今回はサバイバルで使われる、サバイバルのための料理を紹介します。
ナショナルジオグラフィック監修の「世界のどこでも生き残る完全サバイバル術」という本の一節から抜粋しました。
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サバイバルのための料理
ここではいくつかの「サバイバルのための料理」に関する知識を紹介したいと思います。
火に関する知識
・食料を加熱することで、病気の原因となる寄生虫を殺すことができる
・1日の終わりに調理をしながら燃えさかる火を囲むことで、サバイバルの状況で欠かすことのできない、精神的な安定や体温調整を促す作用がある
・残飯は基本的に燃やす
・火の管理ができない場合、火をおこすことはやめる。茂みの中で炎が強風にあおられ、火の粉が散ると周囲に延焼する可能性があり、命の危険につながる。
火を風から守り、広がらないようにする技術を身につける。一般的には、穴を掘りその中で調理をしたり、草木の生えていない地面を円形にならし、その中で火を焚く。
石を重ねて壁やかまどを作り、火を風から守ったりする。
・肉など傷む食料を持ち運ぶ場合、燻製にするか細長く切り、天日干しにして乾燥させる
水に関する知識
・食べる分量だけ調理をするが、いつでも清潔な水が飲めるように鍋で水を沸騰させておくと便利
・上流部に人家がなく化学物質に汚染されていない清流の水でも、基本的に生水は飲まないこと。日本ではエキノコックスという寄生虫による経口感染症などがあり、必ず1分以上沸騰させてから飲むようにする。また、清潔な容器を2つ用意し、水を移し替えて空気を含ませるとおいしくなる。
その他
・クマなどの被害から逃れるため、衣服に煙や食べ物の匂いが付いたら眠る前に脱ぎ、テントを張る場所から最低90m以上風下に置くようにする
・リンゴやオレンジなど、生で食べる食料と肉類は別々に保存する。
・害虫を寄せ付けないよう、料理の支度や後片付けは清潔な状態で行う必要がある
・食べ物はすべて密閉性の高い容器に入れ、動物に狙われない場所に保管する