【旧約聖書③】神による怒りの制裁「ノアの箱舟」伝説

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さて、本記事ではユダヤ人の聖書(=物語)である旧約聖書をなるべくわかりやすく解説してみました。

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本書では上の記事の内容をさらに深掘った詳し〜い内容となっております、予めご了承ください。

参考書は【眠れないほどおもしろい「聖書」の謎】です。

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では早速始めます(”◇”)ゞ

本記事に用いる写真はほとんどが画像生成AIで作成したものであり、実在する人物ではありません。

神による怒りの制裁~ノアの箱舟伝説~

「ノアの箱舟」伝説は、壮大なフィクションの様相を呈しながら、さまざまな場面でその実在性が議論にあがる、特異な物語なのです。

創世記の中でストーリーはこう展開していきます。


時が過ぎ、セト(=アダムとエヴァの子)の子孫は地上にあふれんばかりとなりました。

ふと思ったのですが、セトが子孫を残したということは実の母エヴァと姦淫を繰り返したということなのでしょうか…
なぜならこの世界にはまだアダムとエヴァとセトの三人しかいませんでしたから…


人間、だいぶ増えたなぁ

しかし人間の数が増え、豊かになるにつれ、世の中には欲望や憎しみ、争い、悪徳が氾濫。

そうです、再び人類が堕落し始めたのです。

当初「産めよ、増えよ。地に満ちよ」と人間を祝福した神でしたが、その醜い様子に失望し、大洪水を起こして一掃しようと決意しました。

神「さすがは人間、クズばっかりじゃのぉ。まったく…ブツブツ」

しかし善人で信心深いノアとその家族だけは別だったので、神はノアにこう告げました。

あなたと家族はみな箱舟に入りなさい。

あなたは全ての清い獣の中から雄と雌とを七つがいずつ取り、また空の鳥の中から雄と雌とを七つがいずつ取って、その種類が全地の表に生き残るようにしなさい。

七日の後、わたしは四十日四十夜、地に雨を降らせて、わたしの造ったすべての生き物を、地の表からぬぐい去ります。

と。

大洪水が街も山々も全てを飲み込んだ!

従順なノアは神の言葉を信じ、神の言う通りに箱舟づくりに取りかかりました。

とは言え、これだけの生き物が長期間過ごすだけのキャパシティを持った舟です。

結局ノアが造った箱舟は

  • 長さ:三百アンマ(約350m)
  • 幅:五十アンマ(約23m)
  • 高さ;三十アンマ(約14m)

というトンデモなく巨大なものとなりました。

実は世界中にこの「ノアの箱舟」のレプリカが存在します。


オランダにあるノアの箱舟(出典:Noah’s Ark Replica Built In Netherlands


アメリカにあるノアの箱舟(出典:Inside the Incredible Story Behind This Lifesize Replica of Noah’s Ark


ブラジルにあるノアの箱舟(出典:Noah’s Ark replica could travel to Brazil this year

おもしろいですね(笑)


ノアが箱舟を製作していた間、周りの人間は

周りの人間
洪水なんて来るか!ばーか
このキチガイが(笑)

と全く相手にしませんでしたが、ノアとその家族は神の言葉を信じ黙々と作業に従事しました。

ノア「神が来ると仰ってるんだから、洪水は絶対に来るさ。なんでみんなは神の言うことを信じないのだろう…」

そうこうしているうちに箱舟が完成し、すると同時にどこからともなく動物が集まり始めたのです。

ノアは動物たちを舟の中に入れ、妻と三人の息子夫婦に食料を持って乗り込むように促しました。

こちらも教会のステンドグラスによく描かれるワンシーンです↓

そして最後に乗船したノアが入口をしっかりと閉ざした瞬間大雨が降り始めたのです。

神の予告通り、大雨はやがて濁流となり、街はもちろん山々も飲み込むほどの大洪水を引き起こしました。

大雨は四十日と四十夜の間絶え間なく続き、地上の人間をはじめ生き物たちは全て水没し、死に絶えてしまいました。

アララト山に漂着したノアが最初に取った行動とは?

