マイホーム取得にあたって、初めは中古戸建てを買おうと思っていた筆者でしたが、住宅に必要な性能・設備を勉強するにつれ
と、住宅の性能を重視し始めた筆者は「家は性能」を合言葉に高性能住宅において大手HM(=ハウスメーカーの略)の中では業界トップをひた走る一条工務店で新築しようと決めたのでした。
※契約してから気付いた、一条工務店の重大な不満点を別の記事で5つ挙げましたので是非ご参考に↓
本記事は、高性能住宅を購入するにあたって「家は性能」を謳う一条工務店を漠然と選んでしまった筆者が感じた「事前に知っていたら契約しなかったであろう6つの重大な不満点」をご紹介しています。これから新築住宅を建てようと思っておられ[…]
ということで、本記事では「一条工務店のスゴさ」を書いていきたいと思います。
「一条工務店とは?」
「一条工務店ってどんな会社?どんな家を建てるの?」
などに関して、既に前編で詳しく触れていますのでまだの方は是非一度ご覧ください↓
マイホーム取得にあたって、初めは中古戸建てを買おうと思っていた筆者でしたが、住宅に必要な性能・設備を勉強するにつれ高気密高断熱で耐震等級3の家じゃないとヤバい(゚Д゚;)と、住宅の性能を重視し始めた筆者は「家は性能」を合言葉[…]
では始めます。
一条工務店の売り
筆者は新築住宅を建てるにあたって、
「積水ハウスとか住友林業とか一条工務店とか、いったいどこで建てればいいんだあぁぁぁ!!!?」
と悩みに悩んでいました。
各住宅会社のモデルハウスが集まる住宅展示場に行っても、どこも素晴らしい家に見える。
奥様と一緒に展示場を周っていても、どの住宅会社の営業マンも自社を褒めたたえ他社の欠点をあげつらうばかり。
営業マン「うち以外でどこか迷ってる住宅会社はありますか?」
筆者「一条工務店ですかね~」
営業マン「あー…あそこは実はですね(ヒソヒソ」
どこもそんな感じ!!!
結果、だれも信用できない( ˘ω˘ )
ということで、紆余曲折ありながらもYoutubeで住宅の勉強を始めました。
そしてたどり着いた答えが
年中快適で光熱費が安い家に住もう
でした。
関西弁ですみません…
「金額が高い」「間取りの自由度が低い」「他メーカーの住設が選びにくい」「一条の家はどれも同じ見た目」など様々言われますが、長く住むのなら高性能な住宅を選ぶのが最も重要だと筆者は思っています。
本記事では、高性能住宅の基礎知識や基準について説明をしています。漠然と「高気密・高断熱で電気代が安い家」と思っておられる方も多いかもしれません、そう、その通りです。ですが他にもいくつかポイントがあるのです。後[…]
筆者が一条工務店を選んだ理由がこちら↓
(一条工務店を選ぶ方の9割はそうだと思いますが)
- 耐震等級3
- 高断熱
- 高気密
- 第一種換気
- 太陽光発電
1つずつ説明します。
➀耐震等級3
まずは住宅全般に関わる耐震の基礎知識をお伝えします。
住宅を建てるうえで最も重要な要素はなにか、そう耐震性能です。
どれだけ断熱性能が高くて気密性能が高くても、地震で倒壊する家に住んではなりません。
耐震性能は耐震等級で表され、耐震等級【1・2・3】の3種類があります。
耐震等級1:震度6強-7程度の地震に対して倒壊しない、震度5程度の地震に対して損傷しない耐震性能
耐震等級2:耐震等級1の1.25倍の地震力に耐え得る耐震性能
耐震等級3:耐震等級1の1.5倍の地震力に耐え得る耐震性能
それぞれ以上の耐震性能を有しています。
耐震の専門家(=構造塾の佐藤実先生)は耐震等級3はマストだと口酸っぱく主張しています。
その理由は後述します。
以下に佐藤先生のYoutubeチャンネルのURLを貼っておきます。
耐震についてお勉強したい方は是非参考にして下さい。
以前、マイホーム購入のために京都市の福屋不動産左京店を訪れ、営業マンに勧められて建売住宅を数件内覧していた時のことです。
筆者が、
(
と言ったところ、
いや~正直な話、耐震等級1で十分ですよ。
耐震等級3でも震度10が来たら崩れるので一緒じゃないですか(笑)
と言われたことがあります。
耐震等級1のゴミみたいな建売を売りたいがための営業トークでしたが、その営業マンの知識の浅さが露呈した瞬間でした。
ここで重要なのが、耐震等級1の説明文中の「震度6強ー7程度の地震に対して倒壊しない」という点です。
「震度7の地震を受けても倒壊はしないが、損傷を受けることは了解済み‼」
という感じで、損傷の具合によっては被災後に建て替えだったり改築工事をするのが前提での耐震性能となっているのです。
耐震等級1の目的はあくまで「倒壊に巻き込まれて死亡しないため=逃げる時間を稼ぐ」ことが目的で「被災後も安心して住み続けられる」ことが目的では無いのです。
ということで、耐震等級3の家を選んでもらうのが必須なんです。
そしてもう一つ!
