こんにちはRYOです。
2023年8月5日に一条工務店の新築住宅に入居してから早一年。
2023年も死ぬほど暑かったですが、2024年も死ぬほど暑いっすね(・ω・)ノ
筆者が住む京都市では当たり前のように最高気温が連日38℃を超えており、熱中症で運ばれる人々のニュースが毎日のように報道されています。
そんな中、これから一条工務店で建築しようと思っている方は、
- さらぽか空調だけで快適なの?
- 24時間除湿してるなら電気代はクソ高いんじゃないの?
- さらぽかとエアコン併用ならエアコンだけで良くね?
といった疑問を抱えておられると思います。
なぜなら筆者もさらぽか空調導入時にそう思っていたからです(-_-メ)
ということで本記事では、さらぽか空調だけで果たして快適なのかや電気代はどうなのかなどについてご紹介しようと思います。
お忙しい方のために先に結論から申し上げます。
真夏でもさらぽか空調だけで十分快適に過ごせます!
お客さんが来た時はたまにエアコンを付けることもあります!
電気代は月7000円くらいです!(最も暑い時期で)
さらぽか空調採用してマジで良かったです(理由は後述します)
以上です、では本編の解説を始めます٩( ”ω” )و
さらぽか空調とは
この記事読んでる人はもれなく「さらぽか空調」についてご存知のことと思いますので、サラっと紹介しますね。
さらぽか空調とは、夏に家全体を除湿してくれる機能のことです。
「じゃあPanasonicとかの除湿機使っても一緒じゃん?」と思われる方もいるかもしれませんが、、、全く違います。
「さらぽか空調」はその名の通り、新鮮な外気を取り込むロスガード90(という一条工務店の空調設備)自体で除湿してくれるのです。
外気を取り込む際に既に除湿されているので、サラッとした空気が家中の給気口から給気されるのです。
家の中のジメジメした空気を除湿するという後手後手の除湿機ちゃんとはレベチの快適さなのです✌︎(‘ω’)✌︎
除湿機は後手を踏む→屋内のジメッとした湿気を取り除く(排水もめんどくさい)
さらぽか空調は先手を取れる→屋内はそもそもジメッとしない(排水の必要もない)
さらぽか空調の詳しいお話は別記事で紹介していますのでそちらをお読みください!
今回は、一条工務店の人気オプションでもある、全館床暖房に付随した機能「うるケア」と「さらぽか」のお話です。うるケアはサービスで付随することが多く基本的に無料(※)ですが、さらぽかは1坪あたり税込み16,500円ほどかかります[…]
では次に、さらぽか空調がどれだけ快適なのかをデータで示します。
さらぽか空調はどれだけ快適なのか
どれだけ本記事で、
「さらぽか空調、マジで快適っすよ♡」
と書かれても、正直「コイツ一条工務店から金もらってんじゃね?(゜.゜)」とか「なんか怪しい…」と思っちゃうのが人間です。
要するに感覚的なお話だけでは全く伝わらないので、本記事では空気中の水分量(=絶対湿度)を根拠に、さらぽか空調がいかに快適かをお伝えしようと思います。
絶対湿度について知っている方はここからの説明は飛ばしてください!
» 絶対湿度の説明を読む(クリックで開く)
まず、皆さんが普段耳にする「湿度」というのは空気中の水分量の割合を示す「相対湿度(%)」を表していることがほとんどです。
たとえばこんな感じです↓
上段の数値が室内の温度と湿度、下段が屋外の数値
上の写真の場合、温度はどちらも一緒ですが(相対)湿度は全く違いますね。
では「絶対湿度は?」と言うと、科学技術計算ツールを使えば㋐温度と㋑相対湿度から簡単に計算可能です。
上の例の場合、
【室内】温度26.6℃ 湿度43% → 10.825 (g/cm3)
【屋外】温度26.6℃ 湿度79% → 19.887 (g/cm3)
となります。
絶対湿度の単位を見てもらったらわかるんですが、1立方センチメートルあたりに何グラムの水分があるかを表しています。
もちろん数値が高い方がよりジメッと感じ、数値が低い方がサラッとしています。
また諸説ありますが、人間は絶対湿度12gを超えると途端に不快感を感じ始めるようです。
絶対湿度の場合は、夏・冬共に9〜11g/㎥を目指すと過ごしやすいです。
(出典:Q.乾燥する冬場、理想の湿度は?)
