【新約聖書➁】待望の救世主「イエスの誕生」とヘロデ大王の迫害

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ユダヤ教 旧約聖書 歴史

さて、本記事ではユダヤ人の聖書(=物語)である「旧約聖書」の続き、新約聖書についてなるべくわかりやすく解説してみました。

新約聖書は旧約聖書の続編として書かれているので、先に旧約聖書の内容をチラ見したい方はこちらからご覧ください↓

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旧約聖書 まとめ わかりやすく
参考書は【眠れないほどおもしろい「聖書」の謎】【常識として知っておきたい世界の三大宗教】です。

では始めます(”◇”)ゞ

本記事に用いるイメージはほぼ全て画像生成AIで作成したものです。
新約聖書編では趣向を変えて漫画風のイラストで進めていこうと思います。

どうぞお楽しみください!

では始めます٩( ”ω” )و

待望の救世主「イエスの誕生」とヘロデ大王の迫害

イエスの出生は祝福をもって迎えられました。

「ルカによる福音書」によると、ベツレヘムで羊の群れの番をしていたユダヤ人の前に突然光が降り注ぎ、天使が出現し、

あなたがたの救世主が誕生しました。

その子は今、馬小屋の飼い葉桶の中に眠っています。

と告げたと言われています。

羊飼いたちはベツレヘムへ向かい、賛美の声を挙げました。

「東方の三博士」の来訪、"天使のお告げ"でエジプトへ逃避

「マタイによる福音書」では、東方の占星術の博士三人がエルサレムを訪れ、

「ユダヤ人の王として生まれた方はどこにいらっしゃいますか?」

と人々に聞いて回ったと記述されています。

東方で、この地に明るい星を見たと言うのです。

その噂を聞いた当時の王「ヘロデ大王」は、いつかその赤子が自分の地位を脅かすだろうと案じ、博士らに

「私も一目拝みたい。その赤子を見つけたら自分の元に連れてきてほしい」

と命じました。

博士たちが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た件の明るい星が動き出し、ある場所で止まりました。

星に導かれるように向かった三人は、一軒の家にたどり着きました。

中へ入ると、生まれたばかりのかわいらしい幼子がマリアの傍らで寝息を立てていたのです。

賢者A「これが、新たな王か。おいたわしや~」

賢者B「じゃな!」

賢者C「ふむ!」

三人はひれ伏して幼子を拝み、そして宝の箱を開け、㋐黄金と㋑乳香(にゅうこう)、㋒没薬(もつやく)を贈り物として捧げたのでした。

  • 乳香(にゅうこう)とは:カンラン科の常緑高木で燃やすと甘く優雅な香りを発し、天や神を祀る際に薫ずる
  • 没薬(もつやく)とは:カンラン科コンミフォラ属のとげをもつ低木から分泌される赤褐色のゴム樹脂。高価な香料、香水、化粧品の原料

これらのエピソードから、イエスは弱い立場の者や、異国の者から賞賛をもって受け入れられる救世主であることが垣間見れます。

その後博士たちは夢に現れた神のお告げもあり、ヘロデ大王の元には戻らず、そのまま自分たちの住む東方へと帰って行きました。

さらにヨセフの前にも、再び天使が出現。

ヘロデ大王がイエスを殺害しようとしていることを伝え、エジプトに逃げるよう忠告しました。

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天使の言葉通り、ヘロデ大王は「ベツレヘム付近にいる二歳以下の男子を全員殺害するように」と、完全に非人道的なお触れを出したのです。

イエスがただ者でないことを察知したのでしょうね。

そういう意味ではヘロデ大王もなかなかのやり手です(笑)


「ぐむぅ、イエスめ。なかなかやりおるわい」

しかし一家はその頃既にエジプトへ逃れており、彼らが再び故郷のナザレへ戻ったのはヘロデ大王の死後。

これも天使の命令によるものでした。

十二歳にして"救世主としての自覚"!

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イエスは十二歳になる頃には、すでに救世主としての自覚が生まれていたと聖書には書かれています。

こんなエピソードがあります。

過越祭(すぎこしさい=ユダヤ教の春の祭り)を祝うため、イエスは一家でエルサレムへ出かけました。

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過越しの祭り=祭りの期間(一週間)は、発酵食品を食することや見ることが禁止されている

祭りが終わり、帰路につこうとするもイエスがいない。

父ヨセフ「あれっっイエスは!!!!??」

母マリア「どこに行ったのぉぉぉぉぉ\(゜ロ\)(/ロ゜)/」

両親は町中を駆け回り、一生懸命に探しましたがどうしても見つけることができない。


途方に暮れるヨセフとマリア

その三日後、両親はようやくイエスを発見しました。

なんと彼は神殿で学者たちの真ん中に座り、話を聞いたり質問をしたりしていたのです。

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イエスは大変機知に富み、ユダヤの様々な律法や預言書に目を通していたと言われています。

また、ヘブライ語とアラム語、ギリシア語の三つを巧みに操ることもできたとも伝えられています。


実はめちゃくちゃ優秀な青年イエス

その後のイエスはさらに知識を身につけつつ、三十歳まで家業の大工を手伝いながらナザレで穏やかな日々を過ごすのでした。


では次ページでは「洗礼者ヨハネによる「洗礼」と宣教活動のスタート」についてご紹介します。

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