今回は、一条工務店で家を建てる施主の9割以上が採用するというハイドロテクトタイルのお話です。
外壁は「住まいの顔」となる大切な要素。
「タイル」「サイディング」「ガルバリウム鋼板」など、外壁材によってその表情は大きく変わります。
(出典:一条の「ハイドロテクトタイル」)
一条工務店の「ハイドロテクトタイル」は、TOTOのハイドロテクト技術を使った特殊なタイルで、「キレイが続く理想の外壁」と称されています。
ハイドロテクトタイル
一条工務店で家を建てる人のほとんどが採用するという、「ハイドロテクトタイル」について説明します!
ハイドロテクトタイルとは、太陽と雨の力で汚れを落とすセルフクリーニング機能をプラスした理想の外壁材で、➀メンテナンスの手間や費用を大幅に抑えて、➁いつまでも新築のような美しさを保ちます。
ハイドロテクトタイルとはこんな感じです↓
一条工務店のHP(一条の「ハイドロテクトタイル」)では、タイル外壁を採用するメリットとして以下の3つを紹介しています↓
➀キレイが続く理想の外壁
➁あらゆる強さを兼ね備える「タイル」という素材
③メンテナンス費用が抑えられておトク
さて、それぞれのメリットについて詳しく見ていきたいと思います!
➀キレイが続く理想の外壁
(↑クリックで拡大)
一条施主のほとんどがハイドロテクトタイルを採用する理由、それが
です。
つまり「ずっとキレイ」ってことですね。
パネル張りのサイディング外壁はもちろん、一般的なタイル外壁でも、経年変化による汚れは落ちにくくなるものです。
TOTOの光触媒技術「ハイドロテクト」をタイルにプラスした一条の超高性能タイル「ハイドロテクトタイル」なら、太陽の光で汚れを分解して雨で洗い流す「セルフクリーニング効果」を発揮。
いつまでもキレイな状態が続きます。
(キレイが続く理想の外壁より引用)
実際に汚れが落ちていく様子は、一条工務店HPよりご覧頂けますので、是非一度観てみてください↓
➁あらゆる強さを兼ね備える「タイル」という素材
これはハイドロテクトタイルだけではなく、一般的なタイル外壁に当てはまる特徴でもあります。
タイルというのは導入コストが高いというデメリットがありますが、素材の強さ、つまり耐久性は抜群なんです。
メリット:耐久性が高い
デメリット:導入コストが高い
一条工務店のHPから引用しました↓
➀汚れに強い
➁変色に強い
③劣化に強い
④キズに強い
⑤火・熱に強い
⑥水・寒さに強い
まさに最強っすね(;・∀・)
梅雨や台風、そして灼熱の太陽や冷たい雪。
住まいにとって厳しい環境にさらされることの多い日本で、あらゆる強さを持っているタイルは、まさに理想の外壁材です。
その強さは美しさとともに、経済的なメリットも生み出します。
一般的にタイルは一枚ずつ職人の手で張っているので導入コストが高いです。
一条工務店のタイル外壁は、自社グループの工場で生産するので、導入コストが高いというタイル外壁のデメリットもカバーしているのです!
一枚一枚職人の手で貼っていくのではなく、工場である単位ごとにセットにしてから、そのタイル外壁を現場に持ち込むのです。
タイル外壁=メンテナンスフリー?
前述したように、あらゆる外壁材の中でも「メンテナンスフリー」として知られるタイル外壁ですが、それでも時間が経つにつれて汚れは徐々に落ちにくくなってきます。
こんなん見たことありますよね↓
(出典:勇塗装)
「汚れにくい」とは言っても「汚れない」ってわけじゃないんですね(;・∀・)
いくらタイルが数十年間メンテナンスフリーだとしても、いつかは汚れたタイルを張り替える必要があるのです。
例えば㋐住宅を売りたいときや㋑外壁の汚れが気になるときなどですね。
「中古住宅を高く売りたいので、せめて外壁くらいは清掃して第一印象を良くしよう」
しかしその時には➀莫大な張替え費用、もしくはタイルの汚れを洗い流す➁莫大な清掃費用が発生します。
ハイドロテクトタイルは、この「耐久性」に加えて「ノーメンテでずっとキレイ」という最強のタイルを目指して開発されたのです!!
ですので、本当にハイドロテクトタイルのセルフクリーニング効果で新品同様のキレイな状態が長期間持続するのなら、導入するメリットは十分にあると思います。
※ちなみにハイドロテクトタイルの導入コストは(2022年7月現在で)税抜き¥16,500/坪となっており、筆者は建坪26坪で建てる予定なので税込み¥429,000の導入コストがかかります。
③メンテナンス費用が抑えられておトク
「➀キレイがずっと続く」「➁耐久性が高い」に加えてタイル外壁の3つ目の特徴がこれ、「③メンテナンス費用がとにかく安い」です。
(出典:キレイが長持ちする上に経済的)
60年間の外壁メンテナンス費用が68万円と算出しており、一般住宅のサイディング張りと比較して60年間で740万円もお得だと説明されています。
普通のタイルとハイドロテクトタイルの差って、
➀ 表面のキレイな見た目が続くかどうか
➁ メンテナンスが必要かどうか
だけなので、別にハイドロテクトタイルじゃなくても良いような気もします。
ちなみに「サイディング外壁」って知ってますか?