同じ耐震等級3でも「許容応力度計算(=構造計算)」で算定された耐震等級3を選ぶのが必須です。
日本の法律では3階建て以上の建物は許容応力度計算(=構造計算)が義務付けられているそうですが、特例としてなぜか2階建てまでは「壁量計算」という簡易な計算で耐震強度を算出してもいいよ~ってことになっています。
「もし3階建て以上の建物が倒壊したら、そこに住む&働く多くの人間の命が失われてしまう。」
「でも2階建てならたとえ被害に遭っても数人。」
「それなら2階建てまでは簡易計算を許して、とりあえずいっぱい建ててもらった方が日本経済のためか。」
となっているのです(途中から筆者の推測)
まあ要するに、「許容応力度計算はトンデモナイ計算量が必要だから日本全国の2階建てレベルで義務化しちゃうと、そもそも家を建てれない住宅会社がいっぱい出てくるな~」ということを考慮し、国民の安全よりも構造計算をできないヘボヘボ住宅会社に忖度しているということなんです。
※構造計算は外注可能
逆に言うと本来、住居の耐震性を議論する際は許容応力度計算で耐震強度を算出すべきなのです(; ・`д・´)
世の中には「耐震等級3もどき」が跋扈(ばっこ)しており、素人目にはあたかも「やったー耐震等級3だぁぁ!」と思えるんですが、実際は全く違います。
超簡単に言うと耐震等級3にも計算方法が3つあり、それぞれ計算方法のガチ度が全く違うんです。
詳しいことは別記事を参照して頂きますが、あなたの家の耐震等級3が本当に許容応力度計算による耐震等級3であるかを確認しましょう。
筆者の記事では、3つの耐震等級の違いについて、ボディーガードの判断基準を例にたとえてみました↓
➀は肩回りだけの筋肉でボディーガードのレベルを判断しており論外ですよね
(視力が0.01でも合格しますから(笑))
②は上半身だけなのでまだ足りませんよね
(脚が悪くても合格します)
③になった途端に判断基準が飛躍的にアップして、全身の筋肉バランス、身長、体重、視力、反射神経、跳躍力からIQまで含めて総合的に判断されるのです。
言わずもがな、許容応力度計算が③です。
※超余談ですがゴルゴ13はボディガードという依頼は一切引き受けていません、だいたいそういう時は「私を狙ってくる敵の殲滅、という依頼内容に変更させて頂きます。」という言葉遊びで結局ボディガードを引き受けるのが常です(笑)
↑ゴルゴ13に詳しい人だけ笑ってください(=゚ω゚)ノ
「耐震等級3は耐震等級1の1.5倍の耐震性があるのなら、耐震等級1の壁の量を1.5に増やせばほぼ耐震等級3でしょ。」という事実とは全く異なる憶測で耐震等級3相当という名乗る住宅会社がありますので本当に注意してください。
また、計算に要するA4用紙の枚数も全く違います。
➀:壁の量で耐震性能を計算(壁量計算)
→A4用紙2~3枚で計算可能
②:➀の壁量計算より多少項目を増やして計算(品確法)
→A4用紙10枚くらいで計算可能
③:柱1本、梁1本、基礎に至るまですべての部材にかかる力を計算していく方法で、よくある2階建の木造住宅を1棟建てるための許容応力度計算でも、最低1カ月はかかり計算資料はA4用紙で数百枚にもなる(許容応力度計算)
→A4用紙数百枚使用
当然、一条工務店は許容応力度計算により算出した耐震等級3が標準です。
耐震等級3のもっと詳しい説明はこちらの記事をご覧ください↓
本記事では「耐震等級3のスゴさ」について書いていきたいと思います。初めに言っておきますと、本記事は「耐震等級」に関する知識を幅広くまとめているのでとにかく長いです、が最後まで読み切って頂いた方は耐震等級素人を卒業できることを[…]
では次に高断熱のお話です。
➁高断熱
さて、許容応力度計算による耐震等級3をクリアしたら、続いて断熱性能を確認しましょう!
