サバイバル シェルター テント

【サバイバル知識】シェルターについて(自然の中のシェルターなど)

今回はサバイバルで使われる、シェルターについて紹介します。

ナショナルジオグラフィック監修の「世界のどこでも生き残る完全サバイバル術」という本の一節から抜粋しました。

シェルター

シェルターは体温調節に役立つ。

寒い場合は暖かく、暑い時は涼しく、また、雨や風から身を守るためには、不可欠なものだ。夜、ゆったりと眠れる程度の広さは必要だが、適度なサイズで暖かさを保てる大きさが理想だ。頑丈なシェルターがあれば、動物や蚊、その他の有害な小動物から身を守り、風雨をしのぐことができる。そこでは、深い睡眠をとることが可能となり、活力や前向きな気持ちを維持するためにも欠かせない。

その土地の気候、季節、入手可能な素材を見極めることで、最適なシェルターを選択することができる。飛行機事故や自動車事故に遭った場合、発火の危険性さえなければ、機体や車両の残骸が最良のシェルターになるかもしれない。

日没後に危機的状況に陥った場合は、ひとまず手近な場所に落ち着き、よりよいシェルターを探すのは明るくなってからにしよう。洞穴や岩壁、地面にできたくぼ地は、肌を刺すような風を軽減してくれる。特に低地や高地での油断は禁物だ。低地は空気が冷たく、霜が降りやすいので、夜ゆっくり眠ることができないかもしれない。一方、丘の頂上や尾根は、風が吹きつけやすく体温を奪ってしまう。

シェルターの必要条件

冬のシェルターは換気しやすく、しかも熱を逃がさないように作らなくてはならない。

夏のシェルターは雨がしのげ、虫が入らないようにする。

一般的に入り口は日の出が分かるようにに向けるが、北部温帯地域では、シェルターはできるだけ光と熱を取り込めるよう、南向きにする。

シェルターの形や材料は、その時の状況や入手できる素材次第で大きく変わる。ネイティブアメリカンのシェルターの多様性はそのよい例だ。雪の塊を積み上げたイグルーからわらぶき小屋まで、洞穴から皮で覆ったティピーまでと、その種類は実に様々だ。

準備や荷造りをする間もなく危機的状況に陥ってしまった場合は別だが、通常、持ち運びのできる最適なシェルターはテントだろう。テントがあれば、雨風をしのいで体温を保ちつつ、ある程度のプライバシーを確保することも可能だ。そして、虫などの有害な小動物から身を守り、携帯品を守ることもできる。

シェルターの決定

どんなシェルターが最適なのかを判断するには、救助される可能性と、日没前に動ける時間がどれくらいあるかがポイントになる。その場で救助を待つ、あるいは先へ進む前にケガを治す必要があるのなら、時間をかけてしっかりとしたシェルターを作る意味がある。

安全確保のために2日以上歩き続けるつもりなら、その場その場で、簡易シェルターを組み立てる方が得策だ。テントは長期、短期どちらの状況にも対応する。しかし、日没まで1~2時間しかなく、テントも持っていない場合は、森にたくさん落ちている岩や枝、頭上に垂れ下がるツタ、広げたポンチョなどを使い、簡易シェルターを作ることができる。これで一晩はしのげるだろう。

シェルターを作る材料が何もない場合は、周りを見渡し、使えそうな素材を選ぶ。枝、雪、砂、葉なども、シェルターを作る材料になる。

自然の中のシェルター

・岩壁の洞窟や裂け目(狭い洞穴内で火をおこす時は用心する。炎は周りの酸素をあっという間に使いきる)

・針葉樹の大枝が密生した場所の乾いた地面。

・木の根と倒木の幹、小枝や草で屋根を作る。

・砂を掘って溝を作り、やぶや防水シート(タープ)で覆う。

・雪に掘った溝、木のくぼみ(木の根元、周辺の雪が積もらない場所)

POINT

水の確保が容易な川原にシェルターを作る場合は、高水線を探す。山間地で大雨が降れば、小川でも瞬時に濁流になり、1時間で数メートルも水位が増すことがある。平地でも、水の流れた形跡がある場合は、たとえ干上がってもその場所は避けること。

テントの種類を知る

チューブテント(ツェルト)は軽量で設置が簡単であり、風に強いテントだ。1人用チューブテントはバックパッカーには理想的だが、2人用ほど暖かくはない。2人用は容積に対して、閉じ込める体温が2倍になるからだ。

設置場所をあまり選ばない、くさび型の2人用リッジテントは、フライシートの下に収納や調理のスペースを確保できる。3本の支柱を用いて立てるドーム型は、強風にも耐えられるテントだ。外側を雪で固めれば、側面を強化することができる。

