④ビザンティン建築の奇跡「アヤ・ソフィア」【4/7】

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ビザンティン建築 アヤソフィア

ヨーロッパを旅する前に知っておくべき西洋建築の知識として、今回はビザンティン建築について説明します。

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※明言しますが、西洋建築の勉強をしてからヨーロッパに行けば無学で行くより100倍楽しめます。

キューバ 歴史
筆者
5回にわたってヨーロッパ30ヵ国以上を完全無学で周ってきた僕が言うので間違いありません(笑)

※「この部分がわかりにくいです」とか「これはどうなんですか?」などの質問やコメント等ありましたら遠慮なく下部のコメント欄からお問い合わせください!

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本記事は「ビザンティン建築の奇跡『アヤ・ソフィア』」を解説しています。

ビザンティン建築の奇跡「アヤ・ソフィア」

この章の特に重要な点を挙げると以下の3点になります↓

この記事のPOINT

➀アヤ・ソフィアの紹介

②色大理石やガラス・モザイクによる装飾性

③アヤ・ソフィアとハギア・ソフィアって違うもの?

それぞれ解説します。

➀アヤ・ソフィアの紹介

ではこれからビザンティン建築の奇跡と呼ばれる「アヤ・ソフィア」を紹介します。

初めに言っておくと、真面目一徹おちゃらけ要素0の本参考書の著者、アヤ・ソフィアが大好きなようでめっちゃ褒めまくります(笑)

では早速いきましょう↓

今までのビザンティン建築編の内容を頭に入れて、実際にビザンティン建築の奇跡といわれるアヤ・ソフィアを見ていきましょう。

アヤ・ソフィアは、東ローマ帝国の首都コンスタンティノープルで537年に献堂式が行われた大聖堂で、人類が創り上げた奇跡的傑作(らしい)です↓

ロマネスク建築

ユスティニアヌス帝の命により、建築史上最大のモニュメントを設計したのは「アンテミウス」と「イシドロス」で、

(いや誰や!!(゚д゚)!)

この2人の明晰な頭脳によって計算された計画に従って100人の親方が現場を指揮し、その下に10,000人の職人が働いたと言われ、532年に起工し、537年には完成するという奇跡的な早さで完成しました。

ビザンティン建築 アヤ・ソフィア

アヤ・ソフィアは長さ77m、幅71.2mのほぼ正方形プランの上に直径31m、高さ55mの大ドームを戴き、

ビザンティン建築の課題であったバシリカ式プランとドームの結合を完全に成功させたのです!!!

と、著者は非常に興奮して言っています。

この大ドームを支えているのは、身廊上で東と西から寄り添うように脇を固めている2つの半ドームであり、

ペンデンティブの技術とこれらの半ドームによる合理的な構造処理が、アヤ・ソフィアの流動感あふれる室内空間を作り上げた(らしい)のです。

それは、大ドームからペンデンティブへ、そしてペンデンティブから半ドームにいたる流れが、途中で中断されることなくスムーズに処理されているからに他ならない(らしい)↓

そしてこの壮大なスケールの大ドームの足元には帯のようなクリヤストリーの窓が穿(うが)たれ、あたかもドームとペンデンティブ部分の間が全く繋がりをもたず、大ドームが天上から神の手によって吊り下げられているかのような錯覚を起こさせる(らしい)のである↓

また、このクリヤストリーのスリットから差し込む光は、この世のものとは思えない感動を呼び起こしてくれるに違いない(らしい)。

結論、アヤ・ソフィアの凄さを知るにはもう少し勉強が必要である(笑)

②色大理石やガラス・モザイクによる装飾性

以上のような構造的魅力だけでなく、ビザンティン建築では色大理石やガラス・モザイクによる装飾性も忘れてはならない!!

アヤ・ソフィアは、ユスティニアヌス帝の命令で東ローマ帝国の領地から集められた珍しい色大理石やガラス・モザイクで美しく飾られていました↓

青緑色を中心とした下層の大理石と金地の強い色彩が鮮やかな上層の壁面とドームのガラス・モザイクが織りなす色彩の動きも、このアヤ・ソフィアの魅力を生み出している(らしい)のです。

③アヤ・ソフィアとハギア・ソフィアって違うもの?

アヤ・ソフィアは現在は無宗教の博物館になっていますが、元々はキリスト教の大聖堂として6世紀ビザンツ帝国で建てられたもので、本来の名称は「ハギア・ソフィア」と呼びます。

しかし1453年以降、トルコのコンスタンティノープル(現イスタンブール)がイスラム教の支配下に置かれ、4基のミナレット(画像参照↓)が加えられて「アヤ・ソフィア」と改名されました。

(これは筆者が個人的に調べた上での結論なので間違っていたらすみません)

ビザンティン建築 アヤ・ソフィア

それ以降、イスラム教のモスクとして使われてきました。

なので「アヤ・ソフィア」=「ハギア・ソフィア」です(結論!


では次に、ラヴェンナのサン・ヴィターレについてお話したいと思います。

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