが集い、懸垂の美学を追求していた。

そしてマッスルアップ難民である筆者に、みんなめちゃくちゃ優しく教えてくれる。

その中でも特にすごかったのが――赤シャツの兄貴。

もう、動きが別次元。
バーに触れた瞬間、もう彼の体は空気と一体化してるレベル。

でも一つ言うとまず体重が軽い、そして足が細い。

人間が生きていく上で一番大きな筋肉群、それが脚。

脚トレをしながら上半身をそのパワーバランスに合わせて仕上げていくのは、まるで逆走のマラソン。長くて遠い道のり。

しかし筆者は懸垂マンとして生きると決めた。
次にこの公園に戻ってくるのは1ヵ月後。


黒シャツの兄貴

それまで毎日30~50回の懸垂を課す!!
筋肉との約束、ここに誓う。

そしてそのとき、上裸の兄貴が静かに言った。

「マッスルアップは、懸垂を連続20回できたらできるよ。」

そんなジュネーブの筋肉聖地で、筆者の懸垂修行編が幕を開けたのであった――。

ジュネーブの公用語はフランス語

ジュネーブの公園――
そこは、筋肉と語学の壁が交差する異文化交流センターであった。

筆者は筋トレだけでなく、こっそり空手の練習(拳を鍛えたり、蹴りを放ったり)もしていたわけだが――

あるとき、めっちゃちっこくてめちゃくちゃかわいい少年が近寄ってきた。

「オレも、カラテやってんで!!(ドヤ顔)」

シュッシュッ シャッシャッ

スパッ!!!(蹴りの音)

筆者「ハアハア(*´Д`) ふうふう」

少年「OH KARATE !!!! KARATE !!!」

筆者「ユー、カラテ シッテル?ユーノウ?ハアハア」

(自分を指差して)
少年「Karate !!! Karate !!」

(蹴りや突きのシャドーしながら)
おれ「ディス ワン?キック!パンチ!カラテ?ノン テコンドー?ボクシング?」

こども「Yeeeeeee Karate. Karateeeeee」

筆者「うぉぉぉ!!空手少年きたぁぁあ!!」

そして見事なまでに、ジェスチャーと “Karate!!!” の一点突破。
言葉じゃなくて拳で語るタイプ。
もう完全に、ジュネーブのちっちゃいミヤギ師匠。

でも、そこから先は…言葉の壁が厚すぎた。

筆者「(英語で)え、フルコン?帯の色は?初めて何年?」

パープルボーイ:「Karateee!(ニッコリ)」

クソッ、これ以上の会話は無理か!!!

というのも、ジュネーブはフランスに近いので公用語はフランス語。

大人たちはバリバリ英語も話せるが、子どもたちは「This is a pen.で精一杯」みたいな子がほとんどだった。

そして!

懸垂やってたら、ちょーーーーうど同じくらいの懸垂力の同志にも遭遇!

同じ回数、同じフォーム、同じような筋トレに片足踏み入れてる感。

この瞬間、言葉はいらなかった。

互いにうなずき、鉄棒を握り――ただ、静かに懸垂を行う3人の戦士。

そんなこんなで、ジュネーブの公園は今日も賑やか。
筋トレと空手とジェスチャーで、筆者は国際交流(?)を深めていくのであった。

※写真には残っていないが、ピタピタのすごいセクシーな服を着たスタイルの良い金髪女性2人がこの鉄棒を使ってポールダンスの練習をしていた。

なんか両手でポール握って地面に着かずにクルクル回る感じのやつで、筆者の目は釘付けになっていた。

話しかけることは無かったが、ヨーロッパでは普通のことらしい。

1379mのサレーブ山(Mont Saleve)

ジュネーブ滞在中、ちょいと足を伸ばしてバスでサレーブ山へ行ってきた!

筆者「ふう、ええ眺めや~」

……と、ここで現在の筆者、Google Mapを眺めながら衝撃の事実に気づく。

サレーブ山、フランス圏やんけ!!!Σ(゚д゚lll)

しれっと国境越えてた件。

ちなみにこのサレーブ山、景色がめちゃくちゃ良いらしい。
最大のハイライトはここ!!!

ジュネーブ名物・ジェッドーの大噴水(Jet d’Eau)

なんと!
高さ30メートル、時速200kmでぶち上がる水柱!!!!

その姿を、山の上からもしっかり見れるのだとか。

物理の教科書もびっくりの水界のスカイツリー現象。

サレーブ山から見下ろすジュネーブの街並み、レマン湖、そしてぶち上がる水柱――
なんというか、まるでリアルなシムシティ。

それにしても…まさかの「気付かぬうちに国外逃亡」付きの小旅行になるとは。
スイスからフランスへの越境ハイキング、達成!