断熱性能とは要するに「屋外の暑さ寒さがどれくらい室内に入らないか」を表す指標です。
断熱性能はUa値もしくはQ値で表されますが、基本的にはUa値で比較すれば良いと思います。
断熱性能が高い(=Ua値が低い)と、エアコン一台をとろとろ運転させるだけで年中快適に過ごせます(”ω”)ノ
低断熱住宅は屋外の寒さ暑さが容易に屋内に侵入するので、エアコンをフル稼働させないと快適な空間になりませんし、エアコンを猛烈に働かせるので光熱費も爆増します。
断熱性能が低いと、屋外の熱気や冷気が壁や天井、窓や壁を通じて屋内に伝わるので夏は暑いし冬は寒いです。
そのため、エアコンをフル稼働させないと室内を快適な温度に保てませんし、そんな状態でエアコンを使うので光熱費もバカスカかかってしまいます。
普通の方はエアコンの効きが悪いのを(断熱性能が低いのが原因なのに)エアコンのせいにしちゃいます(笑)
こういう人を見かけたら
「おーい、それ低断熱住宅だからですよー!エアコンはなにも悪くないよ~」
って言ってあげてください(笑)
さて、一条工務店の住宅は商品によって断熱性能が違うので一概には言えないのですが…。
一条工務店の営業マンからもらった資料(以下参照)から判断しましょう↓
クリックするとこんなPDFが現れます↓
↑画質が粗くてすみません(`・ω・´)ゞ
リンクの方はキレッキレの画質で確認できます!
一条工務店の商品の中では最も断熱性能が低いi-smile(アイ・スマイル)を例にとってみましょう。
Ua値は0.32となっています。
0.32ですよ!!?(゚Д゚;)
これがどれくらいスゴイのか、こちらで確認しましょう↓
まず、あなたがお住まいの地域が地域区分のいくつに該当するかをチェックします。
ちなみにこの地域区分は国土交通省が公式資料として公表しています↓
上記リンクをクリックしてテキスト検索でお住まいの地域(○○市)を検索してください。
筆者は京都市なので、6地域に該当します。
地域区分がわかったら以下の表で自分の家のUa値を見てみます↓
京都は6地域ということなので、上表で0.32を探すと「HEAT20 G2(0.46)」と「HEAT20 G3(0.26)」の中間くらいの断熱性能になることがわかります。
有識者曰く「高断熱住宅と呼ぶには少なくともHEAT20 G1レベル以上であるべし」ということなので、i-smileでも十分高断熱住宅であることがわかりました。
ちなみにi-smileを北海道東部(1地域)で建てた場合、「HEAT20 G1(0.34)」以上「外皮強化型ZEH(0.30)」以下となり、北海道ではギリ高断熱住宅と呼べるかな、という感じになります。
断熱性能のもっと詳しい説明はこちらの記事をご覧ください↓
今回は、一条工務店が特に力を入れている断熱性能のお話です。断熱性能が低いと、夏は暑いし冬は寒いしどれだけエアコンを付けても快適な空間にならないのに光熱費だけはめちゃかかると、良いことが一つもありません。。。つまり全て[…]
では次に高気密のお話です。
③高気密
さて、耐震等級3と高断熱をクリアしたら、続いて気密性能を確認しましょう!
