本記事は、高性能住宅を購入するにあたって「家は性能」を謳う一条工務店を漠然と選んでしまった筆者が感じた「事前に知っていたら契約しなかったであろう6つの重大な不満点」をご紹介しています。
これから新築住宅を建てようと思っておられる方でなおかつ、一条工務店がその選択肢に入っている方は是非参考にして下さい。
筆者は一条工務店と建物請負契約を結び、来たる2023年8月中旬に引渡し予定で一軒家を現在新築している最中です。
2023年5月26日時点
そして、間取りの打ち合わせ開始から引き渡しまでの約1年間でいくつかの重大な不満点を感じました。
2024年6月現在、既に入居しています↓
夏涼しく冬暖かい、住み心地はまじで最高♡
さて、今回ご紹介する不満は下記の6つです。
- パッシブ設計ガン無視
- リモート環境がポンコツ過ぎた
- 間取りやクロスのシミュレーションが皆無
- 一条ルールの束縛が半端じゃなかった…
- 気密性能の基準が不十分
- 現場の養生不足がヒドイ
どれも「一条工務店やめようかな…」という結論に繋がり得る重大な不満点だと筆者は思っています。
少なくとも筆者は「これらの不満点を事前に知っていたら一条工務店を選んでなかったかもしれない」と思っています。
「戸建て注文住宅の年間契約棟数」においてギネス世界記録を更新した一条工務店への不満点やて?
こら要チェックや~!!!
※一条工務店のギネス記録達成についてはギネスワールドレコーズ™ 世界記録トリプル達成を参照
記事を書いている中で筆者もだいぶ熱くなり文字数がかなり多くなってしまったので、本記事の内容を先に簡潔にまとめました↓
高性能住宅を建てるのはなにも一条工務店だけじゃありません。
より高い”質”と”サービス”を提供する競合他社も多く存在するので、一条工務店だけを妄信せずに幅広い選択肢を持っておきましょう。
※一条工務店がダメだとは一言も言っておりません。
では一つずつ解説していきます。
➀パッシブ設計ガン無視
パッシブ設計とは、エアコンや床暖房を使用しなくても快適に過ごすために考案された設計手法です。
例えば太陽の直射日光が家に入らないように窓の高さや大きさを工夫するとか、窓の配置を工夫して風通しを良くするとかです。
(パッシブ設計の一例)
パッシブ設計が全く考えられていない住宅と比べると、パッシブ設計住宅の方がより快適で光熱費が安いのは子どもでもわかることです。
一条工務店ではパッシブ設計を全く考慮せずに、
・エアコン
・床暖房
・ロスガード90
などの機械設備のみで家を高性能化しています。
筆者はこれをマッチョな設計と呼んでいます↓
機械設備は当然寿命が来ます、その度に定期的にメンテナンスや設備の買換えなどをする必要があり、一条工務店が自慢するランニングコストが安い家という趣旨に反した内容です。
まあメンテナンスや設備の買換えは一条工務店を通して行うことが多いので、その度に一条工務店が手数料(=利益)を得られるためにマッチョな設計にしているのではないか?、と筆者は思っています(笑)
パッシブ設計は他の高性能住宅会社では徐々に導入され始めてきていますが、なぜか一条工務店ではガン無視なのです。
詳しいことはこちらの記事で紹介しています↓
本記事は、高性能住宅を購入するにあたって「家は性能」を謳う一条工務店を漠然と選んでしまった筆者が感じた「事前に知っていたら契約しなかったであろう6つの重大な不満点」を一つずつご紹介していきます。※一番最後に、まだ未確定ですが6つ[…]
では2つ目の不満点「リモート環境がポンコツ過ぎた」に移ります( ̄^ ̄)ゞ
➁リモート環境がポンコツ過ぎた
一条工務店ではコロナ以降、三密防止の観点からリモート打ち合わせが増えてきており筆者もリモート打ち合わせで着手承諾までいきました。
結局、設計士とはただの一度も対面せずに間取りを無理矢理に完成させたのです(;´Д`)
しかし、一条工務店のインターネット環境はお世辞にも優秀とは言えず、画面の向こうの設計士の声が途切れたり画面がフリーズしたりすることも多く、めちゃくちゃストレスが溜まる打ち合わせになりました。
リモートにすることで一条工務店は社員の通勤手当等などの経費も削減でき、設計士にしても自宅で打ち合わせできるというメリットが得られるわけですが、その代わりに施主のデメリットは爆増したというわけです。