気温(℃)または相対湿度(%)が低かったら快適、というわけでは無いようです。
たとえばこちらの例をご覧ください↓
※2024年8月8日15時07分撮影
室内は【気温26.4℃/相対湿度43%】で、屋外は【気温38.0℃/相対湿度33%】です。
室内の方が気温は低いですが、外の方が湿度は低いです。
ではどちらの方が快適な環境なのでしょうか。
答えは絶対湿度で判断します!
【室内】温度26.4℃ 湿度43% → 10.713 (g/cm3)(←快適)
【屋外】温度38.0℃ 湿度33% → 15.243 (g/cm3)(←蒸し風呂)
ということで絶対湿度で比較すれば明白です!
※寒がりの人なら13~14gでも快適と感じる場合もありますし、暑がりの人なら11gでも暑いと感じる場合もあることには注意ですよ~。
» 折りたたむ
このように人間の住環境の快適性を評価するには、相対湿度よりも絶対湿度の方が重要なのです。
ということで、さらぽか空調を採用した筆者宅の(ド真夏の)温湿度の数値をいくつか表にまとめました↓
湿度(%) | 温度(℃) | |
① | 26.1 | 41 |
② | 26.4 | 44 |
③ | 26.1 | 44 |
④ | 26.8 | 41 |
今この記事を書いてて初めて気付いたんですが、さらぽか空調を使用した際の室温と湿度については
室温 約26.2℃
湿度 約43%
にだいたい収束するようです。
外気温に拘らず、です!
この温湿度から絶対湿度を求めてみると、10.587gということになりました。
少し気になったので他のさらぽか施主のブログも確認しましたが、やはり同じような感想が載っていました。
» 他の施主のさらぽか空調の感想を読む(クリックで開く)
ということで、上のお三方も筆者とほぼ同じことを言っておられますね(о´∀`о)
そうなんです、さらぽかは快適なんです!!!
また補足ですが、さらぽか空調の設定温度はご自身で好きにいじれるので「もっと絶対湿度を下げたい」と思えばいくらでも下げることは可能ですが、モニターに【結露】や【結露防止】の表示が出たら結露防止のためある一定温度以下には下がらなくなります!
このように絶対湿度を見るとさらぽか空調がいかに快適な住環境を提供しているかがよくわかります(`・ω・´)ゞ
巷に溢れている湿度計はそのほとんどが相対湿度計ですが、快適性を可視化するために絶対湿度計は一家に一台は必ず置いて欲しい器具です。
マメな方は絶対湿度計の数値を見て加湿したり除湿したりすると、その分手間はかかりますがさらぽか空調が無くても一年中快適な住環境が得られると、まあそういうことです(〃ω〃)
実際にそうやってるご家庭もちょいちょいあるみたいです。
絶対湿度計、コスパ重視ならコイツです↓
※筆者が持ってるやつです(´・ω・`)
絶対湿度、気温、相対湿度を一目でチェックできる優れものです。
ちなみに上の数値は12.4gとなっており快適な基準をオーバーしているように見えますが、ほぼ全裸で(風呂上がりだから)サーキュレーター付けてるので普通にめちゃくちゃ快適です(笑)
おそらく風呂上がりの湯気がリビングに流れ込んで一時的に絶対湿度を上げたんだと思います(←余談)
予算に余裕があってもう少しガチな機械が欲しい方はコイツですかね↓
電気代はどれくらいかかるのか
さらぽかの電気代、果たしてどうなのか!!!??