気密性能とは要するに「家にどれくらい無駄なすき間があるか」を表す指標です。
実は気密性能が低い住宅には様々なリスクが潜んでいます。
例えば家のすき間から害虫が、花粉が、悪臭が、PM2.5が、騒音が、そして不快な外気が侵入します!
気密性能を高めれば高めるほど、こいつら不快要素をブロックできる防御力が高まるのです‼
また、気密性能が低いと目視できない壁の裏で大々的に結露しそれが長年続くと知らぬ間に直視できないようなカビが大発生しているのです↓
害虫や悪臭や騒音ももちろん嫌なんですが、この結露が最も住宅の寿命を縮めるのです。
ではなぜこんなことになるのか、簡単に説明しようと思います。
結露って、温かい空気と冷たい空気がぶつかるところで起こりますよね?
温かい空気にはより多くの水分が含まれており、その空気が冷やされた時に飽和水蒸気量以上の水分は空気中に留まっておれずに水として結露する。
たとえば35℃の空気が含むことができる水分量は1㎥あたり39.2gですが、5℃の空気はわずか4.8gです。
つまり、35℃の空気が急激に冷やされて0℃になった場合、(湿度100%の場合は)差分の34.4gは液体の水として結露するってことです。
住宅の場合、断熱性能が低い窓や壁でもこのように結露が起きるのですが、問題は高断熱住宅の場合です。
高断熱住宅の場合、一見結露が起きるポイントは無いように見えます。
そんな高断熱住宅でも結露するのが、住宅のすき間なんです!!
たとえば冬期は室内の温かい空気は住宅の上部に集まり、すき間から外に出ようとします↓
しかし外部は真冬の屋外なので当然気温は低い、すると温かい空気と冷たい空気がぶつかる住宅上部のすき間で結露することになります↓
こうして目視できない壁の裏で大結露し、それが長年続いた結果初めにお見せしたグロ画像に到達するのです↓
気密性能はC値で表され、C値が小さい方が住宅の無駄なすき間が少ないということになります。
有識者曰く、
「C値が1.0以下の住宅は概ね高気密住宅と呼べるかな」
という感じらしいです。
さて、一条工務店のC値全棟平均は、、、
全棟平均で驚愕のC値0.59!!!!!(゚Д゚;)
と言いながら、実はC値0.59は別に特筆すべきC値ではありません。
「高気密住宅とはギリ呼べるが、超高気密では無い」
ってくらいです。
先ほども紹介したこちらの記事で↓
本記事は、高性能住宅を購入するにあたって「家は性能」を謳う一条工務店を漠然と選んでしまった筆者が感じた「事前に知っていたら契約しなかったであろう6つの重大な不満点」をご紹介しています。これから新築住宅を建てようと思っておられ[…]
一条工務店の気密性能についてディスりまくっています。
本当に一条工務店のC値の基準はこれで良かったのでしょうか。
ちなみに気密測定はこんな感じの機械で行います↓
(出典:バズーカがやってきた!!【中間気密測定】)
一条工務店では全棟平均C値0.59と言いながらも、最低ラインはC値0.7です。
気密測定の結果、C値0.7以下が3回以上測定されればそれで測定終了になります。
なので気密に関しては、一条工務店はそこまで超高気密とは呼べないレベルというのは忘れないようにしましょう( ˘ω˘ )
とは言え、知識のない人間でも「とりあえず一条工務店で建てれば高気密高断熱な高性能住宅に住める」という点で一条工務店の存在意義は十分果たしていると言えます。
気密性能のもっと詳しい説明はこちらの記事をご覧ください↓
今回は、一条工務店が特に力を入れている気密性能のお話です。気密性能が低いってことは住宅にすき間が多いということなので、(断熱性能がどれだけ高くても)不快な外気が入ってきます。つまり低断熱住宅と同じで、冷暖房の効きが悪[…]
では次に第一種換気のお話です。
④第一種換気
さて、耐震等級3と高断熱高気密をクリアしたら、続いて換気性能を確認しましょう!
