【ヨーロッパ旅行記】チェコの首都、プラハ【10/10】

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2015年のヨーロッパ旅、親友と一緒に訪れたチェコの首都プラハ

美しい街並みと歴史的な建物が立ち並ぶこの都市で、私たちの旅はどんな思い出を作り上げたのだろうか。

街を歩きながら感じたこと、出会った人々、そして忘れられない出来事を振り返りながら、あの日々の思い出をつづっていこうと思う。

前回の記事はこちら。

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プラハ滞在記アゲイン

さて、ヨーロッパをぐるーっと一周し、ついに我々はプラハへ帰還した。

フュッセンからプラハまでは、なんと約10時間の鉄道旅。そんなことは完全に忘れていた。

「あれ?今日って、移動に10時間かかる日ちゃうかったっけ?」

出発して3時間後くらいにようやく気づいた。

そんな中、ドイツの誇る高速鉄道ICE(イーツェーエー)が突然ギアを上げて249km/hを記録。

これには車内の大学生ふたりも「うおおっ!!時速249キロ!?えぐ!!」とテンション爆上がり。
時速249kmに感動できるなんて、やはり旅先では些細なことでもエンタメである。

そして、長距離列車ともなると机の上は完全に「俺たちの部屋」と化す。

机の上には、濡れた靴下を乾かしながら、スナックを食べながら、ペットボトルを無造作に置いている。
もはや「ながら」の暴走である。

機能性と生活感が融合した空間は、もはや旅のアートと言っていい。

そうこうしているうちに、ついにプラハに到着。駅の名前は読めない。

だが駅がでかい、ということだけはビジュアルで理解できた。

乗り換えを一度挟み、我々は「HOSTEL MODRA」なる宿へ。

選んだ理由はひとつ。

「空港に近い」それだけである。

部屋のクオリティは、良くも悪くもない。

部屋のクオリティは、良くも悪くもない。壁も床も「まあまあ」感に満ちている。

ただ、到着したのが夜中だったにも関わらず、受付の眠そうなチェコ人のおばちゃんが対応してくれた。
表情は完全に「あと5秒で寝落ちします」だったが、対応は非常に丁寧であった。

そして翌朝——

我々は別々に起床した。
なぜか。

今日は「別行動デー」だったからである。

3週間近く四六時中一緒にいた親友と、ついに物理的距離を置く貴重な一日。
フュッセンでも別の宿に泊まっていたが…

「自由」と書いて「SANCTUARY(聖域)」と読む日である。

【日本に逆輸入】Superdry store(極度乾燥(しなさい))

ヨーロッパを歩いていると、ちょいちょい見かける「Superdry Store」なる店舗。
「super dry?…ふむ、日本語に訳すと『極度乾燥』…って、なんやこの訳!!!」

と声に出したいが、既にブランド側がそれを上回ってきた。

その正式な日本語訳は——

極度乾燥(しなさい)

命令形である。
なぜか急に怒られている。服に命令される時代がついに来た。

いや、ここは「速乾」でええやろ。

機能性を全面に出してきた結果、威圧感だけが残ってしまったようである。

しかもこの「極度乾燥(しなさい)」、ふざけた名前かと思いきや、実はイギリスの高級ファッションブランドであり、世界中で大流行しているというから驚きである。

筆者「ふざけてんのかと思ってたら、こっちがふざけられてたんかい。」

しかも街中では、普通にオシャレな若者が「極度乾燥(しなさい)」のロゴを背負って歩いている。

たとえばこれ↓


極度乾燥(しなさい)のリュック

見るたびに「しなさい」って言われてる気がして、心が少しだけ疲れる。

続いてこれ↓


極度乾燥(しなさい)のTシャツ

ちなみにこれ、30%オフで8,900円である。

筆者「オフしてそれかい。」

そして極めつけはこれ↓


極度乾燥(しなさい)の水着

イケメンが着てても、思わず笑ってしまう。

全力で海に飛び込んで、秒で乾けってことなのか。

プラハに留学中の後輩と食事

ここプラハには、別の大学に通う後輩が留学しており、せっかくなので会う約束をしていたのである。

半年か一年くらい留学しているらしく、「へえ~そうなんや~」と色々と話を聞いたはずだが、残念ながら内容はほぼ覚えていない。というか完全に忘れている。

とはいえ、たしかに「なに勉強してるの?」「なんでプラハ?」「チェコ語って喋れるん?」といった、ありがちな質問を一通り浴びせた記憶はある。
こちらが訊き手なのか尋問官なのか、もはや判然としない。

