③【初期キリスト教建築】イエスの生涯と教会建築の誕生【2/5】

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ヨーロッパを旅する前に知っておくべき西洋建築の知識として、今回は初期キリスト教建築について説明します。

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※明言しますが、西洋建築の勉強をしてからヨーロッパに行けば無学で行くより100倍楽しめます。

筆者
5回にわたってヨーロッパ30ヵ国以上を完全無学で周ってきた僕が言うので間違いありません(笑)

※「この部分がわかりにくいです」とか「これはどうなんですか?」などの質問やコメント等ありましたら遠慮なく下部のコメント欄からお問い合わせください!

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今回は、「イエスの生涯と教会建築の誕生」を解説している記事です。

イエスの生涯と教会建築の誕生

この章の特に重要な点を挙げると以下の3点になります↓

この記事のPOINT

➀イエスの生涯

②教会建築の誕生

③バシリカとは

それぞれ解説します。

➀イエスの生涯

参考書「西洋建築様式史」には詳しく載っていますが、さすがに全部書いたら最後まで読んでもらえないと思うので、かなり要約しました↓

イエス・キリストは、今からおよそ2,000年前に現在のイスラエルのナザレという村で生まれ大人になるも、弟子の裏切りで十字架に磔にされて殺され3日後に復活し、伝説となった。

ふう(-_-;)

ありふれた一般人の生涯をこの量に要約するだけでもほぼ不可能なのに、イエス・キリストの生涯をこの量にまとめました(笑)

イエスの壮絶な人生について詳しく知りたい方はこちらの記事をご確認ください↓

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では先に進みます。

②教会建築の誕生

イエスの死後、(かなり紆余曲折ありながらも)約300年後にローマ帝国の国教として公認されたキリスト教でした。

それまで地下に潜っていた隠れキリシタン的な信者たちは公の場で集会を行うことができるようになったことで、キリスト教の教義と典礼に最も適した新しい建築様式をつくり出すことが大きな課題となりました。

キリスト教に最も適した教会とは・・・?Let’s 想像!

そもそも教会という施設が存在しなかったこの時代、「教会ってどんな建物にする?間取りは?」と話し合っていた中でいきなり、、、

↑こんな素晴らしい設計できるわけ無いですよね!!?(笑)

ということでこの時代に生きるキリスト教徒たちは「教会をどのような間取りにすべきか」全くわからずもがき苦しんでいましたが、突如ある解決策が思い浮かびました。

つまり突如として教会建築が誕生したわけではなく、彼らはひとまず古代ローマの各都市に建てられていたバシリカ(後述します)という集会施設を教会堂の代用としたのです。

③バシリカとは

さて、古代ローマが残したバシリカがキリスト教に最も適した構造だったということですが、そもそもバシリカとは何でしょうか?

バシリカについて詳しいことはまだ解明されていませんが、裁判所とか商業取引所などの多目的なホールで、大勢の人たちを細長い部屋に集めて議長が演壇の上で演説ができるような形式を採っていたものらしいです。

イメージ的にはこんな感じですかね↓

つまり先ほどの答えになりますが、このバシリカの構成がキリスト教の聖書朗読とミサ典礼を行うのに都合が良かったのです。

詳しいことは後々述べていきますが、早い話「入り口から奥まで信者を長く歩かせる方が厳かな感じがするからいいんじゃね?」と「テロとか怖いから細長い方が防犯上いいんじゃね?」という理由で長方形平面のバシリカを代用しました。

このようにして、初めての教会堂建築はバシリカの平面形式(プラン)と構造を基本として形式化されたので、バシリカ式教会堂と呼ばれるようになりました。


では次に、バシリカ式教会堂のプランと構造についてお話したいと思います。

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