➁断熱性能編でもチラッと言いましたが、Ua値には換気の熱損失分が考慮されていないので、どれだけUa値が低くて高断熱な住宅でも換気設備がショボければ高性能な住宅にはならないのです。
ご存知の方も多いと思いますが、現在の日本の法律では「1時間に0.5回の換気能力を有する換気設備の導入が義務」となっています。
早い話、
また、24時間365日休まずに行いなさい。
ってことです。
そもそもこの法律が施行された裏には、シックハウス症候群の被害軽減という立派な目的があります。
シックハウス症候群とは、住宅の家具や面材などから有害な物質が放散され住人に健康被害を及ぼすことです。
要するに、健康に悪い汚染された空気を屋外に出せということです↓
それはタバコの煙もそうですし、人間がただ呼吸するだけでも空気は汚染されていくのです↓
その他、安物の家具などからも目に見えない有害な化学物質(主にホルムアルデヒド)が吐き出されているのです。
24時間換気の導入が義務付けられるまで、こうした汚染された空気がずっと換気されないことが引き起こすシックハウス症候群が社会問題になっていました!
まあ、そんなこんなで現在の住宅は24時間換気の導入が義務となっています。
換気設備には第1種換気から第4種換気まであり、また、ダクト式やダクトレス式などに分けられますが、一つ一つ説明すると長くなるので今回は割愛します。
詳しく知りたい方は別記事を参照してください。
こんにちは、RYOです。筆者筆者は最近マイホーム購入について考え始めた30歳なりたての住宅ド素人です「高気密住宅」をひたすら褒めまくった前回の記事に続いて、[sitecard subtitle=関[…]
なので覚えておいて欲しいことはズバリ1つだけ!
ダクト式の第1種換気を導入してください!
第1種換気は給気も排気も機械で行うので、他の第○種換気に比べてより効率的に室内を換気できます!
さて、もう一つ言わなければならないことがあります。
実は換気能力と気密性能には深い関わりがあり、気密性能が低いと換気能力も低くなるのです!!!!
こちらのグラフをご覧ください↓
(出典:高気密住宅の誤解を解消!)
これは換気能力と気密性能C値との関係を示したもので、C値が5.0というトンデモナイ気密ガバガバ住宅では換気口から給気される量はわずか17%なのです。
↑換気と聞くと、皆さんの頭の中ではこんなイメージになっていませんか?
これはすき間が0(つまりC値=0)の超超々高気密住宅でしか起こり得ないのです。
先ほどの図から、C値2.5の場合は換気口から給気される量は30%で残りはすき間から外気が吹き込むということになります↓
さて、ようやく換気能力とすき間の大きさ(C値)との関係性がわかってきたと思います。
と、ここで、皆さんのお気持ちはよくわかります。
いや、残りの70%がすきま風でも別にいいやん。
結局は100%の新鮮な外気が室内に入っているんだから
これですよね?
しかしそうは問屋が卸さないのです(←いつの言い方(´・ω・`)
それが"Short Circuit"(ショートサーキット)という現象です。
つまり換気口と換気口周辺のすき間との非常に短い区間のみ空気が行き来し、換気が完結するってことなんです↓
皆さんの頭の中では給排気の空気の動きはこうなっていませんか↓?
