本記事は、高性能住宅を購入するにあたって「家は性能」を謳う一条工務店を漠然と選んでしまった筆者が感じた「事前に知っていたら契約しなかったであろう6つの重大な不満点」を一つずつご紹介していきます。※一番最後に、まだ未確定ですが6つ目の不満点候補も載せています。
このシリーズでご紹介する不満は下記の6つです↓
本記事ではその6つ目、もうちょっと養生に力入れたら?というお話をします。
これから新築住宅を建てようと思っておられる方でなおかつ、一条工務店がその選択肢に入っている方は是非参考にして下さい。
キズや汚れから設備を守る養生材
これだけはしっかりして欲しいっすね
⑥現場の養生不足がヒドイ
完成検査を終えていないのでまだ不満点には加えていませんが、新築工事中は外壁も室内も信じられないほど汚れます。
※既に引渡し終了しています。
一条工務店のセルフクリーニング機能を持った特別な外壁タイル(=ハイドロテクトタイル)を約50万円かけて採用したのに、まさかこんな状態で引き渡しではないですよね、一条工務店さんよぉ?
もう汚れに関しては探せば探すほど外壁全面に数え切れないほど発見できるので、「いやいや、これ清掃しても無理っしょ。タイル取り替えるしかないんちゃうの?」と筆者は感じています。
担当の営業マンに確認すると「これから外壁清掃が入ると思うのでもうちょっと様子見てください」と言われていますが、非常に心配です。
また、作業中の現場にアポ無しで訪れた時のこともお話ししなければなりません。
これから筆者夫婦が住む予定の新築住宅、内部は驚くほどハチャメチャな状態でした↓
白い粉塵が至る所に付着している∑(゚Д゚)
こういった場合って、普通フィルムとか貼って商品に汚れが付かないようにするんちゃいまっか?
筆者はフィルムが貼ってあるか確認するために、ちょっとだけ(もちろん傷が付くほどではなく)爪を立てて軽く引っ掻きましたがフィルムは貼ってありませんでした!!!
これにはさすがに驚きを隠せませんでした。
そしてベランダに出るとこうです↓
ゴミとか切り粉がそのまま。
まあこれは仕事中ならある程度仕方ないのかもしれません。
そして脱衣所の壁にはガッツリ穴が開いていました↓
壁とか養生してなかったんですね〜、おいおい頼むぜ。
完全にクロスが貼ってある完成状態の壁に穴が開いていました。
この穴を埋めるためには、せっかく完成させたのにまたクロスをめくって石膏ボードを張り直して再び内装材(クロス)を貼るんです。
そんなら初めから養生しといたら?と思う今日この頃です。
そしてキッズカウンターの天板にもフィルムが無い+ホコリ(粉塵)まみれです↓
こちらのキッズカウンターの天板もフィルムなし。
こういうの見せられると正直いい気はしませんよね、たとえこの後に清掃が入るとしても。
工事中に什器が汚れるのは仕方ないとしても、フィルム無しというのは結構ヤバいと思うんですけど。
たとえばキッチンカウンターに傷が付いてて、完成検査の時に「これは交換してよ」って言われてもなにかと理由を付けて絶対やらないでしょ?
そんなん数十万円の損失じゃないすか。
筆者は完成検査では結構厳しくいくつもりですよ?
一条工務店さん、ちゃんと準備できてる?