中でも印象深かったのは——

「チェコでは挨拶が命」 という教えである。

すなわち、何かあれば「ドブリーデン」(=こんにちは)と唱えるべし、とのこと。

もうこれは呪文である。

「ファイア!サンダー!ドブリーデン!」

みたいな。

あと、チェコのビールはめちゃくちゃ美味しい。これは本当に覚えている。忘れようがない。

さらに、彼女が頼んだ料理がやたら美味しそうで、しかも具材を自由に組み合わせて味を変えられるスタイルだった。

「一口ちょうだい」と言いたかったが、筆者は育ちがいいので心の中だけで唱えておいた。

ありがとう、可愛いNちゃん。

次に会うときまでにチェコ語の挨拶、もう一つくらい覚えておくよ。

ドブリーデン。

ヨーロッパでは街中のATMでお金を引き出す

現金は基本、街中にあまたあるこのATMで引き出すのである。

国によって使い勝手は様々だが、基本的に英語は必ずあるので、あまり怖がらずに使ってほしい。

ATMに「英語あります!」って書いてあるし、世界どこでも通じる英語ってマジ便利で最高。

しかも、ATMによっては引き出せる額が自由に設定できるものもあれば、「500, 1000, 5000, 10000」といった、なにか魔法の数字のように決まっているATMもある。

これはまるで、ATMが「君は一度にどれだけ引き出すのか?」と試してくるかのようである。挑戦的すぎて腹立たしい。

「君に任せるよ」と言われているのに、最終的に2,000コロナ(←コロナはチェコの通貨)に落ち着く。

長過ぎるエスカレーター

これは東欧あるあるである。

めちゃくちゃ長いエスカレーターが突然現れる。

乗り始めた瞬間、ゴールがどこか全く見えないという、人生の終わりを感じさせる瞬間。

ちなみに2025年2月初旬にジョージアの首都トビリシを訪れたのだが、そこで見たエスカレーターは過去イチで長かった。

それがこちら。


トビリシ市Avlabari駅にて

長過ぎる。

徐々に現実に戻る

翌朝、とうとう帰国の時間が近付いてきた。

ここら辺から現実に戻り、自分の研究室配属状況をめちゃくちゃ気にし始める筆者。

大学3年生として先輩の卒論発表をぶっちして、学問の世界から3週間も逃げ回っていた結果が今、恐ろしい形で迫ってきている。

「教授に黙って先輩の卒論発表を一方的にぶっちしてから、早3週間。」

大学3年生を棒に振る覚悟で挑んだヨーロッパ旅、これマジで留年かも…(震え声)。

トンデモナイ罪悪感と後悔、そして不安と恐怖が一気に押し寄せてきた。その瞬間、頭の中であの名曲が流れ出す——

Can you feel the love tonight~~♬

いや、なんやねん、愛どこにあんねん。こんなにも恐怖が支配しているのに。

さらばヨーロッパよ。


(↑汚い顔で申し訳ない、心の中は涙で溢れてる)

筆者「怖い。日本に帰るのが非常に怖い。」

「機内食は美味しくない」なんて誰が言ったんだ?

都市伝説的にまことしやかに語られる機内食の噂。それが、

「機内食はマズイ」ということ。

さて、果たして真実なのだろうか?

筆者は機内食がマズイと思ったことは一度もない!!!

いや、なかった(←過去形)

2025年2月下旬にローマから飛び立った中国・四川航空の機内食、あれは美味しくなかった。

初めての経験だった。

詳しくはこちら。

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「空の上で食べる食事がそんなに美味しいわけないだろ」と思う人もいるかもしれないが、それがANAなら話は別!

一度、飛行機の中で「これは外のレストランでも食べられるんじゃないか?」と思わせるような
美味しい機内食に出会ったことがある。

だからこそ、機内食の話をするときは、迷わずANA万歳!と胸を張って言えるわけだ。

食べ物の話にすると、なんだか無敵になった気分である。

おわりに

翌日、大学の教授の研究室を訪れ、一世一代の大謝罪をし、教授のご厚意で無事に留年せずに卒業研究が始められた。

M教授、本当にありがとうございました。

いや、ほんまに。

ちょっとした「ヨーロッパ旅」なんて言っていたが、人生の転機になるレベルで危機感を覚えていた。
留年したら親に言わなあかんし、就職も厳しくなるし、「お前、旅行に行き過ぎた結果がこれか」って言われるのも嫌やし、うん、ホントに大変だった。

で、こうして筆者の2015年ヨーロッパ大冒険が終わりましたとさ。

ここまで読んでくれたあなた、ありがとうございます!
恐らくこれがあなたの人生最大の無駄時間だったかもしれないが。

しかし実は2016年にもヨーロッパに行ってるので、もし余裕があればそちらも読んで欲しい。

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