しかし現実は全く違います。
排気口近くのすき間から外気が入り込み、汚染空気を押し出すこと無くそのまま排気口から排気されます(;´Д`)
上の図ではピンク色の線は1本だけですが、実際は排気口近くのすき間というすき間からすきま風がビュービュー入り込みます↓
このように、低気密住宅だとショートサーキットを起こし室内は思い通りに換気されない、ってことなんです。
↑それがこの図の意味です。
なので、換気性能を上げるためには気密性能も上げないといけない、という結論に帰結するのです。
あともう一つ、すきま風というのはそのまんま外気なので、夏はジメジメした蒸し暑い空気が、冬は乾燥した凍える冷気が屋内に入り込みます。
つまり断熱ガバガバな低断熱住宅と一緒なのです。
なのでエアコンはより頑張って室内を快適な温度にしようとするので光熱費は上がってしまいます。
さて、では我らが一条工務店の換気設備を解説します!
一条工務店の換気設備はロスガード90という第一種熱交換型換気システムを採用しており、換気についてもしっかり対策しています。
先ほどまでお話した通り、換気は外気を取り込んで室内の空気を外に排気しますよね?
しかし「換気だあぁぁ、屋外から新鮮な空気を取り入れろぉぉ٩( ”ω” )و」と、温かい室内に真冬の屋外の凍えるような外気を入れるのは避けたいですよね?
そして室内の温かい空気を直接外に捨てるのもバカですよね?
じゃあ換気扇の代わりに、給気も排気も同時に行う換気設備を導入すればどうでしょう?
入ってくる空気は冷たい、捨てる空気は温かい。
「じゃあ捨てる空気の温かさを入ってくる空気にあげれば良くね?」
「そしたら新鮮で温かい空気が給気されて、汚染された冷たい空気が排気されんじゃね?」
そうなんです!
それを実現させたのが一条工務店のロスガード90なのです。
(出典:省エネと快適のポイントは「温度交換効率」)
ロスガード90はこの熱交換効率が90%なので、外が0℃で室内が20℃の場合は室内の熱の90%(18℃)を再利用できるのです。
つまり0℃の空気を18℃まで温めて(排気の熱を渡して)室内に給気される、ってことなんです!
夏の場合は逆のことが起こります↓
給気される空気に排気される空気の湿度と温度をパスして、新鮮で涼しくカラっとした空気を室内に取り入れるのです。
換気性能のもっと詳しい説明はこちらの記事をご覧ください↓
こんにちは、RYOです。筆者筆者は最近マイホーム購入について考え始めた30歳なりたての住宅ド素人です「高気密住宅」をひたすら褒めまくった前回の記事に続いて、[sitecard subtitle=関[…]
では最後に太陽光発電のお話です。
⑤太陽光発電
今からご紹介するのは太陽光発電のお話です。
長々と書く前に先に太陽光発電のメリット・デメリットをまとめてみました↓
メリット | デメリット |
➀光熱費削減 | ➀天候や地域で発電量がバラバラ |
➁余剰電力の売電 | ➁売電価格の低下 |
③災害時にも安心 | ③定期的なメンテナンス |
④環境に優しい | ④屋根の加工が必要 |
⑤寿命が長い | ⑤反射光問題(光害) |
⑥設置費用の低下 |
上記のメリット・デメリットについてざっくり解説しますね。
メリット
まず、屋根の上に設置した太陽光パネルが自家発電してくれるので、電力会社から買う電気が減り➀光熱費を削減できますし、使いきれない分の電気は逆に電力会社に売ることができるので➁売電収入も期待できます。
災害時に停電になった時でも晴れていさえすれば電気を自家発電してくれるので③災害時にも安心と言えますし、太陽光発電は文字通り太陽という自然のクリーンエネルギーを原資として発電するので④環境に優しいです。
一般的な太陽光パネルの寿命は30~40年らしいので、一度設置すれば⑤長期間安心して利用することができるのと同時に、⑥太陽光パネルの設置費用はここ10年くらいで徐々に低下してきており、今後もその流れは継続すると考えられています。
デメリット
太陽光で発電するので、当然曇りや雨&雪の日は発電量が落ちますし、日本海側では日射量の関係で➀発電量が安定しません。
