【図解でわかる】ゴシック・リヴァイヴァイル建築とは【2/3】

こちらは西洋建築のリヴァイヴァル建築を理解するために必要な、ゴシック・リヴァイヴァイル建築について解説している記事です。

え、ゴシック・サヴァイヴァル建築?

あ、いえ!(復活を意味するリヴァイヴァルな)

ゴシック・リヴァイヴァイル建築

この章の特に重要な点を挙げると以下の3点になります↓

この記事のPOINT

➀ゴシック・リヴァイヴァル建築誕生

②ロンドンにある「ウェストミンスター宮殿」

③ゴシック建築とゴシック・リヴァイヴァル建築の違い

それぞれ解説します。

➀ゴシック・リヴァイヴァル建築誕生

ゴシック・リヴァイヴァル建築(若しくはネオ・ゴシック建築)はイギリスを中心に発生し、19世紀に最盛期を迎えました。

非対称や不規則性の入り込む余地のない古典系建築より、個人の好みによる形式にとらわれない自由な形態が可能な中世系建築が、この時代の「個」を大事にするロマン主義と上手く合致し、ゴシック建築が力強い復興を果たしました。

中世では教会堂が建築の主要課題でしたが、この時代には建築の対象が拡大し、教会堂や城館だけでなく邸館やヴィラ、大学、学校、裁判所、住宅までもがゴシック様式で建てられました。

②ロンドンにある「ウェストミンスター宮殿」

イギリスの首都ロンドンにある、テムズ河の西岸に面して平行にとられるイギリス国会議事堂(ウェストミンスター宮殿)は1834年に焼失し、ネオ・ゴシック様式としてその後再建されました↑

外観は、テムズ河対岸からの眺めを重視して構成され、議事堂にふさわしい威厳を与えるために、河に面する長大なファサード(建物正面)を左右対称とし、その両端部を突出させて全体の安定を図っています↓

この水平に広がるファサードの後方から、写真右端の時計塔(エリザベス・タワー/ビッグ・ベン)、写真左端のヴィクトリア・タワーが立ち上がり、中央部とその他の小尖塔が強い垂直のアクセントを加え、空に向かう動きを視覚化しています↓

バラ窓↑もあれば、フライング・バットレス↑(飛び梁)もピナクル(小尖塔)もありますね。

窓には三つ葉アーチ↑が使用されています。

↑内部には多くの線状要素と尖頭アーチ、リブヴォールトも見えますし

↑もはや何ヴォールトと言ってよいかもわかりません。
(ファン・ヴォールトかな?)

そして驚くほど薄い壁ですね。実際は外側のフライング・バットレスなどで重さを分散しているとはいえ、内部から見たらとても壁が薄く

「こんな薄い壁でこの大きな建物が支えられているのか」

と思います。←これがゴシック建築の狙い

③ゴシック建築とゴシック・リヴァイヴァル建築の違い

ではここで、ゴシック建築ゴシック・リヴァイヴァル建築の違いを説明します。

ゴシック建築

12世紀中頃(1150年)にイール・ド・フランス(パリを中心とする半径100~150km地域)を中心に、ロマネスク建築を追求して発展した建築様式

ゴシック・リヴァイヴァル建築

18世紀後半から19世紀(1750~1800年代)に、一度終息したゴシック建築を復興しようという流れの中で復活した建築様式

文字数や時代が違うのは当たり前ですが、一番の違いは

キリスト教建築かそうでないか

という事です。

今まで散々みてきましたが、ゴシック様式は100%キリスト教会堂で使われてきましたよね。

しかしゴシック・リヴァイヴァル様式はイギリスの国会議事堂に使われており、もはやキリスト教とは関係ありませんよね。

(※イギリスがキリスト教国家という大前提はあるにしろ)

なので、ゴシック様式の建物は基本的に平面図がラテン十字(十字架形)になっていますが↓

(↑シャルトル大聖堂)

ゴシック・リヴァイヴァル様式の建物の平面図は十字架形にこだわっていません↓

これがゴシック様式とゴシック・リヴァイヴァル様式の違いになります。


では次に、バロック・リヴァイヴァル建築とはなにかについてお話したいと思います。

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