山の入り口

お昼ご飯~♪

画質悪っ!!

辺境の地で迷子になったらヒッチハイクです

さてさて、サレーブ山の登頂は行きはラクチン、ゴンドラ一択!
なぜなら標高1379mである!

登山というより、空の旅って感じで上までビューン。

筆者「文明の利器、最高~~~!!!」

しかし帰りは徒歩下山コース。

筆者「うん。ゴンドラ乗りながら、帰りは自力で行ける気がしてたんだよね~」

……が!!!

ここから、筆者最大の誤算が始まる。

下山道での分岐を間違え、降りてきたのは駅どころか文明も見えない謎の町。

筆者「えーっと……ここ、どこ??」

マップ見ても現在地が表示されない。
バスもない。タクシーもいない。通行人もいない。犬もいない。

筆者「あ、終わったなこれ。」

ということで、冷静に考えた末に出した結論――

「誰かに送ってもらうしかないな…(ボソッ」

\\自己中ううぅぅぅ!!!//

いやもう、呆れるくらいの自分本位なプランBである(笑)

でもこういうときは、それが一番手っ取り早い。

そう、こうなったら「駅まで送ってください作戦」発動。

道端で誰かを見つけたら、迷わず声をかける。

Excuse me, where’s the XX station?
Which direction?
How long does it take from here on foot?

(すみません、XX駅はどこですか?どっちの方向ですか?歩いてどれくらいかかりますか?)

ヨーロッパの人の「情の厚さ」はガチである。。

「うーん…○○駅か、ここから遠いよー?……送ってってあげようか?」

(っしゃああああああ!!!!)と心の中で叫びながらも、

「え、いやいやいや!!そんなご迷惑かけれませんよ。大丈夫です、歩きます!!」

と一応答えるが、当然お世話になる。そのために声をかけたのだから。

毎回この展開、ほんま助かってます(土下座)m(__)m

しかもただ送ってくれるだけではない、運転中はしっかりスイス牧牛講座がスタートした。

「この辺のホルスタインはな、〇〇地方出身で…」とか「メスは乳量が多いんやけど、気性がちょっと…」などなど。

こんな牧場トリビアを聞きながら、ゆったり20分、風景ヲ眺めつつバス停に到着!

最後はお礼の言葉と、感謝のハートを添えて。

「Merci♡ 本当にありがとうございました♡」

スイス×フランスの国境を越えた、人情味あふれるゆる旅エピソード。

やっぱり、優しさって国境超えるんやな…(´ω`)

スイスと言えばチョコレート

スイスと言えば?

――この質問、いろんな答えが返ってくると思う。
アルプスの大自然、雪山、ハイジ、マッターホルン……。

でも忘れちゃいけないのが、そう、チョコレート!!!!

この旅の締めくくりに、思い出と共に奮発して買った1枚8,000円の超高級チョコレート。

部活の後輩みんなで食べようと買ったものだ。

筆者「た、高過ぎる……でも、買う!!!」

大事に大事にスーツケースに入れて持ち帰り、帰国後、実家の冷蔵庫へIN。

……数日後。

筆者「ん?冷蔵庫のチョコ食べた?」

弟「おん、美味しかったで」

筆者「……あれ8,000円すんねんけど」

弟「( ゚д゚)」

あまりの衝撃に弟、固まる。
そして――

筆者「後輩と食べようと思ってたのに、おまえなぁ…」

弟「そんなに大事なら一言言っとけばよかっ…」

筆者「あぁ!!???」

筆者「残量的に6,000円返せ、マジで」

弟はしぶしぶお金を払った。

これが本当の、ビターなチョコレート体験である。

フランクフルトへ

ではこれより、いよいよ――ドイツの金融都市フランクフルトへ出発する!

筆者「スイスの自然とチョコに別れを告げ、俺はいま、お金のにおいがする方へ向かっている……!」

そう、ここはドイツの中枢、いやヨーロッパ屈指の金融都市。

フランクフルト証券取引所、欧州中央銀行、ビジネススーツの群れ……
もう名前からして硬貨の音がする街である。

でも忘れちゃいけない。

フランクフルト=ハイジの聖地なのだ。

デーテおばさんに無理やり引っ張られて、ペーターともヤギとも引き離されて、このフランクフルトにあるゼーゼマン家へ。

そんな悲しきエピソードを持つ街なのに――いまのフランクフルトは超都会!

筆者「俺が今から行くのはハイジがホームシックになった大都会……ワクワクしかしない。」

てなわけで、自然からビル群へ、ヤギから金融へ、チーズから証券へ。

旅のフェーズ2、いざ開幕。

フランクフルトよ、おれを受け止めてくれ!!!

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