そして太陽光発電の売電制度が生まれた2009年には1kwhあたり約48円だった売電単価も、10年後の2019年には売電価格が24円と半額まで下がったので、今後も➁売電価格の低下は続くかもしれません。
太陽光発電システムの発電効率維持などのためには③定期的なメンテナンスが欠かせませんし、④屋根の加工が必要なので後付けするのは少々面倒ですし雨漏れリスクなども高まります。
また、太陽光パネルの反射光が眩しいと隣家や周辺家屋から苦情が入ることもあり、⑤反射光問題(光害)も考慮してパネルを取り付ける方向や角度を考えないといけません。
上記のメリット・デメリットはあるのですが、筆者としては太陽光発電は行うべきだと考えています。
しかし、
「太陽光パネルは環境に悪いから大反対!!!!」
と声高らかに叫ぶ方が多いのも事実です。
その理由として、以下の2点が挙げられます。
➀製造時に大量のエネルギーが必要だからエコじゃない
➁廃棄時に大量のゴミになるのでエコじゃない
もしこれが本当なら、「確かに太陽光パネルは全く環境によろしくない」という結論になります。
この疑問の答えは、太陽光発電システムに詳しい松尾設計室の松尾先生の動画で詳しく解説されているので一度観てみてください↓
しかしせっかく本記事を読んで頂いているので、軽くですが先に答えだけ言っちゃいます。
➀製造時に大量のエネルギーが必要だからエコじゃない
太陽光パネルのエネルギーペイバックタイムは約1~2年です。
つまり、製造時に使うエネルギーは太陽光パネルで1~2年発電させればチャラになる、ってことなんです。
【太陽光パネルのペイバックタイム】についてChatGPTに質問すると、「一般的には5~10年と言われているが、最近は高効率化なども進みもう少し短くなっている」と回答されました。
動画内の松尾先生の1~2年という数字の根拠もド素人の筆者は知る由もありませんが、それでも一般的な太陽光パネルの使用可能期間は25~30年ということなので(←ChatGPT情報)
どう考えてもエコである
と結論が出ました。
最低でも10年で元が取れ、それ以降廃棄するまでの20年間は電気を無限に生み続けてくれるのですから。
多少のエネルギー効率低下があったとしても、永続的に電気を生み出してくれるのでめちゃくちゃエコじゃん?って感じです(´・ω・`)
例えば自動車やその他の家電などは、製造時にエネルギーを使い、使用中は一切エネルギーを生み出さない、そして廃棄するのにもエネルギーを使う、しかし誰も文句を言わない。
これは悪意しか感じない。
と動画内で松尾先生は仰っています。
筆者も強くそう思います(笑)
➁廃棄時に大量のゴミになるのでエコじゃない
さて、次は廃棄時のお話です。
太陽光パネルの構造は、約60%がガラス、約15%がアルミ、5%が太陽電池セルとなっているようです↓
そしてガラスは粉砕して処理、アルミニウムは容易にリサイクルされやすい物質らしいです。
また、日本で使われる太陽光パネルの95%はシリコン系で有害物質は含まない、と言われているそうです。
ChatGPTにも同様の質問をしてみました。
ChatGPTの答えを要約すると、
とは言え確かに一部の太陽光パネルは鉛やカドミウムのような有害物質を含んでおり、パネル廃棄時にそれらが環境に放出されれば環境に有害な影響を与える。
日本では太陽光パネルのリサイクルに関する法律がありリサイクル処理が義務付けられているので、メーカーによるリサイクル処理が適切に行われれば有害物質の放出を防止できる。
とのことです( ˘ω˘ )
まだ小難しいので「小学生でもわかるように」と命令しました。
太陽光パネルには、悪い物質が入っているけど、日本ではリサイクルすることで環境への影響を減らしているから、安心して使えるよ。
ということらしいです(爆笑
松尾先生曰く、
と仰っています(←筆者もそう思います
さて、太陽光発電システムの基礎知識を抑えたところで、一条工務店の太陽光発電システムについて解説します。
筆者が考える一条工務店の太陽光パネルの一番の利点は、大容量の割に圧倒的に安いことです。
