【サバイバル知識】パニックに陥る前の「S・T・O・P」とは?

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今回はサバイバルで使われるS・T・O・Pの4つの言葉を紹介します。

ナショナルジオグラフィック監修の「世界のどこでも生き残る完全サバイバル術」という本の一節から抜粋しました。

恐怖に打ち勝つには

「彼は砂の霧の中で道に迷い、ラクダが倒れるまでさまよい続けたに違いない。そして、のどの渇きと熱によって死んだのだ」

オスマン帝国からのアラブ独立闘争を描いた映画、『アラビアのロレンス』のモデルとなったT・E・ロレンス中佐は、パニックに陥って命を落としたアラブ人についてこう書き残している。

「恐怖とパニック・・・・・・これが脳を攻撃し、最も勇敢だった男を1、2時間のうちに、舌も回らず"たわ言"を話す狂人へと変えてしまった。そして、太陽と熱砂が彼を殺したのだ」と。

少々大げさだが、恐怖は人を殺してしまう。パニックは人によってさまざまな形態を取るが「ウッズ・ショック」と同様、多くの場合、被害者が自覚することはない。そこで手遅れになる前に、自分をコントロールすることが必要だ。

そのためには、「S・T・O・P」という言葉を覚えておくべきだと専門家はいう。これは、Stop(止まる)、Think(考える)、Observe(観察する)、Plan(計画する)を表している。

※本書には「Stop(やめる)」と書いてありますが、(止まる)の方が正しいと思ったので書き換えました。

Stop(止まる)

体を動かすことは避ける。座って呼吸を整え心拍数を下げる。数字を3つ数えながら鼻から息を吸い、そのまま3つ数え、また3つ数えながら、鼻あるいは口から息を吐きだす。

この呼吸法は、心を落ち着かせ、脳にリラックスするよう信号を送ることができる。

Think(考える)

落ち着いたら置かれた状況を見つめ、どう対処できるかを考えよう。呼吸が遅くなると、認知する機能が向上するからだ。

Observe(観察する)

周囲の地形や仲間の状態、特にケガをしていないか把握する。現状に向き合うため何を持ち、何がないのかを見極める。

Plan(計画する)

状況を把握したら、最も効率的な戦略を立て始める。必要に応じ、計画を修正することを恐れてはいけない。

Act(行動する)

一部の専門家は、5番目のステップも加えている。それはAct(行動する)。どんな綿密な計画でも実行されなければ、役に立たないからだ。

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