さて、さらぽか空調によって快適な住環境になることはお伝えしました。
あとは電気代ですよね。
そりゃあ、電気代を気にしなくていいならいくらでも快適な住環境を作れますもんね。
コスパがいいのか、というのが知りたいポイントですよね。
筆者宅はオール電化なので、必然的に電気代は高くなるのですが、そもそも平均的な一般家庭の電気料金はいくらくらいなのでしょうか。
関西電力HPで紹介されている世帯⼈数別の電気代はいくらくらい?を確認してみます。
※重要な部分を黄色でハイライト表示しています。
これを見ると、オール電化住宅の大人2人暮らし(夫婦のみ)では毎月1万3400円くらいらしいです。
これは年間使用料の平均値なので、春秋はもっと安いですし、夏冬はもっと高いはずです。
なるほど。
では筆者宅の電気代をご紹介します。
まだ8月分(7月16日~8月15日)が出ていませんので、とりあえず7月分(6月16日~7月15日)の電気代がこちらです。
=4,992円
8月は今の調子だと6,500円くらいになりそうです。
※8月分の電気料金は6,936円でした(`・∀・´)
ではここで筆者宅の今年(2024年)の電気料金を以下に示します。
1月分 | 8,533円 |
2月分 | 7,264円 |
3月分 | 5,426円 |
4月分 | 3,059円 |
5月分 | 1,251円 |
6月分 | 1,112円 |
7月分 | 4,992円 |
8月分 | 6,936円 |
さらぽかを停止した4月&5月の2ヵ月の電気代が約1,000円と安過ぎたため、7月&8月が非常に高く思えますが実際は格安だということがよくわかります。
しかもこの電気代は、24時間屋内を快適な状態にするための金額です。
そうなんです、普通の住宅みたいにエアコンを付けたり消したりするのではなく、24時間365日快適な住環境なのが一条工務店の高性能住宅の特徴なのです。
なので普通に考えればさらぽか空調代も格安と言えるのではないでしょうか。
ちなみに月額13,406円に12をかけた16万872円が年間の電気代になりますが、筆者宅の年間の電気代は51,711円でした。
平均的な家庭の電気料金の1/3程度だとわかります。
さすが高気密高断熱の高性能住宅を提供する一条工務店です。
エアコンとの併用をおススメする理由
さて、年中快適な住環境が格安で手に入ることはお伝えしました。
しかし問題はここからですよね。
こう考える人も多いでしょう、筆者も非常に悩みました。
- さらぽかは快適 → うん、おけ。
- さらぽかは格安 → うん、、、まあおけ。
- じゃあさらぽか導入しよう → は、エアコンがん無視かよ。
こういう脳内プロセスを辿るのは自明の理です。
なんせさらぽか空調の導入には(筆者宅の場合で)50万円近い出費がありましたから。
24時間エアコン稼働させれば、さらぽか空調と同じ快適さを手に入れられるっしょ。
じゃあ結局エアコンだけでいいじゃん。
しかし、これは明確に拒否致します。
※今後意見が変わる可能性はありますが…
「エアコン+さらぽか空調の併用」がオススメです!
理由は大きく2つあるので順にご紹介します。
➀エアコン一台で家一軒を涼しくできるとは思えないから。
最大の理由がこれです。
いえ、一条工務店ほどの高気密高断熱住宅ならエアコン一台で家一軒を涼しくすることは理論的には可能なんです。
でも扉を閉め切った各部屋まで涼しくできるか?ってのが問題なんです。
たとえば筆者宅には子ども部屋が2つありますし、将来的には2部屋とも子どもたちの部屋になると思うんです。
でも思春期が来れば部屋の扉は当然締められますよね(;^ω^)
そうなった場合、各部屋にエアコンを付けなくても果たして『さらぽかだけで』涼しいのかと聞かれれば、答えはNOだと思っています。
各扉の下部には、換気効率アップのためのアンダーカットと呼ばれるスキマがありますが↓
扉下部には微妙にスキマがある(=アンダーカット)
「たとえ部屋を閉め切っていても、このアンダーカットからエアコンの涼しい空気が入って子ども部屋全体を涼しくしてくれるかどうか」ということなんですが、これは言い切ります、NOです!!
