本記事は、高性能住宅を購入するにあたって「家は性能」を謳う一条工務店を漠然と選んでしまった筆者が感じた「事前に知っていたら契約しなかったであろう6つの重大な不満点」を一つずつご紹介していきます。※一番最後に、まだ未確定ですが6つ目の不満点候補も載せています。
このシリーズでご紹介する不満は下記の6つです↓
本記事ではその3つ目、パース図わかりにく過ぎるねんというお話をします。
このエピソードは後述します。
これから新築住宅を建てようと思っておられる方でなおかつ、一条工務店がその選択肢に入っている方は是非参考にして下さい。
想像と現実の誤差を埋めるためのパース図
それがわかりにくいとは致命的過ぎるやろ
③間取りやクロスのシミュレーションが皆無
既に建っている住宅(建売住宅)とは違い、土地を買って一から間取りを作り上げていく新築注文住宅というのは非常に難緯度が高いです。
なぜならその土地の形状や環境に合わせて、本当に本当にたっっっくさんのことを考慮しなければならないからです。
- 駐車場や庭をどこに配置する?広さは?
- 玄関はどちら向き?
- キッチンは対面型?アイランド型?L字形?
- 窓の大きさや数、位置、方向はどうするか?
- 各部屋のコンセントの位置は?
- 便器のメーカー、種類は?TOTO?LIXIL?Panasonic?
- 床材は無垢?フローリング?タイル?CF?
- 雨樋、外壁、土台水切りの色は?
- 情報コンセントの種類と数は?
- 洗面所の照明はダウンライト?ブラケット?シーリング?
- 照明の色は?昼白色?電球色?温白色?ルーメン数は?
- バルコニーの勝手口の寸法は?
などなど、決めることが山のようにありまじでパニックになります(;゚Д゚)
家を一軒建てるのってこんなに大変だったのか、とつくづく思い知らされます。
そしてそのパニックに拍車をかけるのが、一条工務店の二次元の図面だけで進む打ち合わせです↓
「前回の打ち合わせで○○様が仰っておられた間取りの希望を図面に反映させました(‘◇’)ゞドヤァ」
「なんか違うな~という改善したいポイントがあったら教えてください♡」
なんて毎回毎回言われて図面見せられてもさぁ。
いやいやいや、あのですね。。。
住宅業界に携わったことがない、一瞬たりとも建設業にかすったことすらない、初めて家を建てる我々ド素人は、二次元の図面なんか見せられてもそれを脳内で三次元に拡張するなんてできるわけがないんです。
↑この図面だけ見て頭の中で屋内のイメージを正確に描ける人は素人の中にはいません!!!(断言した…)
99%の素人は、わかったつもりになってトントン拍子で打ち合わせを進めていき、いざその家に住み始めてから「なんか、思ってたんと違う…」と後悔するのです。
筆者は設計士(や担当営業マン)に何度も何度も「屋内のリアルなイメージができないので、3Dのシミュレーションを作ってもらえませんか?」とお願いしましたが、「うちではそういうのやってないんですよ~」で終わり。
仕方ないので筆者は「マイホームクラウド」というサイト(←無料)で自分で図面を作ってどんな感じの間取りになったかをその都度確認していたのです↓
※これはサンプルです
もしくはこちら↓
間取り打ち合わせ中に作っていた、我が家のシミュレーションです。
やはり素人がDIYで作成した無料シミュレーションですので、実際に一条工務店からもらった図面通りに作成できるわけもありませんし、キッチンやトイレや棚や窓なども本物とは見た目が違います。
が、二次元の図面だけよりは100倍マシです。
そして、問題はクロスです。
一条工務店から「この中からお好きなクロスを選んでくださいね♡」なんて言われて渡されるのが、辞書よりも分厚いクロス(壁紙)のカタログが3冊。
中には様々な色・デザインのクロスが数えきれないほど載っていました↓
これも間取りと同様に、二次元の図面だけでクロスを選ばされます。
そもそも家の中のイメージすら漠然としている状態で、想像と現実にどれくらいの誤差があるかもわからない中でポンと「クロス選んどいてください」なんて言われるのです。
筆者夫婦はまさに、荒海に放り出された一隻のボートに乗るかのような絶望感を抱きました。
アプリ上で間取りのシミュレーションをしながらリアルタイムで選んだ壁紙に変更される、みたいな感じなら判断しやすいんですがね。
もちろん一条工務店はそんなとこにお金はかけてません!!!!