筆者はとことんまでいきたい派
クロスとかはともかくさー、住宅設備にはしっかり養生作業をしてもらわないと。
なにを考えているんだ、って感じです、正直。
もちろんそんな状態で引き渡しされれば速攻一条工務店にクレーム入れます。2023年8月中旬過ぎに6つ目の不満点に追加されるかもしれません(笑)
さて、上の文章を書いてから早10日ほど経ち、既に完成検査も終わりました。
ということで、万全の体制を整えて完成検査に臨んだ筆者が実際に感じたことや思ったことを赤裸々に書いていこうと思います。
まず結論から申し上げますと、ハウスクリーニングがまだということもあってか、細かいキズや汚れが家中至る所に散見されました。
完成検査なのにまだハウスクリーニングが間に合っていないという時点で既に「はぁ?(# ゚Д゚)バカカ?」という気分でした。
完成検査をしたのは2023年7月29日(土)。
京都市は盆地ということもあり、日陰でじっとしていてもまるでサウナにいるかのようにダラダラと嫌な汗をかくほどジメジメとした蒸し暑ーい空気が市内を包んでいます。
そう、京都の夏はまさに地獄なのです。
そんな検査日当日、17時半開始の予定が国道の大渋滞により20分ほど遅刻して到着した新築の我が家。
最後に確認した時は工具やらホコリやらで惨憺たる状況だった我が家でしたが、
完成検査1週間前の我が家の様子
あれから約1週間が経ち、今日は完成検査当日。
家の前に車を停め、奥様と共に玄関を開けて家に入りました。
吹抜けの窓から見える青空最高٩( ”ω” )و
事前にこちらが要請していた通り、屋内では
➀エアコン(設定温度26℃)
➁床冷房(設定温度24℃)※さらぽか空調
が既に稼働しており室内はヒンヤリとして非常に快適。
(事前に連絡は入れていたものの)20分も遅刻してしまったので、担当営業マンについて奥様とは
「畳スペースで寝転がりながら快適な空間でスマホでもいじってるのかな~(笑)」
なんて冗談半分で話していましたが、出迎えてくれた担当営業マンは片手にクリーナー、片手にウエスを持っていたのです。
挨拶とお礼もそこそこに、我々は早速検査に入りました。
まずは外壁。
素人でもわかる外壁の汚れは当然指摘しましたが、筆者が特に気になったのがこちら↓
土台水切り裏の養生不足が明らかに
「見えない部分にこそ施行品質が表れる」と言われますが、確かにこれは良くない。
構造的な欠陥では無いので単に見た目だけの問題なんですが、これは気に入らんです。
筆者も建設業勤務なので養生作業がめんどくさいというのは百も承知なのですが、この施工には激おこぷんぷん丸です。
逆にテープ養生はしているのですが、剥がし忘れている部分もありました↓
剥がし忘れた養生テープ
こうやって養生してれば先ほどのような汚れは付かなかったんですがね。
そう思えるくらい、粗雑な仕上がりになっています。
これは筆者の予想ですが、恐らく一条工務店が行う竣工検査の一番の目的は最終図面通りの施工が行われているかを確認することなのでしょう。
所詮キズや汚れは主観的な部分なのでそこまで重視していないのかな、と感じてしまいました。
完成前に不意に現場訪問した際の状況は既に書きましたよね?
完成検査で確認したらやはり、キイィィィという音まで聞こえてきそうな明らかな引っかき傷がキッチン下にありました↓
指先でなぞるだけで感じ取れる明らかなキズ、これはさすがに見過ごせないので担当営業マンに苦情気味に伝えたところ「これはさすがにヒドイですね(゚Д゚;)本社に伝えときます!」と言われました。
※どう処理されるかは不明
※結局ボンドっぽいものでごまかしただけでした。
その他、床には重量物を落としたかのような穴(凹み)もありましたし、
階段下収納の仕上げなんて超適当。
床部分は素手で触るのが怖いほど表面がささくれ立っていたり、
ささくれが怖い
石膏ボードの白い粉がそのまま手に付くほど粗雑な仕上がりでした。
白い粉で汚れる
こちらの写真では非常に見にくいですが、
吹き抜けの三連窓のガラス表面もホコリだらけで、「今日の完成検査やる意味ある?」と思えるほどヒドかったのです(゜.゜)
キッチン収納の引き出しはこのザマ↓
これらに限らず、基本的に家中至る所にキズや汚れが見つかりました。
もう一度言いますが、ほんとに竣工検査したん?と疑われても仕方のない仕上がりになっていました。
奥様が(キズはともかく)汚れを指摘する度に、
「ま、まあ、まだ清掃前らしいから!!引渡し日にはキレイになってるって、きっと(;^ω^)」
と半ば自分自身にも言い聞かせながら説得し、そうこうする間にあっという間に完成検査の2時間が経ちました。
筆者夫婦はその後の予定もあったので、完成検査はそこで終了しました。
ちなみに、一条工務店が管理する敷地の様子はこんな感じです↓
マスクとゼリーのゴミが。
カラーコーンの黒黄ストライプのバーが放置
傘も落ちてる。
外にはゴミがこんな感じで放置されています。
引渡し日には清掃されていると思いますが、ゴミは溜め込まずに見つけた段階で対処して欲しいですね。
【後日談】と思ったら引渡し日までゴミはそのままでした。もちろん一条工務店に報告して即刻ゴミ回収させました(゚Д゚)ノ
※後日、一条工務店アプリにて「工事進捗報告書」が送られてきたのですが、そこには驚くべき文言が!!!!!!!!!
↑工事進捗報告書
報告書を拡大したのがこちら↓
「傷防止養生材を全てはがして」と書かれています。
え、傷防止養生材?(;・∀・)
ん、全てはがして?
おいおいおい、傷防止養生材やってへんやん!!!!
これは完全にアンケートで書かなあかんやつです。
と。
ということで、一条工務店への不満点6つ目は現場の養生不足がヒドイでした。
おわりに
ということで、ここまでお読み下さりありがとうございました(@^^)/~~~
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