⑩バロック建築の特徴を解説!【3/7】

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ヨーロッパを旅する前に知っておくべき西洋建築の知識として、今回はバロック建築について説明します。

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※明言しますが、西洋建築の勉強をしてからヨーロッパに行けば無学で行くより100倍楽しめます。

筆者
5回にわたってヨーロッパ30ヵ国以上を完全無学で周ってきた僕が言うので間違いありません(笑)

※「この部分がわかりにくいです」とか「これはどうなんですか?」などの質問やコメント等ありましたら遠慮なく下部のコメント欄からお問い合わせください!

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本記事は「バロック建築の特徴」を解説しています。

バロック建築の特徴

この章の特に重要な点を挙げると以下の1点になります↓

この記事のPOINT

➀バロック建築の特徴

では解説します。

➀バロック建築の特徴

そもそも「バロック(baroque)」という言葉は「ゆがんだ真珠」を意味するポルトガル語に由来し、とんでもなく豪華な装飾を皮肉られてこう名付けられました。

「野蛮」という皮肉を込めて名付けられたフランス生まれの『ゴシック』建築のブーメラン現象ですね(笑)

後期ルネサンスのマニエリスムにおいてはオーダーの扱いに知的工夫が凝らされ、新奇性や意外性が追及されましたが↓

(↑後期ルネサンスのロレンツォ図書館)

オーダーは平面内にとどまっており、基本的には盛期ルネサンスと同様に静的な性格が保たれました。

「は、静的?マニエリスムが!!??(・Д・)」

と思う人も多いかもしれませんが、その理由は後でわかります(笑)

過激と呼ばれた後期ルネサンス建築ですらバロック建築と比べたら静的でおとなしいなのです。

しかしバロック建築では、オーダーのモチーフを変形することはあってもマニエリスムのように分解・融解することはなく、むしろオーダーに敬意を払いながらその大胆な適用によって力強い動的な表現を創出しました。

特に、

凹凸の強調、うねる曲面、楕円、過剰な装飾、光と影のコントラスト、中心軸の強調、空間的抑揚

これらがバロック建築の特徴になります。

ここにはルネサンス建築が理想とした規則正しい繰り返しのリズムはなく、躍動の美学が存在します。

実際に実例を見ながら詳しく確認していきましょう。


では次に、バロック建築の代表例であるサン・ピエトロ大聖堂についてお話したいと思います。

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