ヨーロッパを旅する前に知っておくべき西洋建築の知識として、今回はローマ建築について説明します。
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※明言しますが、西洋建築の勉強をしてからヨーロッパに行けば無学で行くより100倍楽しめます。
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本記事は「ローマ建築の二大技術革新」を解説しています。
ローマ建築の二大技術革新
この章の特に重要な点を挙げると以下の2点になります↓
➀組積造の採用
②コンクリートの発明
それぞれ解説します。
➀組積造の採用
ギリシャ人が用いた架構式と比べて、ローマ人は組積造(そせきぞう)を用いました。
架構式とは、下図のように梁を柱で支えるという建築方式でしたよね。
組積造(そせきぞう)については既に下で解説済みですので参考にして下さい↓
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モルタルなどの接合材を用いずに空積みするため、石材は接合面がぴたりと合うように厳密に加工されました。
しかしローマ人は公共建築事業を遂行するにあたり、ギリシャ建築のような労力と熟練さを要する方法を捨て、適当な形と大きさの石材やレンガをモルタルで接合しながら積み上げていく、より実用的で経済的な方法である組積造を用いました↓
ギリシャ建築:柱を立てて梁を架ける架構式
ローマ建築:壁を組み上げていく組積造
ヨーロッパの建築は石やレンガなどブロック状の材料を用いて作られたので、架構式よりは壁を組み上げる組積造の方が安定しており作りやすかったんです。
②コンクリートの発明
ローマ人が行ったもう一つの重要な革新が、コンクリートの発明です。
ローマやナポリの近郊にはポゾラナと呼ばれる火山性の土が産出し、この土を用いて古代ローマ人は水によって硬化し大きな強度を発現するコンクリートを発明しました。
このコンクリートは建築・土木工事において非常な威力を発揮し、ローマ人はコンクリートを組積造と組み合わせて用いました。
まさに革命です。
では次に、ローマ建築の2つのオーダーについてお話したいと思います↓
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