普通の住宅に太陽光パネルを取り付ける場合、こんな感じで設置されていると思います↓
屋根の上に太陽光パネルが載っています。
いま思うと筆者の実家の太陽光パネルも後付けだったのでこうなっていました。
しかし一条工務店の太陽光パネルは屋根一体型という名の通り、太陽光パネルが屋根の役目も兼ねているのです↓
一般的な住宅の太陽光パネルに比べて、屋根の面積を最大限利用できるので必然的により大容量になります。
一条工務店では、良質な太陽光パネルをリーズナブルに提供するために、自社グループ工場で生産しているんです↓
(出典:大容量太陽光発電)
「ハウスメーカー徹底比較」でお馴染みの住宅四天王エースのYoutube動画によると、
【太陽光パネル13.5kW+蓄電池7.04kW】を取り付ける場合、
他社ではザックリ469万2893円かかるのに対し、
全く同じ条件で一条工務店では253万円で設置することが可能
らしいです。
計算の根拠などは動画内でご確認ください↓
また、一条工務店では「発電状況の見守りサービス」というのも行っており、これは何かと言うと、
というものです。
また、客自身もスマホやタブレットなどで外出先から発電量や売電量を確認することができ、より太陽光発電を身近に感じることもできるのです(∩´∀`)∩
また、最新年間で最も多くの太陽光搭載住宅を建てた会社として3年連続でギネス世界記録にも認定されているそうです。
おわりに
さて、一条工務店のスゴイところを紹介しました。
ここまで書いておいてこんなこと言うのもなんですが、別に一条工務店じゃなくても一条工務店と同等の高性能な住宅を建てる会社は世間にいっぱいあります。
筆者が一条工務店で建てる最大の理由は、安心して任せられるというところなんです。
地元の○○ハウスとか△△ホーム、□□工務店などでも高性能住宅は建てられるんですが、いかんせん信頼感がないんですよね~。
引渡し後に欠陥が見つかってもその会社が倒産していれば補修はされませんし、「うちは高性能住宅建てれます」と口から出まかせ言ってるだけの会社も実際にあるんです。
昔から知り合いの会社があるとか、自分に知識があって着工から引き渡しまで自分で管理できるとかでない限り、やはり目に見えない部分が多い超高額な「住宅」という商品の特性上、安心感というのも重要だと思って筆者は一条工務店で契約した次第です( ˘ω˘ )
皆さんの家作りが素晴らしいものでありますように、願いを込めて本記事を締めくくりたいと思います。
ではまた~♪
今回は、一条工務店が力を入れている耐水害住宅と2倍耐震のお話です。地球温暖化やヒートアイランド現象で温められ、水分を多く含んだ空気が引き起こす「ゲリラ豪雨」。日本では、1時間に50mm以上の豪雨の発生回数が年々増加傾[…]
今回は、一条工務店で家を建てる施主の9割以上が採用するというハイドロテクトタイルのお話です。外壁は「住まいの顔」となる大切な要素、外壁が家の印象を決めてしまうのも事実。「タイル」「サイディング」「ガルバリウム鋼板」な[…]
今回は、一条工務店の人気オプションでもある、全館床暖房に付随した機能「うるケア」と「さらぽか」のお話です。うるケアはサービスで付随することが多く基本的に無料(※)ですが、さらぽかは1坪あたり税込み16,500円ほどかかります[…]
(出典:地震の時も台風の時もこの家が一番安全な場所)今回は、一条工務店が特に力を入れている耐震性能のお話です。そもそも、「気密断熱」「日射遮蔽・日射取得」「間取りの開放感」とかを話し合う前の大前提として、地震に強い家[…]
今回は、一条工務店が特に力を入れている断熱性能のお話です。断熱性能が低いと、夏は暑いし冬は寒いしどれだけエアコンを付けても快適な空間にならないのに光熱費だけはめちゃかかると、良いことが一つもありません。。。つまり全て[…]
今回は、一条工務店が特に力を入れている気密性能のお話です。気密性能が低いってことは住宅にすき間が多いということなので、(断熱性能がどれだけ高くても)不快な外気が入ってきます。つまり低断熱住宅と同じで、冷暖房の効きが悪[…]