ジオデシックドームテントは非常に丈夫だが、風の強い場所では、ペグやロープで地面にしっかり固定する必要がある。

若木や枝を用いたシェルター

若木や枝、葉、草など、容易に手に入る素材を上手く利用し、シェルターを作ることができる。このシェルターは砂漠や南極、北極などでは作れないが、森の中で道に迷ったハイカーには有効な方法だ。

まず、若木がほぼ平行に立ち並んでいる場所を選ぶ。大きな木しかない場合は、しなりやすい枝を地面に立てる。次に、木の列の間の地面を整地し、向かい合う2本の若木(地面に立てた枝)の上端をまとめて結び、カマボコの形のように半円を描く屋根の枠組みを作っていく。この枠にタープなどの防水シートをかぶせる。ビニールシートのような手近なものでもよいだろう。シートが飛んだり、ずれたりしないように、端に石を置くなどして押さえる。屋根用の素材がない場合は、木の枝を格子状に組んで雨よけにする。格子の隙間は葉や草、芝で覆う。

POINT

動物が通った跡やふん、つめ跡など、最近その場所を動物が使った痕跡を探す。周辺にそのような痕跡が何もなく、シェルターに適当であると判断した場合、捜索に来た人に気付いてもらえるよう、衣服の切れ端など目印になるものをシェルターの外に置いておくとよい。

円形の石シェルターの作り方

➀:地面に自然にできた乾いたくぼ地を見つける。

➁:くぼ地の周囲に石を並べ、内側に座れる広さを確保した低い壁を作る。ただし、大きくし過ぎないこと。特に地面が冷えている場合、大きいシェルターは熱を保持しにくくなる。

③:できた空間を木の枝で、格子を作るようにして覆っていく。葉など軽い天然素材を絡み合わせて、雨がよけられるようにする。

④:石の壁の隙間は、泥と葉を混ぜたもので埋める。

長期間使用するシェルター

今回紹介したシェルターは、大部分が短期間の使用のためのものだ。しかし、すぐに救助される見込みがなく、当面その場から動くことは得策ではないと思われる場合、居心地の良い頑丈なシェルターを設置して助けを待つ方がよい。

長期に使用できるシェルターは、洞穴や木、イグサ、芝で造った小屋だ。洞穴を永住の地としている人々は世界中にたくさんいる。谷底の上部にある洞穴はたいてい、湿気が少なく涼しいことが多い。また、洞穴の内部で水が手に入ることもある。風が吹き込まないように、入り口を部分的に岩や木で覆うとよい。

小屋の骨組みを作るために、丸太を積んで互いを組み合わせていく方法もある。隙間は泥や葉、芝を使ってふさぐ。カヤ、アシ、イグサは束ねると丈夫な建築素材になり、まとめてきつく巻き付けて結べば屋根を支えることができる。芝も素晴らしい建築素材だ。長方形に切り、レンガのように使える。米国中西部にある開拓者が造った芝の家は、2世紀以上経った現在でも頑丈で、いまだに暖かい家だ。

シェルターの設置に関する推奨事項と禁止事項

最良のシェルターを作るために、下記の基本的なポイントを忘れないようにする↓

推奨事項

・シェルター作りを始めるのは、日没まで十分時間があるとき。

・近場に水源がある平地に設置する。

・火をおこす材料が手に入る場所に設置する。

・シェルターは適度な大きさで、大きすぎても、小さすぎてもいけない。

・救助隊に見つけてもらえるように、目印を立てられるような開けた場所の近くに設置する。

・寒くても、寒気ができるようにすることを忘れないように。

禁止事項

・周りと比べて低い場所や高い場所に設置しない。

・ぽつんと1本立った木の近くに設置しない(落雷の恐れあり)。

・空から見えないような、森の奥に設置しない。

・雪崩や鉄砲水が発生しそうな場所に設置しない。

・けもの道に設置しない(捕食動物がやって来る恐れあり)。

・有毒ガスが充満するのを防ぐために、十分な換気ができることを確認しない限り、シェルターの中で火をおこさない。

おわりに

さて、こうしてサバイバルの必須知識を徐々に知識として身に付けてきています。

あとは実践あるのみですね、ぼくは来たる10月10~11日の土日に登山して(器具を使わず)自分で火をおこして何か食べようと思います。

できれば小動物を獲るワナ的なものも作れたらいいんですが、さすがにウサギやリスを生け捕って丸焼きにして肉を食べるというのはハードルが高いので、それはまたいつかにします。

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