ビザンティン建築の課題とは?【3/7】

こちらは西洋建築のビザンティン建築を理解するために必要な、ビザンティン建築の課題を解説している記事です。

ビザンティン建築の課題って、確か「高く造りたい」だっけ?

いいえ、違います!(知ったか乙(∩´∀`)∩)

ビザンティン建築の課題

この章の特に重要な点を挙げると以下の4点になります↓

この記事のPOINT

➀ビザンティン建築の課題

②スキンチ

③トロンプ

④ペンデンティブ

それぞれ解説します。

➀ビザンティン建築の課題

ではビザンティン建築の課題を紹介します。

参考書「西洋建築様式史」の本文をそのまま載せるとこうなります↓

細長のプランの上にドームをかけるということは、ドームを立ち上げるための円形プランの基礎を矩形プランの上にどう築くかという問題に帰結する

・・・(´・ω・`)

わかりませんよね、その気持ち非常にわかります(笑)

これに関して本書には、重要な用語として

・スキンチ

・トロンプ

・ペンデンティブ

が紹介されています。

では、小学生でもわかるくらい簡単に説明しましょう↓

そもそも、円柱にドームを架けるのはそんなに難しくありませんよね?

とてもスムーズにドームを架けることができます。

しかし、正方形にドームを架けるならどうでしょう?

なんかうまく載らないですよね。それが先ほど出てきた、

ドームを立ち上げるための円形プランの基礎を矩形プランの上にどう築くかという問題

なのです。つまり先ほどの難しい文を要約すると↓

四角形の上に円形を載せるのは難しい!

ということなんです。

これを克服するための技術がスキンチ/トロンプ/ペンデンティブ」というわけなんです。

ビザンティン建築の課題は、正方形プランにどのようにドームを架けるか!

②スキンチ

スキンチ(別名「火打ち梁」)とは、正方形平面の上に円形のドームを載せる技術で、四角形の上面を八角形ないしはより円に近い多角形として接続する方法です。

これだけ聞いてもわからないと思うので、図解します↓

このスキンチは木組みで家などを建てる際にも使われる技術で、建物の水平方向のひずみを抑える役割があります。

まあ何となくイメージできますよね↓

このスキンチを架けることで、平面的には正八角形になりますよね↓

ではこの正八角形にさらにもう一度スキンチをかけるとどうなるでしょうか?↓

正16角形になり、より円形に近付きました。

こういうように、スキンチをかけていけばだんだんと円形に近付いていき、ドームを架けやすくなるのです↓

» 参考書の説明文そのままコピペagain↓

このスキンチの方法は、長くて大きな石材が採れない地方では用いることはできない。

大きな石が近くで採掘できず、煉瓦や小割石でしか建築を建てられない地方では、このスキンチをアーチに代えることでそれを解決した。

このスキンチ・アーチの方法をさらに押し進めて扇状にアーチを重ねて隅の部分を処理したのがトロンプである。

» 折りたたむ

・・・。

全く意味が分かりません(笑)

ではこれからトロンプの説明に入ります。

四角形にスキンチを架けていけば円に近くなる!

③トロンプ

スキンチの派生形としてトロンプがありますが、まあ正直そんなに重要では無いです。

でもまあ一応説明するとこんな感じになります。

要はスキンチを架けた後のこの四隅の角っこの黄色の部分↓をどうするかが問題なんです。

先ほどの図↓では、土台とドームが全くスムーズに繋がっていないのです!!!!

なぜならこの四隅の無駄な部分のせいで、地上からドームの頂点までのスムースな流動感が中断されてしまうからです。

まあ意味は分かりますよね、早い話「上に載っけただけですやん」ってことですよね。

これを克服したのがトロンプです↓

↑こんなんとか、

↑こんなんですね。でも正直、

「努力は認めるけど、そないスムーズに繋がってないよ(;´・ω・)」

と思いますよね。

それをさらに改良したのがペンデンティブなんです。

トロンプは・・・とりあえず覚えなくてもいいです(笑)

④ペンデンティブ

ペンデンティブのイメージについて、写真を見せる前にちょっと想像してみましょう↓

真面目一徹おちゃらけ要素0の本書の中で、珍しくこの部分だけ饅頭を使って例えています(笑)

» 饅頭を用いたペンデンティブの説明↓

➀正方形の壁体の上端に外接する半球形の饅頭をまず想定し、4つの壁からはみ出ている部分を包丁で垂直に切り落とします。

②切断された切り口は半円形となり、上に載っている半球の荷重が四隅に集中し、正方形の四つ角にそのまま力を伝えることができます。

③次に半円形の切り口の頂部に接するように饅頭を水平に切ると、その切り口は円になり、その円を基礎としたもう一つ半球形の饅頭を載せて、この方法は完成する。

④二段に積み上げられたドームの下の方は四隅に球形三角形だけが結局残るわけで、この部分が二重のドームの全ての荷重を受けることになり、この球形三角形をペンデンティブと呼んでいる。

» 折りたたむ

わかりましたか?

最後らへんはやっぱり難しいので、上の説明を図で表したいと思います。

が、ぼくの未熟なパワポ技術では上手に図が描けなかったので、今回はミカオ建築館様のブログから図を引用致しました↓

出典:Q ペンデンティブとは?

このミカオ建築館の著者は、建築に関する大学教授でありながら不動産投資を行っている方らしいです。

スゴイわかりやすいですよね~

まあとにかく、このペンデンティブの方法によって、荷重は四隅に集中され、それ以外の部分は構造的に解放されるので大きな開口部がとれるようになり、ドームの壮大な空間の中に明るい光を採り入れることができるようになったのです。

(↓ペンデンティブNo. 2)

めでたしめでたし

ビザンティン建築の課題をペンデンティブで解決!

では次に、ビザンティン建築の奇跡と呼ばれる「アヤ・ソフィア」についてお話したいと思います。

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