さて、本記事ではユダヤ人の聖書(=物語)である旧約聖書をなるべくわかりやすく解説してみました。
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さて、遂にこの単元にやってきたかという感じです。 世界を周るうえで必ず知っておくべき知識の一つ、それは宗教の基礎知識で宗教上のルール違反等を勉強せずに世界を旅することは危ないし勿体ないです。 今回はユダヤ教の歴史をわかり[…]
さて、本記事ではユダヤ人の聖書(=物語)である旧約聖書をなるべくわかりやすく解説してみました。 大まかなお話は以下の記事で既に言及していますので、興味があればこちらからご覧ください↓ [sitecard subtitle[…]
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では早速始めます(”◇”)ゞ
なぜ「バベルの塔」は神の逆鱗に触れたのか?
ノアの洪水の後にも、神は自分の力を誇示するかのように、おごり高ぶった人間たちに罰を与えています。
その一つが、下に載せたブリューゲルの絵画でも有名なバベルの塔です。
ブリューゲル作「バベルの塔」
ノアの子孫たちは、東メソポタミア地方に平地を見つけ、その地にシンアルと名付け定住します。
当時、世界中の人々は祖を同じくすることもあって、1つの共通言語を用いていました。
言語が同じということはお互いの認識を共有でき、農業や商業はもちろん、政治や文化も豊かになり、文明も高度なものに成長しました。
やがてシンアルの人々は自分たちの力を誇示しようと、天まで届くような塔を建てようと計画を練りました。
なるべく高いものを造って…
シンアル人A「おれらってもう神様くらいの力手に入れたんじゃね?」
シンアル人B「もうすぐバベルの塔も完成か…おれら天才かよ」
シンアル人C「神も我ら人類の成長をお認めになるだろう…」
ザワザワ ガヤガヤ ワイワイ
しかしその様子を見た神がまたぶちギレました(゜.゜)
神「ヤツらは一つの民で、皆一つの言葉を話しているからこのようなしょーもないことを考えるのだ。彼らの言葉を混乱させ、互いの言葉が聞き分けられぬようにしてやろう」
と、シンアルの人々の言葉をバラバラにしました。
人々は塔の建設を断念し、同じ言葉を話すグループで集まり各地へ散ってしまいました。
快楽に溺れる「ソドムとゴモラ」の民に天からの制裁!
「バベルの塔」のお話の他に、神から罰が与えられたもう一つの有名なエピソードがソドムとゴモラのお話です。
ソドムとゴモラのお話の主人公は、先ほどノアがブドウ酒に酔って裸で寝ていたのを笑って手痛いお仕置きを受けた末っ子ハムの子孫たちです
場面は「すべての民族の祖」とされるアブラハムの甥ロトが「ソドム」という町に移り住んだところから始まります。
ロト夫婦と二人の娘
昔々、ソドムとゴモラという町が、現在のイスラエルとヨルダンの国境にある死海周辺にありました。
この「ソドム」と隣接する町「ゴモラ」は、肥沃な土地でしたがそのために人々は堕落し、悪事にふけり、快楽に溺れきっていました。
ただ一人「ロト」という男のみが善良で町を正しく導こうとしていましたが、誰もロトの言うことを聞く者はいませんでした。
みんな、収穫物は均等に分けようぜ!
仮病で仕事サボるのはやめようや!
暴力はやめて話し合いで解決しようじゃないか!
しかしこの町の人間はクズばっかり。
ん、おれ様に意見してんの?(笑)
ちょっと面かせやあぁぁぁ!!!!!!!
ソドムとゴモラでのモラルを逸脱した行為はやがて神の怒りに触れ、神は町を滅ぼす計画を立てました。
神「なぜ人類はこうもクズばかり生まれるのじゃ。まったく…ブツブツ」
カインもきっとそう思ったでしょうに、「あんたも他人のこと言えないだろ」と。
神はまずアブラハムに町を焼き滅ぼす計画を打ち明けましたが、アブラハムはソドムの町に甥のロトがいることを知り、
「どうかお怒りにならずに」
と懇願したのでした。
「決して振り返るな」天使の忠告を無視して「塩の柱」に!
しかし神の決心は固く、ついに神の使いである二人の天使がソドムの町に降り立ったのでした。
二人の天使がソドムの町に降臨
天使「ここがソドムか。ふん、堕落と悪意に満ち満ちておるわ。」
ただならぬ雰囲気を察知したロトは強引に天使を自分の家に招きもてなそうとしました。
すると、美しい客人の存在を知った男色家たちがロトの家に押しかけ、
「お前のところに来た連中をおれたちに引き渡せ」
と騒ぎ始めたのです。
そこでロトは驚くべき行動に出ました。
※画像生成AIで作成←実在しない人物です
ロト「私にはまだ嫁がせていない娘が二人います。娘たちを差し出しますから好きにして下さい。その代わり、どうかこの方たちには何もしないでください。」
と、娘を売って天使を見逃すようにロトは懇願したのです。
しかし男たちは耳を貸さず戸口をこじ開けようとしたその瞬間、天使たちは男どもを打ち倒しロトに命じました。
「一刻も早く命懸けで逃げなさい。決して後ろを振り返ってはいけません。低地に留まらず、山中に逃れなさい」
神がロト一家を除く町の全てを滅ぼすことに決めたことを天使は知らせたのでした。
逃げるロト一家の背後で、天から怒りの炎と硫黄が放たれました。
全速力で逃げろぉぉ
まばゆい閃光と大音響が鳴り響き、町もろとも生息する全ての生きとし生けるものが抹消されました。
残してきた財産への未練があったのでしょうか、ロトの妻は忠告にも関わらず後ろを振り返り、「塩の柱」に変わり果ててしまったとさ。
この「ロトの妻」と呼ばれている塩の柱が死海周辺に今も残っています。
(出典:Wikipedia「ロトの妻の塩柱」)
ところで、、、
ロトの人間性にもちょっと疑問符が残ります。
後でも触れますが、なんか旧約聖書では「家族を犠牲にしてでも神への忠誠を誓え」的なエピソードがたまに出てくるのです( ゚д゚)
「神は家族以上の存在」と植え付けたかったのかもしれませんね。
では次ページでは「アブラハムが"信仰の父"と呼ばれる理由」についてご紹介します。
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