サンプル(筆者作成)
筆者は奥様と頭を抱えながら「この面のクロスをアクセントカラーで青にしよっか?」などと言いながら頭の中で青色に変更します↓
しかし結局は「うーん、なんか違う…じゃあこっちのデザインは?」「いやーこれも違うな~…」という無意味な問答を何十回も繰り返していました。
3Dの図面が無いままクロスを選ばされる地獄…
クロスは色だけでなく木目調やタイル調、レンガ調などデザインも多岐にわたりますが全て我々施主の脳内イメージのみで選ばされます。
この時、強烈に思ったのが「もっと可視化しろ」ということでした。
一条工務店が提供するポンコツなハウプレがこちら↓
ハウプレのサンプル画像
一瞬いい感じに見えました?それ大きな誤解です(笑)
一条工務店のハウプレのなにがポンコツかを説明しますね↓
- まず回転できないのである一方向からだけ見たイメージ図になる(上図の通り)
- もちろん天井や隠れている面のクロスや住設は見えない
- 人間の目線の高さではないので結局リアリティに欠ける
- クロスを選ぶたびに更新してもらえるわけではなく、打ち合わせ終盤の全て決めた段階くらいで「こんな間取りになります」というたった1度きりの作成なので、それを見て「なんかイメージ違うな」と思って変更しようと思っても「はぁ?今更になってまた変更かよ」といった感じで不可能ではないが嫌な顔はされる
- もちろん日当り君などの日射シミュレーションも不可
もうほんっとにダメなんです、一条工務店のハウプレ!!!
作成はたったの1度きりですからね、まさに世界に一つだけのハウプレです。
同じようなことを書いている他の一条施主の方のブログも発見しました↓
(出典:【ヤバイ】一条工務店 13の不満なところと6つの失敗例と後悔ポイント)
ブログの内容を抜粋しました↓
- 解像度が荒くていまいち
- 外観図も内観図も「もうちょっとどうにかならないの?」という図しかもらえない
- 最悪とは言わないが、本当に最低限
- 一条工務店から見せてもらえる間取り図とパース図だけでは、家の中がどうなっているのか、イメージしづらい。
- 吹き抜けや勾配天井がどうなっているかとか、キッチン色と床材色のイメージが全然わかない。
など、まさに「そう、そうなんです!!よくぞ言ってくれた٩( ”ω” )و」という感じです(笑)
あのね…
一条工務店として正式に3Dのシミュレーションアプリを採用・導入し、リアルタイムでクロスの色を変えれたり、キッチンの大きさや通路幅を可視化できるようにしなさい。
と、現社長岩田直樹氏に直談判したいです( ´Д`)=3 フゥ
過去に大手ハウスメーカー複数社に相見積もりを依頼した際に、(確か積水ハウスだったと思いますが)間取りに加えて日照シミュレーションなどのアプリを用いた間取り可視化サービスを提供していた住宅会社がありました。
時間とともに日光がどのように屋内に入ってくるかなどまで可視化されており、非常に感動しました。
見てください、これ↓(A’s 3D Playerというアプリ)
いま思うと①で言及したパッシブ設計もやってくれそうですし、なにより建築施工会社が提供しているので間取りや窓の位置なども図面通りです。
※隣家などが遮る日射が考慮されていない点は要注意
つまり、めちゃくちゃリアルに間取りが可視化されているのです。
このように、住宅ド素人に寄り添ったサービスという点では一条工務店はボロ負けです。
一条工務店のパース図に騙されて実害が出た話
本当はここで次の不満点に移る予定でしたが、さらにもう1点、一条工務店のパース図に腹立ったことが出てきたので追記します。
※昨日(投稿日からみて)気付いたばかりでまだイライラが止まりません(笑)
昨日(2023年7月20日)筆者が工事の進捗具合を確認するために現地に寄った時のことでした。
(筆者の個人情報をネットの大海にバラまいてしまうことになるので非常に悩みましたが)筆者の住宅の立面図はこうなっています↓
こちらのパース図は契約前から作成されていたもので、「へー、こんな家になるんだー(*´ω`*)」と半ばワクワクしていました。
そして昨日、現地に訪れた時に筆者が実際に撮影した写真がこちらです↓
わかりますか?
