皆さんはアンデルセンの童話を読んだことがありますか?
まあ恐らく名前は聞いたことがあると思いますが、本名は「ハンス・クリスチャン・アンデルセン」です。
彼はデンマーク出身の有名な童話作家および詩人です。
「裸の王様」や「マッチ売りの少女」、「親指姫」など彼が書いた有名な童話の一つに「人魚姫」があります。
いわゆる「マーメイド」ですよね↓
マーメイドは「上半身が裸の女性、下半身が魚の尾びれ」となっています。
その人魚姫像がデンマークの首都、コペンハーゲンのランゲルニエ埠頭の岩の上に腰掛けています。
しかし素敵な童話とは裏腹に、その人魚姫像は「世界三大がっかりの一つ」と呼ばれているのです・・・。
人魚姫像について
まずは人魚姫像の基本的な情報をお勉強しましょうヾ(≧▽≦)ノ
制作の経緯
制作の経緯としてWikipediaにはこう書かれています。
» もう少し詳しい情報はこちら↓
『人魚姫』の物語を演じたバレエに感銘を受けた、カールスバーグ醸造所の創立者の息子カール・ヤコブセンは1909年、彫刻家エドヴァルド・エリクセンに人魚姫の像の制作を要請する。
1912年9月14日の試験的な設置を経て1913年8月23日、現在の場所で恒久的に公開された[3]。
そのバレエの主役を演じ当時デンマーク王立劇場のプリマドンナであるエレン・プリースがモデルとして予定されたが(厳密には真偽不明[4])、彼女が裸体モデルを拒否したため頭部のみのモデルとなり、エドヴァルドの妻エリーネ・エリクセンが首から下のモデルとなっている。
Wikipediaより
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早い話
「人魚姫のバレエを観て感動したお金持ちが彫刻家に美しい人魚姫像の制作を依頼。
全身のモデルを美人プリマドンナ(オペラで主役を務める女性歌手)に依頼したものの、裸体は拒否され仕方なく首から下は彫刻家の奥さんをモデルにした」
という事ですね。へー
原作の「人魚姫」のあらすじ
というか皆さん、人魚姫のあらすじって知ってますか?
簡単に説明します。
ある人魚の王国で生まれ育った6人娘の末っ子の人魚は15歳の誕生日に初めて海上に出ることを許される。
そこで偶然、船に乗った王子様を見かけて一目惚れ
» 続きを読む
その後 船は嵐で難破し人魚は王子様の命を助けるが、王子様が気が付いた時にはもう人魚の姿はなく、そのとき浜辺にいた別の女性が自分の命を救ってくれたと勘違いする。
日に日に王子様への想いが募っていく人魚はある日、とうとう海底の魔女のもとを訪れ自身の「美しい声」と引き換えに人間になる薬をもらう。
その際「王子様が別の女性と結婚すればお前は海の泡になる」という警告を受ける。
浜辺で人魚が気が付くとそこには人間と同じ両足があるが、歩くたびに痛みが走る。
しかし人魚姫はとうとう王子様を見つけ彼の侍女として共に御殿で暮らし始めることができた。
初めは純粋に喜んでいた人魚姫も次第に想いを伝えられないもどかしさを募らせる。
そんな中とうとう王子様の前に、浜辺でみた女性(隣国の姫君)が現れ二人は結婚することになる。
人魚姫の身を案じた5人の姉たちは、自分たちの髪と引き換えに魔女からもらった短剣を彼女に渡し「王子の流した血で人魚の姿に戻れる」旨を伝える。
しかし結局愛する人を殺すことなんてできない人魚姫は海に身を投じて泡に姿を変えた。
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ディズニー映画の「リトル・マーメイド」に出てくる主人公のアリエルは最終的に王子様と結婚できましたが、原作はそうはいかないんですね\(~o~)/
どこにあるのか?
まずはコペンハーゲンの都市の位置をご紹介致します↓
もう少し小さくした地図がこちらです↓
画面左下のコペンハーゲン中央駅からゆっくり歩いても45分くらいです。
デンマークの首都、コペンハーゲンにある中で特に有名な1.2kmの世界で最初の歩行者天国(たまに車が通るけど)が「ストロイエ通り」です。
ぼくはあまり詳しく知らないので詳細な観光情報は他のサイトに譲りますが、ミーハーな我々(ぼくだけ?)にとって世界的な有名ブランドの本店(フラグシップ店)というのはその響きだけで訪れたくなるものですよね。
まずは、1932年8月10日創業で誰もが一度は心を奪われた懐かしのおもちゃメーカー「LEGO」(レゴ)です。
LEGOの本店はこのストロイエ通りにあります↓
完全に余談ですが、ストロイエ通りの出口付近(駅からみて)にある「GUINNESS WORLD RECORDS MUSEUM」(ギネス ワールドレコード ミュージアム)も面白そうですよ。
玄関では世界一背の高いおっさん↓が温かく迎えてくれます。笑
人魚姫像は人気はある
では本題に戻ります。
まず人魚姫像はベルギーの首都ブリュッセル市内にひっそり佇む「小便小僧」同様、日中はほぼ常に観光客がいます。
人魚姫像単体の写真を撮ろうと思えば撮れると思います。
定期的に訪れる「誰もいない時間」が来るまで待てば良いだけです(笑)
なぜ世界三大がっかりの一つなのか?
悲劇のヒロインとして世界的に有名になった人魚姫のお話は素敵なのに、なぜ世界三大がっかりの一つに数えられるのか?
ぼくもがっかりした一人なので、少し考えてみたいと思います。
地味
ぼくが初めて見た時に思ったのは
という事でした。
町歩きは楽しいと言いましたが、それでも重いバックパックを背負ってコペンハーゲン中央駅から1時間ほど歩いた末に現れたのが、地味な像。
ちょっとがっかりしたの、わかりますよね?笑
汚れが気になる
マーメイドと言えば「美しい」
でもその人魚姫像は正直言って美しくない。
なぜなら汚れてるから、わりと!
もしかしたら美しい人魚姫のストーリから郷愁感漂う美しくも物悲しい像を想像しているぼくたちが悪いのかも。笑
到着までがすでに楽しい
これは先ほども言いました通り、
コペンハーゲン中央駅から歩行者天国のストロイエ通り
↓
ニューハウンというカラフルな港町
↓
アマリエンボー宮殿
↓
カステレット要塞という美しい公園みたいな場所
↓
人魚姫像
というルートで到着するのがメジャーだと思います。
【コペンハーゲン中央駅↓】
【ストロイエ通り↓】
【ニューハウン↓】
【アマリエンボー宮殿↓】
【カステレット要塞↓】
【人魚姫像↓】
どうですか?
到着までにかなり楽しみが詰まっており、到着時には既に見終わった感があると思います。
フィナーレにしては少し味気ないですよね。
さいごに
(↑ニューハウン)
今回は世界三大がっかりの一つ「人魚姫」の像についての記事にしました。
世界三大と決めたのは誰か知りませんが、確かにがっかりはします。笑
デンマークは世界一幸福度が高い国として有名で、町中もとても美しく訪れる価値は確かにあります。
しかし人魚姫像にそこまで期待を持ち過ぎるのは良くないのでは、と個人的に思いました。
散歩がてらふらっと寄ってみてはどうでしょう?
世界三大がっかりの一つ、小便小僧についてはこちら↓でまとめています。
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