リモート打ち合わせにしているくせに、リモート環境がポンコツで打ち合わせが難航していたら本末転倒です。
一条工務店側にはしっかりとリモート環境を整えて欲しいものです。
ほんまにポンコツですからね、一条工務店のインターネット環境は。
一条工務店の人材採用ページに記載されている「求める人財」の欄に、【一条工務店の企業理念は「お客様よりお客様の家づくりに熱心であろう」】と記載されています↓
そもそもその理念を一条工務店側がおろそかにしているとしたら、、、一条工務店やめといた方がいいかもって思いますよね。
詳しいことはこちらの記事で紹介しています↓
本記事は、高性能住宅を購入するにあたって「家は性能」を謳う一条工務店を漠然と選んでしまった筆者が感じた「事前に知っていたら契約しなかったであろう6つの重大な不満点」を一つずつご紹介していきます。※一番最後に、まだ未確定ですが6つ[…]
では3つ目の不満点「間取りやクロスのシミュレーションが皆無」に移ります( ̄^ ̄)ゞ
③間取りやクロスのシミュレーションが皆無
住宅業界に限らず、想像と現実の誤差を埋めるためにパース図や3Dシミュレーションというものがあります。
百聞は一見に如かず、ですからね。
※一条工務店側が作成してくれないので仕方なく自分で作成したパース図
こんな感じで、打ち合わせした内容を3Dで確認して「あ、窓はもう少し大きくしたいな」だとか「扉の色はダークブラウンの方が…」とか決めていった方が絶対に良いですよね?
筆者は"my home cloud"という無料アプリを使用していましたが、そもそも一条工務店側である程度高精度なパース図を用意してもらいたいものです(-_-メ)
一条工務店から提供されるパース図はめちゃくちゃ簡易的でほぼ使い物になりません↓
一条工務店から提供されるパース図はこれオンリー
↑このハウプレがいかにポンコツなのかは詳細記事をご確認ください、ほんまに役立たずなんですから。
「ぱっと見いい感じじゃん!」って思った人は注意です、まじで使えないゴミパース図ですから。
※他の一条施主もパース図への不満は多いみたいです。
結局筆者夫婦はこんなゴミは全く使わず、自分で作成したシミュレーションでその都度間取りを確認していました。
下のパース図は筆者が自力で作成したものです↓
一級建築士の方に何度も「もっとわかりやすいシミュレーションをお願いします」と頼みましたが、その度に「すみません、うちではそれやってないんですよ~」で終了。
要するに、どんな間取りになるかはご想像にお任せします、あなたの想像と現実の間取りに誤差があってもうちは知りまへんで!というスタンスなのです。
全くお客様思いでは無いのです。
これは他の施主の方々も結構声を上げている不満点なので特に注意です。
詳しいことはこちらの記事で紹介しています↓
本記事は、高性能住宅を購入するにあたって「家は性能」を謳う一条工務店を漠然と選んでしまった筆者が感じた「事前に知っていたら契約しなかったであろう6つの重大な不満点」を一つずつご紹介していきます。※一番最後に、まだ未確定ですが6つ[…]
では4つ目の不満点「一条ルールの束縛が半端じゃなかった…」に移ります( ̄^ ̄)ゞ
④一条ルールの束縛が半端じゃなかった…
一条工務店が性能を維持するために独自に設けているルール、それが一条ルールです。
筆者を含めた施主関白の我々は、
「注文住宅って完全オーダーメイド住宅だろ?ならおれが言うままの理想の家を建ててくれよ」
と思って色々と注文しますが、実際は「すみません、うちではそれできません!!」と一条ルールをたてに拒否されることがかなり多いです。
一条ルールを逸脱する注文は全て稟議(りんぎ)という形で本社に申請して施工可能かどうかを判断してもらう必要があります。
その稟議の結果は短いと2週間、長いと1カ月くらいかかることもあり、その間にも当然色んな打ち合わせが進んでいるので稟議の結果を待って間取りなどを決めることは非常に難しいのです。
なので稟議が通らなかったら別案を考えて再度申請するのか、諦めるのかなども予め決めないといけません。
じゃないといつまで経っても家が建たない
家の間取りにあまりこだわりが無い人は設計士が提案するがまま一条ルールの範囲内で満足いく間取りになると思います!
しかも打ち合わせは完全リモートなので、対面なら5秒で終わる話でも5~10分かかります、大げさじゃなく!!!!