道路面から玄関ポーチへの段差がトンデモナイことになっています。
「まさかこれで終わりでは、ないですよね?」
「階段がないのはなんでかな?ʕ•ᴥ•ʔ」
そう思い休み中とは知りながらも担当営業マン(=大学時代の後輩)にLINEして訊いたところ、
「そちらが図面通りなら、それ以上は一条ではやらないと思います。あとは外構工事の範疇になります(-_-メ)」
と言われました。
※後輩をかばうわけでは無いですが、営業マンは別に悪くないんです。
おいおいおい、なんの冗談だい?(^ω^)
要は一条工務店側のパース図やハウプレの質に問題があるのです。
一条工務店から完成予定図として出されたこちらのパース図をご覧ください↓
↑一条工務店が作成したこのパース図を見る限り、段差は1段で十分に見えてしまいます。
「黒い線(道路面)から一段上れば玄関ポーチ」と見えますよね?
しかしこの黒い線は道路面じゃなかったんです!!!!!
当然ですが筆者は一条工務店側に階段の追加施工をお願いしましたが、引渡しから2週間以上経った今でも話し合いはかなり難航しておりなにも進んでおりません。
※引渡しから2ヶ月以上経った今でもまだ何も進んでおりません。
※担当営業マンから「二回目の稟議落ちました」ということで一条工務店側がなにも対策する気が無いのは明白です。
※結局交渉は決裂し、2023年12月中旬(←家の引き渡しから4ヶ月以上)に筆者負担で階段を施工させられました。
追加施工を求める当時の筆者
恐らく一条工務店側は「(設定GLより作成したパース図なので)そもそもこの黒いラインは道路面ではありません。黒い線を道路面だと勘違いしたお客様に責任があります(^ω^)」と反論してくると思います。
しかし素人が見たらどう見ても「道路から1段上がれば玄関ポーチ」というパース図に見えます。
改めて見てもこの段差はヤバいでしょΣ(゚Д゚)
驚いて契約時の見積明細書を確認すると「標準ポーチ階段取りやめ1段分」と書かれてあります。
当時の打ち合わせの内容を詳しく覚えているわけではないのですが、なんとなく完成パース図を見て「あー、1段分いらないのか?なら減額できてよかった」と思ってそのままサインした可能性があります。
これは今後一条工務店側と要相談という形で一応協議していこうと思っています。
一応DIYする可能性も考慮してお勉強中です(笑)
※現在、一条工務店の工事課と協議中ですが一条工務店側は「あくまで図面通りに施工した」と言い張っています。
ということでだいぶ難航しています。
2024年1月19日、クレームから半年後にようやく結果が出て、施工に必要なタイル分のみ一条工務店で負担するとのことでした。
約10万円の施工費はこっち持ち、一条工務店の負担は約2万円分でした(ㆀ˘・з・˘)
しかも一条工務店側の言い分が「確かに我々のパース図がわかりにくいと言われれば100歩譲ってそうかもしれない、しかし費用を負担するほどの責任はないね」と何度も何度も突っぱねられ、
一条工務店側の対応も正直怖かった…
最終的にぶちギレ寸前で妥協に妥協を重ねた解決案が、「自社のタイル分のみ負担」でした。
これも一条工務店の「客に寄り添っていないサービス」によって引き起こされた悲劇だと筆者は思っています。
ということで、一条工務店への不満点3つ目は間取りやクロスのシミュレーションが皆無でした。
おわりに
ということで、ここまでお読み下さりありがとうございました(@^^)/~~~
では4つ目の不満点「一条ルールの束縛が半端じゃなかった…」に移ります( ̄^ ̄)ゞ
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