ヨーロッパを旅する前に知っておくべき西洋建築の知識として、今回はビザンティン建築について説明します。
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※明言しますが、西洋建築の勉強をしてからヨーロッパに行けば無学で行くより100倍楽しめます。
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本記事は「ラヴェンナのサン・ヴィターレ」を解説しています。
ラヴェンナのサン・ヴィターレ
アヤ・ソフィア以外のビザンティン建築の代表例として、ラヴェンナのサン・ヴィターレ(526頃-547)を挙げることができます↓
参考書「西洋建築様式史」にはサラっと書かれていたので、その内容をそのまま掲載します↓
この建物は、八角堂形式の集中式プランを採り、中心には直径約17m、高さ30mのドームが架けられ、八角形の各辺は横断アーチで側廊に連結し、下層部分には奥行きのあるニッチが側廊へ向かって張り出すという変則的なプランになっています。
どういう意味かわかりますか?
筆者は苦悩の末にようやく理解できました(;´・ω・)
上の文を図にするとこうなります↓
上の画像の緑色の部分が「ニッチ」ですね。
あの文章からこの平面図に辿り着くのに1週間以上かかりました(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
まずはニッチについて説明しましょう↓
ニッチ
ニッチとは、四角や丸にくり抜かれた壁のくぼみ、花瓶や雑貨などを置くスペースでよく「ニッチ棚」とか呼ばれます。
別にニッチは棚である必要はなく、要は「窪んでいる/えぐられている」が重要なのです。
この写真でわかりますか?↓
GIF画像で説明するとこの部分です↓
くぼみ、さすがにわかりますよね?
実は東京駅のホールにもサン・ヴィターレと同様に八角堂形式の集中式プランが採用されているのです!
東京なんて一切興味がない生まれも育ちも近畿圏の筆者が友人の結婚式のために上京して唯一驚いたのがこの八角堂形式のプランでした(´っ・ω・)っ
とはさすがにツッコミませんでしたが、八角堂形式でおもしろいな~と思って眺めていました。
(サン・ヴィターレに話を戻して)このサン・ヴィターレの壁と天井も大理石とガラス・モザイクの華麗な色彩で覆われ、幻想的な室内を見せています↓
では次に、ビザンティン建築の伝播についてお話したいと思います↓
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