ぐんぐん増していった水がようやく引き始めたのは、百五十日が経った頃でした。

箱舟はアララト山の山頂に止まりました。


※アララト山は実在する山

アララト山(Mt. Ararat)とは、トルコ&アルメニア&イランの国境にある山です(←実在するんかぃ…

漂着から七日後、ノアは外の様子を知るために一羽の鳩を放します。

海原の遠くに飛び立った鳩は止まり木を見つけられず戻ってきました。

さらに七日後に再び鳩を放つとオリーブの枝をくわえて帰ってきました。

さらに七日後に放ったところ、鳩は帰ってきませんでした。

ノア「あれ、鳩ちゃんは(。´・ω・)?ポッポ」

安住の地を見つけたのでしょう。

神の命を受け、ようやく大地に降り立つことができたノアが最初に取った行動は、神に感謝を捧げるための祭壇造りでした。


筆者「ノアよ、なぜそんなに神が好きなのだ?」

そんな敬虔なノアの姿を見た神は、

「人に対して、大地を呪うことは二度としないでおこう。人が心に思うことは、幼い時から悪いのだ。わたしは二度と、生きたものを打つことをしない。」

と告げ、再び、

「産めよ、増えよ。地に満ちよ」

と祝福の言葉を述べたと言われています。
デジャヴかな?

950歳まで生きたノアと息子たちの「その後」

タイトルから「はぁ?」と思いますが、その後の物語も興味深いのでまあ聞いてください。
ノアのクズ男っぷりが発揮されています。


農夫となって葡萄の栽培を始めたノアは、ある日葡萄酒を飲み過ぎ、服を全て脱いで裸のまま眠り込んでしまいました。

その姿を見た末っ子のハムはおもしろおかしく兄たちに言いふらしましたが、兄のセムとヤフェトはノアの裸を見ないように近づき、そっと服をかけてあげたんです。

その経緯を知ったノアはハムに対して、

ノア「その子孫とともに呪われよ。奴隷のまた奴隷として、兄たちに仕えよ」

と呪いの言葉を投げかけ、気遣いを見せたセムとヤフェトには祝福を与えました。

  • その後ハムの子孫は南に移り、後にソドムとゴモラの街を築くカナン人となった、らしいです。
  • セムの子孫は山地に住む遊牧民族になり、ヤフェトの子孫は地中海やギリシアの島々に根付いたとされています。

ノア「このブドウ酒めっちゃうめ~ヒャヒャヒャ、見ておれのビールっぱら~いやワイン腹か‼キャキャキャ」

→全裸で眠るノアおじさん

ハム「見てみぃや兄貴!親父、素っ裸で寝てらぁ、ばっかじゃねえのwwだれか写メ撮っとけよ」

セム&ヤフェト「は、おれらの親父だろ。笑いものにするって正気か?このバカ弟が」

ノア「なに、ハムがわしを笑いものに?ハム!!!貴様は子孫ともども呪われよ、永遠に奴隷となれ。」

ハム「ファッ?(゚Д゚;)無礼講のお酒の場でそんな悪いことした?おれ…」

ノアのポンコツっぷりがうかがえるシーンでした。

酔っ払ってはっちゃけたのは自分のせいでしょ…

「ノア、おまえ何してんの?」

↑これは筆者のコメントです。

ちなみにそんなクズ男っぷりが発揮されたノアはその後350年も生き、950歳で亡くなったらしいです。

もう一つ余談ですが、画像生成AIアプリ"Stable Diffusion"でこの時の「ノアと息子たちの様子」を表す画像を生成しようと思ったんですが、やはり思い通りの画像を作るのって難しいですね。

プロンプト:葡萄酒を飲み過ぎてべろべろに酔っぱらった裸のおじさんの周りにたたずむ若い人

見てください、これ↓


確かにブドウの実があるけど…


なにこのシュールな絵、金持ち男色家たちの道楽かな?

今回のノアの一件に関しては画像生成を諦めました(笑)


では次ページでは「 なぜ「バベルの塔」は神の逆鱗に触れたのか?」についてご紹介します。

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