【新古典主義建築】フランス・バロックの代表作「ルーヴル宮殿」【3/5】

こちらは西洋建築の新古典主義建築を理解するために必要な、フランス・バロックの代表作「ルーヴル宮殿」を解説している記事です。

ルーブル宮殿?ルーブル美術館の間違いでしょ?

そうですね!(ルーブル美術館の前身がルーブル宮殿なんだよ、バーカ)

フランス・バロックの代表作「ルーヴル宮殿」

この章の特に重要な点を挙げると以下の3点になります↓

この記事のPOINT

➀フランス・バロックの代表作「ルーヴル宮殿」

②ルーヴル宮殿の東側ファサードの古典的要素

③ルーヴル宮殿の東側ファサードの非古典的要素

それぞれ解説します。

↓の記事を読まれている前提での本記事になります。

➀フランス・バロックの代表作「ルーヴル宮殿」

※ルーヴル宮殿=現在のルーヴル美術館

バロック建築編で

「フランスとイギリスはイタリアから受け入れたバロック建築をより古典的性格の強いものに発展させた」

と書きました。これは

「イタリアのバロックに比べると前述したような(非合理的な)用法や要素が少ない」

という意味です。

ここで時間を少し遡って、フランス・バロックの代表的な作品であるルーヴル宮殿東側ファサード(正面玄関)をみてみましょう↓

※これは新古典主義建築ではなく、フランス・バロックのお話ですので、バロック建築の特徴を思い出しながら読んで下さい。

②ルーヴル宮殿の東側ファサードの古典的要素

ではルーヴル宮殿の東側正面に用いられている古典的な要素を確認しましょう。

※参考書には「柱を対にして用いる双柱の方法は古代にはないのだが」と前置きがあります。

壁を背後に深く後退させて、双柱を壁から独立させている

新古典主義建築が排除した要素➀に相当

円柱が壁に貼り付けられていないので、「エンタブラチュアを支える」という円柱の役目をしっかり果たしています(=合理的)

※そもそも双柱という概念は古代には無いという大前提は置いといて

双柱が均等な間隔で整然と並んでいる

新古典主義建築が排除した要素⑥に相当

双柱が均等に並んでいる!

バロック時代とは違い、円柱の間隔が均等です。

(逆になんで双柱を残したのか、意味不明です)

オーダーが上下に重なっていない

新古典主義建築が排除した要素②に相当

オーダーを重ねていない!

無意味なオーダーの重層化は不必要、そんなオシャレめいた要素はいらぬ。

アティックを廃して、エンタブラチュアとペディメントの輪郭を明瞭にしている

新古典主義建築が排除した要素⑩に相当

うむ、古代の神殿そっくりの上部!

以上の点で、フランス・バロックは比較的古典的と言えます。

これでバロック建築ですから!バロック建築にしてはかなり古典的ですよね

③ルーヴル宮殿の東側ファサードの非古典的要素

一方もろバロック的と言える部分が数点ありますよね?

双柱の使用

まず双柱は古代建築(ギリシア/ローマ)にはありませんよね。

なぜ古典的にしたかったのに双柱を使用したんだ、バカモノ!

神殿正面と神殿側面の合体

それにサンピエトロ大聖堂と同じで、東側ファサードは古代の神殿正面を神殿側面に重ねた構成をもち、こちらも古典的とは言えません。

神殿正面の幅はペディメントの底辺の幅で決まりますからね↓

中央部と両端部の壁の突出

この段差、非古典的ですよねー↓

この段差のせいで中央の強調という感覚を覚えるので、やはり古典的ではないと言えますね。

ピラスターと円柱の併用

(↓参考画像)

ピラスターと円柱の併用は完全に古代建築から外れています。

このように、非古典的要素も含む(まあバロック時代やから当然やけど)ルーヴル宮殿の東側ファサードでした。


では次に、新古典主義の誕生と歴史主義についてお話したいと思います。

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