【ビザンティン建築】東西ローマの分裂と東方教会【2/7】

こちらは西洋建築のビザンティン建築を理解するために必要な、東西ローマの分裂と東方教会を解説している記事です。

あー東西ローマって分裂したらしいね

はい、そうです!(1600年以上前の話を最近の話みたいに言うな)

東西ローマの分裂と東方教会

この章の特に重要な点を挙げると以下の3点になります↓

この記事のPOINT

➀東西ローマの分裂とビザンティン建築

②東方教会の特徴

③東方教会の重要な要素

それぞれ解説します。

➀東西ローマの分裂とビザンティン建築

330年5月11日、コンスタンティヌス帝が都をローマから現在のトルコのイスタンブールであるコンスタンティノープルに移し、新首都建設のための大がかりな建築活動が開始されました↓

これ以降東ローマ帝国の地域を中心に発展した建築様式をビザンティン建築と呼びます。

(逆に西ローマ帝国は分裂後すぐに滅亡しますが、その跡地から後のロマネスク建築やゴシック建築などが生まれます。)

この東ローマ帝国に広がったキリスト教は、ローマを中心とした西ヨーロッパのローマン・カトリックとは異なり、現在のギリシア正教とかロシア正教と呼ばれる東方教会です。

ビザンティン建築は東ローマ帝国で発展した建築様式!

②東方教会の特徴

この東方教会では、神の表現についてきわめて厳格であり、天国の階層序列がハッキリ決まっています。例えば、

最上位はもちろんイエス

→次にマリア(イエスのママ)

» 以下、興味のある方は↓

→次いで大天使ミカエルとガブリエル(神の言葉を伝える天使)

→福音史家(イエスの言行録「福音書」の著者たち)

→使徒たち(イエス・キリストの12人の高弟)

→旧約の預言者(本書には「旧訳の予言者」と書かれていますが、恐らく誤字だと思われます)

→聖者(殉教者や偉大な使徒)

→初期キリスト教時代の教父(カトリック教会に公認された聖なる神学者)

» 折りたたむ

の順に定められていました。

(イエス=神の子=神)

③東方教会の重要な要素

また、初期キリスト教のバシリカ式教会堂のアプス上の半ドームにキリスト教の勝利と栄光を図像学的表現としてきた伝統をさらに押し進めて、神の座としてのドームの象徴的意味がますます強く意識されることとなっていき、東方教会の教会堂にドームが重要な要素となっていきました。

「え、アプス?バシリカ式?」

と思った方、初期キリスト教建築の記事読んでないでしょ!!

ぼくわかるんですよ(笑)

一応もう一度貼っておきます↓

関連記事

ヨーロッパを旅する前に知っておくべき西洋建築の知識として、今回は初期キリスト教建築について説明します。※明言しますが、西洋建築の勉強をしてからヨーロッパに行けば無学で行くより100倍楽しめます。5回にわたってヨーロッパ30ヵ国以上を[…]

ビザンティン建築

これ↑読んでから戻って来てください。

じゃないとこの記事読む意味ほぼ無いです(-_-メ)

まあ一応アプス上の半ドームについて説明しましょうか。

アプスとは教会堂の奥にある聖職者の専用空間のことです↓

ロマネスク建築

このアプスの上部には大抵半ドームがあります↓

つまり、要約すると

東方教会では西ヨーロッパのカトリック教会よりもドームが重要になった

ということですね。

広間の方向性とドーム垂直性

参考書「西洋建築様式史」には以下のような説明があります↓

また、アプスへ向かう典礼行進が見栄えするような細長い広間の方向性と神の座を象徴するドームの垂直性をうまく組み合わせることがビザンティン建築の課題につながっていきます。

筆者 アイコン
筆者
意味わかりますか?

初期キリスト教建築編でも紹介しましたが、教会堂の平面形式を以下のように仮定すると↓

↑赤色矢印は信者が入り口から奥にあるアプスまで歩く方向性を示し、青色矢印はアプス上部の半ドームを見上げる際の垂直性になります。

この典礼行進の方向性とドームの垂直性をどうするかというのが課題で残ります。

つまり!

初期キリスト教以来の伝統的バシリカ式プランと神の座を象徴するドームの結合

という大きな課題を抱えて、これから様々な構造的実験を繰り返していくのです。

ここまでOKでしょうか?


では次に、ビザンティン建築の課題についてお話したいと思います↓

関連記事

こちらは西洋建築のビザンティン建築を理解するために必要な、ビザンティン建築の課題を解説している記事です。ビザンティン建築の課題って、確か「高く造りたい」だっけ?いいえ、違います!(知ったか乙(∩´∀`)∩)ビ[…]

ビザンティン建築

また、西洋建築のトップに戻りたい方はこちらから↓

関連記事

西洋建築を勉強したらヨーロッパを100倍楽しめるこれはぼくの持論です。「せいようけんちく・・・(。´・ω・)?はい無理」と頭を抱える人もおられるでしょう。「そもそも西洋建築ってなに?」「バ[…]

西洋建築 ヨーロッパ建築
ビザンティン建築
最新情報をチェックしよう!