【バロック建築】サン・ピエトロ大聖堂内部の解説【5/7】

こちらは西洋建築のバロック建築を理解するために必要な、サン・ピエトロ大聖堂内部を解説している記事です。

サン・ピエトロって初期キリスト教建築で出てきましたよね?

いいえ、違います!(惜しいな~それは旧サン・ピエトロ教会堂やわ)

サン・ピエトロ大聖堂内部

この章の特に重要な点を挙げると以下の2点になります↓

この記事のPOINT

➀内部立面の小割りとは

②バロック建築の内部

それぞれ解説します。

➀内部立面の小割りとは

それではバロック建築の内部を見ていきましょう。

(ローマ、ルネサンス、バロックのような)古典系の教会堂では、内部立面を小割りにするのを好みません。

例えば↓ゴシック建築を例にとってみると、

ゴシック建築

ゴシック建築は聖堂内部を細かく区切っていますよね。例えばトリフォリウムとかクリヤストリー、盲窓といったやつです。

内部立面を小割りにする、というのはそういう事です。

ローマ建築の傑作「パンテオン」の内部を一応見てみましょう↓

ゴシック建築に比べると内部の細分化が少ないですよね、まあなんとなくで良いので理解してください。

②バロック建築の内部

バロック建築に拘わらず、古典系建築の教会堂は単層のオーダーで壁面を大きく分割しその上部を構成するエンタブラチュアによって壁面とドームやヴォールトなどの曲面天井を境界付けることが多いのです。

つまり、柱の上のエンタブラチュアが直接ドームやヴォールト天井を支えている構造です↓

これも↓

これも↓

装飾が凄くてあまり目立ちませんが、構造自体はとても単純です。

ヴォールト天井

エンタブラチュア

です。

これらを踏まえて、サン・ピエトロ大聖堂の内部↓を見てみましょう。

柱、エンタブラチュア、ヴォールト天井を見つけることができましたか?

一言で「柱」と言っても「コリント式円柱」だったり「コリント式ピラスター」だったり様々です。

もう一枚、サン・ピエトロ大聖堂の内部の写真です↓

アーケードの太いピアに付けられた双柱のピラスターがエンタブラチュアを支え、その上に格間(ごうま)付きのトンネル・ヴォールトを架けています。

格間(ごうま)とは、天井やヴォールトを覆う正方形/長方形/八角形などの形状のくぼんだパネル(こんなん↓

ローマ建築

この構成はアルベルティがマントヴァのサンタンドレア聖堂(1470年)で初めて考案したものですが、その力強いテンポゆえにバロックでは好んで用いられました。


では次に、バロック建築の展開についてお話したいと思います。

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