こんな感じの外壁です↓
(出典:窯業系サイディングを使わない理由)
まあこういった試算というのは、一条工務店になるべく有利なようにシミュレーションするのが普通なので、話半分で聞いた方がいいと思います(´・ω・`)
ハイドロテクトタイルは採用すべきか?
さて、ここまでハイドロテクトタイルの基本情報をまとめたわけですが・・・。
「実際に、太陽光と雨で汚れが落ちるのか」
「数十万円払う価値があるのか」
これですよね、筆者も非常に気になります(´・ω・`)
これから、「ハイドロテクトタイル」の弁護側と検察側の双方の意見をまとめたいと思います。
筆者が出した結論から先に申し上げますと、
地盤改良工事や外構工事などが予算を圧迫しそうなら、ハイドロテクトタイルは諦める。
予算に余裕があるならハイドロテクトタイルを採用する!
です。
つまり、外構費用とか諸々の費用がある程度決定した段階で、予算と相談して採用を決めるって感じです。
予算に余裕があるなら、迷わず採用すると思います。
弁護側の意見

ハイドロテクトタイルの技術は、実は1993年にTOTO株式会社が東京大学藤嶋研究室との共同研究で、世界で初めてタイル表面への焼成・固定化を成功させたみたいです。
年中厳しい外部環境にさらされる道路標識などにこのハイドロテクトの技術が使われており、かなり信頼感のある技術であることは間違いなさそうです。
ちなみに3年経過したハイドロテクトタイルの外壁の汚れ具合がこちらです↓
一条工務店のハイドロテクトタイルの外壁の汚れ具合チェックをしてみましょう!
はい、全く汚れていません。
しかし普通は3~4年でもタイル外壁に少しは汚れが付着するみたいです。
次に新築から8年経過したハイドロテクトタイルの汚れ具合がこちらです↓
8年目の施主が絶賛するハイドロテクトタイルは、やばい。いい意味で!!一条工務店 アイキューブ
汚れが付きやすい白色タイル外壁ですら、築8年目でも全く汚れが付いていません。
さすがにこれはスゴイ気がします(;・∀・)
TOTO曰く、このハイドロテクトの技術は半永久的に持続するとのことなので、8年目でキレイなら15年後も30年後も50年後も同じようにキレイが続いていそうな気もします。
と、ここまで「ハイドロテクトタイル採用すべき」という意見を述べてきましたが、次は検察側の意見です。
検察側の意見

ハイドロテクトタイル否定派の意見がこちら↓
➀ 歴史が浅い
➁ あまり汚れが落ちない
それぞれ説明します。
➀ 歴史が浅い
ハイドロテクトタイル批判の先頭に立つ意見がこれです。
一条工務店のハイドロテクトタイルはここ10年くらいの歴史らしく、ほんとに30年後に美観を保っているかは不明なのです。
先ほどの築8年のハイドロテクトタイル、あれですらまだ8年ですよ?
一条工務店HPの「ハイドロテクトタイルを導入したら、60年間で740万円お得」という触れ込みがありましたが、実際にハイドロテクトタイルが60年後にどうなるかは、完全に賭けです。
➁ あまり汚れが落ちない
また、ハイドロテクトタイルに水性マジックで落書きをし、雨天晴天をはさんだ数日後に「汚れが落ちているのか」という効果を検証した動画がありました↓
これを観る限り、全く汚れが落ちてないんです!!!
しかしさすがに、「水性マジックの汚れと排気ガスとかの汚れは全然ちげーだろ(笑)」と思って、話半分で動画を閉じた筆者でした。
また、先ほどお見せした「汚れが落ちていく様子」で使われたあの青色のインク↓
実はこのインク、(一条工務店の営業マン曰く)紫外線で落ちやすいインクを使っているのです。
なので、ここまでハッキリ外壁の汚れが太陽光と雨で落ちるわけでも無いんです。
それに照射している紫外線もかなり強いらしく、あくまでわかりやすく効果を伝えるための非現実的な実験であるということを忘れないでください。
おわりに
ということで、(2022年7月現在)筆者はまハイドロテクトタイルの採用を決めておりません。
あくまで、予算に余裕があるなら採用したいというスタンスです。
もちろん30年後60年後にどうなるかは現時点では判断できませんので、ある程度は賭けにもなります。
しかし将来的に家を売ることになっても、「ハイドロテクトタイル採用しています」ということで資産価値がある程度残るのも事実だと思います。
ハイドロテクトの技術を信頼するかどうか、それは各々で判断してください。
まだ歴史が浅い技術なので、今後どうなるかは注目すべきだと思います(^ω^)
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