なぜならアンダーカットを通っての空気の移動なんてマジで微々たるものだからです。
実際、我が家には各部屋のCO2濃度の推移を調べるために購入したCO2測定器があるんですが、主寝室の扉を閉め切っていた場合のCO2濃度は一日中高水準のまま、つまりごくわずかしか換気されていなかったんです。
CO2濃度の詳しい推移や換気不足に関する懸念についてはこちらの記事をご覧ください。
本記事では一条工務店の換気効率大丈夫か?問題についてご紹介しています。以前、【一条工務店】事前に知っていたら契約しなかったであろう"6つの重大な不満点"というタイトルで一条工務店のポンコツ&ぶちギレエピソードを6つ紹介しまし[…]
適切に換気がされているならば、天井の給気口から新鮮な空気が入って扉下部のアンダーカットから汚染された空気が排気されるのでCO2濃度は(上がったとしても)すぐに減少するはずなんです。
そもそもアンダーカットとは、「アンダーカットから換気されるであろうという希望的観測の産物」なので、「アンダーカットがあるから大丈夫」という話ではないんです。
つまりアンダーカットを通してエアコンの冷気が部屋を涼しくしてくれるということはあり得ないと思っています。
エアコンだってかなり高価な代物ですし、それが15~20年に一度複数台買い換えなければならないと考えると、さらぽか空調メインで良くね?と思うんです。
しかも天井サーキュレーターもおまけで付いてくる(我が家には計5台)
たまにお客さんが訪問する時は確かにさらぽかだけでは足りない(暑苦しい)のでエアコンを付けたりしますが、それでも夏の間に4~5日もないくらいです。
さらぽかの歴史はまだまだ浅いので、これからもっと不具合が見つかる可能性もあるんですが、今のところ筆者夫婦は大満足なんです。
これがさらぽか空調とエアコンの併用をおススメする最大の理由です。
逆に言えば、お子さんの予定が無いよという夫婦などはさらぽか空調がなくてもリビングや階段上のエアコン一台で全館空調すればいいと思います。
では2つ目の理由です。
②マジでエアコンとは別格の快適さだから。
これはもうお伝えするのが非常に難しい。
なぜなら体感しないとわからないから。
しかしそれでも言わせてください。
さらぽか空調の快適さはエアコンとは別格です!!
よく友人知人に言うのが、「エアコンは涼し~って感じ、さらぽかは快適~って感じ」です。
エアコンの涼しさとは全然違うんです、さらぽかはただただ「はぁ(*´Д`)快適~」って感じなんです。
すみません、こんな抽象的な表現で。
とにかく一条工務店の体験棟で一度さらぽか空調の快適さを味わってみてください(”◇”)ゞ
おわりに
ということで、さらぽか空調についてお話しました。
結論としては「さらぽか空調マジで快適だから採用したら?」ということになりますが、エアコン一台で各部屋まで涼しくできると思われる方はエアコン空調でもいいと思います!
もしくは、各部屋にエアコンを取り付けるという手法を取るならさらぽか空調は必要ないと思います(・ω・)ノ
筆者が一条工務店と契約した2023年1月時点では、さらぽか空調って税込み16,500/坪とかなり高額で、約30坪の広さでおよそ50万円もかかりました。
これは完全に投資ですね(笑)
もし今後さらぽか空調の不備を見つけた際はまた記事を書こうと思います。
ではでは(@^^)/~~~
今回は、一条工務店の人気オプションでもある、全館床暖房に付随した機能「うるケア」と「さらぽか」のお話です。うるケアはサービスで付随することが多く基本的に無料(※)ですが、さらぽかは1坪あたり税込み16,500円ほどかかります[…]
この記事では、迷いに迷った挙句さらぽか空調を採用した筆者が「さらぽか空調まじオススメ♡でもちょっと注意点があるよ」というお話をします。真夏でもさらぽか空調だけで本当に快適です!※上段が屋内、下段が屋外さら[…]
本記事では一条工務店の換気効率大丈夫か?問題についてご紹介しています。以前、【一条工務店】事前に知っていたら契約しなかったであろう"6つの重大な不満点"というタイトルで一条工務店のポンコツ&ぶちギレエピソードを6つ紹介しまし[…]