ユダヤ教の聖典『タナハ』の創世記には、エヴァはアダムの「肋骨」から作られたとある。
が、本当にそれは“肋骨”なのだろうか?
古代語の解釈や翻訳の揺れをたどると、実は「エヴァはアダムのおちんちんから作られた」という、にわかには信じがたい説も存在する。
笑い飛ばすのは簡単だが、この説、意外にも妙な説得力を帯びているのが厄介だ。
本記事では、この大胆すぎる異説を、少しのユーモアと少しの真剣さで見ていく。
エヴァはアダムの性器から作られた?

冒頭でも紹介したように、この世の中には「エヴァはアダムのおちんちんから作られた」という強力な説がある。
っと、その前にエヴァ登場までの聖書のストーリーをザッと振り返ってみよう。
まず神がこの世の全てを造り、その「エデンの園」を管理する存在として人間(アダム)を作り出した。
しかし、どれだけ自然が豊かでも、どれだけ動物がいても――人間、ひとりぼっちはやはり寂しい。
アダムには、向き合い、語り合い、肩を並べる“誰か”がいなかった。
そんな様子を見た神は「これはマズイ」と判断し、アダムを深い眠りに落とし、肋骨を抜き取ってそこから女性「エヴァ」を創り出した。
このように、聖書ではアダムの肋骨からエヴァが創られたとされているが、実際には男性と女性の肋骨の本数に違いはない。
そこで聖書解読者のZiony Zevit氏は「肋骨ではない別の骨からエヴァを作ったのでは?」という説を提唱した。
そこで第一候補に挙がったのが、男性器(陰茎)だったのである。
そして一般的に他の哺乳類では陰茎に骨が存在しているが、人間の男性だけは陰茎に骨が存在しない。
一般的に肋骨と翻訳されるヘブライ語"tsela"は文脈によって様々な意味に変化するため、性的禁欲を是とするユダヤ教の中で自然に当たり障りのない「肋骨」という認識に変わっていったのではないか、と言われている。
したがって、「エヴァはアダムのちんちんから生まれた」は、まったく荒唐無稽な話ではないのである。
以上、しょうもない話でした。