詳しいことはこちらの記事で紹介しています↓
本記事は、高性能住宅を購入するにあたって「家は性能」を謳う一条工務店を漠然と選んでしまった筆者が感じた「事前に知っていたら契約しなかったであろう6つの重大な不満点」を一つずつご紹介していきます。※一番最後に、まだ未確定ですが6つ[…]
では5つ目の不満点「気密性能の基準が不十分」に移ります( ̄^ ̄)ゞ
⑤気密性能の基準が不十分
一条工務店って気密性能C値の最低基準を0.7以下と規定しており、ある程度の気密性能を担保できるシステムとなっております。
しかし筆者は「C値0.7以下で合格」という大前提にそもそも疑問を感じています。
ご存知の方も多いと思いますが、気密性能は住宅の様々な要素に影響を与えます。
たとえば騒音、アレルギー物質、結露、悪臭、害虫、すきま風や換気効率など、住宅にとっても住む人にとっても気密性能は非常に重要です。
気密性能は高ければ高いほど良いのです。
筆者の住宅の気密性能C値(※)は0.6でこれ自体は決して悪い数値では無かったのですが、一条工務店の気密性能の基準にはまだ議論の余地があると思っています。
※C値(cm^2/㎡)は相当隙間面積のことです。
それこそ他の高性能住宅会社ではC値0.2とかも普通にありますので。
詳しいことはこちらの記事で紹介しています↓
本記事は、高性能住宅を購入するにあたって「家は性能」を謳う一条工務店を漠然と選んでしまった筆者が感じた「事前に知っていたら契約しなかったであろう6つの重大な不満点」を一つずつご紹介していきます。※一番最後に、まだ未確定ですが6つ[…]
では6つ目(最後)の不満点「現場の養生不足がヒドイ」に移ります( ̄^ ̄)ゞ
⑥現場の養生不足がヒドイ
家を建てる際、大工さんや配管屋さん、クロス屋さんや電気屋さんなど様々な業者が家に入って作業をします。
もちろん作業中の屋内というのは非常に汚れますし、既設のキッチンやカップボード、便器や照明には様々なゴミやキズが付くリスクがあります。
それらをカバーするのが養生材です。
例えば床が汚れないように敷くのが上の写真のような床養生材です。
通販などでガラス製品を保護しているプチプチや新聞紙も立派な養生材です。
こんな感じで家の中の設備は養生材で守られています、いえ、守られているのが普通です。
しかし一条工務店の作業現場を訪れた時には、養生材が全てに張られているわけでは無かったのです(゚Д゚;)
筆者が見た感じ住宅設備の約2~3割は養生がなされておらず、シンプルに「いやいや、もちっと養生しろや!!」と思いました。
実際に床やキッチンにキズを発見し、入居後に「アフターメンテナンス」を依頼すると、、、。
キズが目立たないように(米粒くらいの範囲を)色を塗り直したり、ボンドで埋めたりと、根本的な解決にはなっていないのです\(゜ロ\)(/ロ゜)/
しかも依頼してから半年後でした、工事課の人間が我が家を訪問したのは。
詳しいことはこちらの記事で紹介しています↓
本記事は、高性能住宅を購入するにあたって「家は性能」を謳う一条工務店を漠然と選んでしまった筆者が感じた「事前に知っていたら契約しなかったであろう6つの重大な不満点」を一つずつご紹介していきます。※一番最後に、まだ未確定ですが6つ[…]
おわりに
さて、いかがでしたでしょうか?
今回の記事では一条工務店をディスりまくりましたが、基本的には「一条工務店を選んだのは失敗ではない」という気持ちに変わりはありません
↑どないやねん(゚Д゚;)
住宅について知識が無かった筆者のような住宅ド素人でもある程度高性能な住宅に住める、そんな価値を提供している一条工務店の存在は大きいからです。
その他にも一条工務店の不満点として、「金額が高い」「間取りの自由度が低い」「他メーカーの住設が選びにくい」「冬の乾燥がヒドイ」「床暖房よりエアコンの方がコスパが良い」など様々言われますが、そこは対策というか理解したうえでの契約だったので特に不満はありません。
が、「高性能住宅=一条工務店」と決めつけて、競合他社を考慮に入れなかったのが唯一後悔しているポイントです。
ちなみに一条施主の方もロスガード90(という一条工務店の熱交換型換気システム)の導入費・維持費が高過ぎると嘆いていました↓
(出典:【一条工務店の換気システム】ロスガード90がいらない4つの理由)
「契約前に知っていれば、他社の住宅メーカーも検討したのに…」が僕の最大の後悔ポイントですね、、、
と、完全に筆者と同じことを言っているのですΣ(゚Д゚)
一条工務店には一条工務店の良さもありますが、現在どこの会社で高性能住宅を建てようか悩んでいる読者の方々にはもう少し幅広く選択肢を持って頂ければと思います。
ということで、ここまでお読み下さりありがとうございました(@^^)/~~~
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