イギリスの正式名称は【グレートブリテン及び北アイルランド連合王国】
さて、あなたは普段我々が読んでいるイギリスという国の正式名称を言えますか?
何か長い名前やった気が・・・。
グレートブリテンおよび何とか、みたいな?
と言えない人も多いかもしれません。
ぼくはヨーロッパ大好きな割にはイギリスへは行ったことありません、が、正式名称は言えます(笑)
サッカーに興味が無いぼくは長年、イングランド代表とかスコットランド代表とか言われても
と漠然と考え特に気にもしてませんでした。
しかし「イングランドチームはスコットランドチームの対戦相手を応援する」という話を耳にし、
と思ってました。
また2017年11月、オーストラリアのアデレードにいた時に同じ宿になった女性にどこ出身か訊ねると、
と言われ、
あーイギリスか!
もちろん知ってるよ
と言うと、
と言われました。
意味が分からずに放置していましたが、調べてみるとなかなか興味深いことが分かりました。
国名の由来
では簡単に国名の由来をみていきましょう。
まずは次の等式が成り立ちます↓
① イギリス=「イングランド」+「スコットランド」+「ウェールズ」+「北アイルランド」
② グレートブリテン島=「イングランド」+「スコットランド」+「ウェールズ」
③ 北アイルランド=アイルランド島
下の地図を見ながら暗記しましょう↓
グレートブリテン島の歴史をふんわり書きました↓
グレートブリテン島
昔々、この島には以下の3つの国がありました↓
➀イングランド
②スコットランド
③ウェールズ
これらの三ヵ国はそれぞれ首都がありお互いに話す言葉や文化・宗教・民族もバラバラでした。
ウェールズがイングランドに征服される
しかしまず!
ウェールズがイングランドに征服され、1536年の統合法で完全にイングランドに併合されてしまいました↓
ウェールズ死す
しかしウェールズ独自の言語や文化は今も強硬に守り通しています。
続いてアイルランドもイングランドに征服される
そして大国イングランドはお隣のアイルランド島をも制圧してしまいます↓
スコットランドは・・・
大国同士であるイングランドとスコットランドは長年抗争を続けるも1707年の合同法で同盟を結び、統一王国を形成します。
これによってグレートブリテン島とアイルランド島を合わせて、
が成立しました。
ここまでは大丈夫ですね?
ではアイルランド島とイギリスの関係をふんわり書きます↓
アイルランド島
アイルランド島は中世まではキリスト教を率先して受け入れ、聖者の島と称されていました。
しかしアイルランド島も徐々にイングランドとスコットランドに植民地化され始め、特に北部にはプロテスタント系の移民が押し寄せたことで↓
アイルランド島南部はカトリック
アイルランド島北部はプロテスタント
という図式が完成し、お互い宗教的に対立し始めます。
アイルランド島は一度はイングランドに征服されるも、アイルランド統治法によって南北に分けられたうちの南アイルランドはその後アイルランド自由国と呼ばれる自治領を経てイギリスから独立したので、結果的に北アイルランドがイギリス領として残りました↓
グレートブリテン及びアイルランド連合王国から南アイルランドが独立したので、現在の
グレートブリテン及び北アイルランド連合王国
になりましたとさ↓
という事で、イギリスは【グレートブリテン及び北アイルランド連合王国】が正式名称となります。
この正式名称からわかること、それは
という事です。
スコットランドとイングランドは同盟国なのであくまで両者は対等だと思っているので、スコットランドーイングランド間の仲はあまり良くないようです。
北アイルランドとウェールズにおいては、力関係も明確なのでイングランドとは半主従関係にいるようですね。