今回は、一条工務店の人気オプションでもある、全館床暖房に付随した機能「ウルケア」と「さらぽか」のお話です。
うるケアはサービスで付随することが多く基本的に無料(※)ですが、さらぽかは1坪あたり税込み16,500円ほどかかります。
「うるケア」も「さらぽか」も一条工務店の換気システムに装備できるんですが、「うるケア」と「さらぽか」の両方を装備することはできません。
両方ともに興味ない人は無視してもらってもいいですが、どちらにも興味がある人は
を選ばないといけないんです。
繰り返しますが、
夏はさらぽか
冬はウルケア
ですよー(・ω・)ノ
そこで本記事では「うるケア」と「さらぽか」のどちらがご自身に合っているのかを判断できるような内容にしたいと思います。
ではそれぞれの機能を軽く説明します。
うるケア
うるケアとは、冬に床暖房を使った際の過乾燥を防いでくれる機能、つまり加湿を行う機能のことです。
(出典:全館加湿、全館換気システム うるケア)
冬に床暖房を使っちゃうと、気になるのが過乾燥ですよね。
絶対に知ってて損は無いので、乾燥の仕組みをめっちゃ簡単に説明しますね。
知ってる人は構わず飛ばしてください↓
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まず、乾燥するのは空気中に含まれる水分量が少ないからですよね。
実は、空気中に含むことができる水分量というのは温度ごとに決まっているんです。
こちらのグラフをご覧ください↓
仮に気温が5℃の場合、1㎥あたり6.8gの水分しか含めません。
6.8gの水分量が限界なんです、しかも6.8gの水分を含んでて湿度100%です、気温が5℃の場合は。
気温5℃湿度50%の場合は、空気中の水分量は半分の3.4gになりますよね。
さて、こっからです、過乾燥の仕組みは!!!
冬なので外気温は5℃ですが、室温は20℃だとすると、室内で空気中に含むことができる水分量(の限界)は17.2gと一気に増加します。
おやおや、すると室内の湿度は何%になるでしょうか・・・?
【屋外】気温5℃ 湿度50% 水分量3.4g 飽和水蒸気量6.8g
【屋内】気温20℃ 湿度??% 水分量3.4g 飽和水蒸気量17.2g
1㎥あたりの水分量は3.4gなのに、空気中に含むことができる水分量は17.2gに爆増しましたね。
その時の室内の湿度は何%になるでしょうか?
19.8%(=3.4g/17.2g*100)
5℃でも20℃でも1㎥あたりの水分量は変わらないのに、温度が違うだけで湿度は50%から一気に19%にまで低下するんです。
これが、冬に起こりがちな過乾燥の仕組みです。
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つまりですね、外気温が低いとたたでさえ空気中に含まれる水分量が少ないのに、床暖房とかエアコン暖房で室温が高くなると、さらに湿度が下がってしまうのです。
そんな過乾燥を防ぐのが『うるケア』ちゃんなんです!
うるケアの売りがこちら↓
(出典:全館加湿、全館換気システム うるケア)
➀冬も家中乾燥しない
➁メンテンナンスフリーで、ラクラク
③つけっぱなしでも、電気代がおトク
それぞれ軽~く説明しますね。
➀冬も家中乾燥しない
(出典:全館加湿、全館換気システム うるケア)
うるケアを導入した場合、冬に起こりがちな過乾燥を防いでくれるのです。
要は、換気を行う機械に加湿器を付けていると思ってください。
(出典:全館加湿、全館換気システム うるケア)
一条工務店はダクト式の換気システムを採用しており、全ての部屋にダクトの給排気口が付いており、室内の汚い空気を吸い出して外に出し、同時に屋外の新鮮な空気を室内に給気しています。
うるケアは、この給気する空気を加湿しているのです。
(出典:全館加湿、全館換気システム うるケア)
加湿の水は自動給水なので、何もしなくても加湿された空気が家中に給気されるのです。
➁メンテンナンスフリーで、ラクラク
「え、水を使うんならカビとか生える心配があるじゃん」
これ心配ですよね~、筆者も心配です。
しかしさすがは一条工務店、そんなド素人の筆者が3秒で思い付くくらいの浅はかな心配事はとっくに対策済みなんです↓
(出典:全館加湿、全館換気システム うるケア)
➀1日1回、加湿ユニットの水をすべて自動で排水し、
➁新鮮な空気を流して内部を乾燥させ、
③乾燥させた後に再び自動で給水する。
という完璧に思えるシステムを確立しているのです。
それも毎日一回必ず、です。
つまり?
MAINTENANCE FREE
③つけっぱなしでも、電気代がおトク
そして最後に、
「毎日毎日、自動排水・乾燥・自動給水ってめっちゃお金かかりそうやん」
というお悩みがよぎりますが、もちろんそれも対策済みでした↓
(出典:全館加湿、全館換気システム うるケア)
加湿にかかる電気代は毎日24時間加湿運転しても、たったの300円!!
毎月自販機のジュースを2本我慢するだけで、24時間快適なうるケア加湿空調を運転させれるのです。
これはもう安いとしか言いようがありません。
では「さらぽか」の説明に入ります。
さらぽか
さらぽかとは、夏に床冷房を使った際の加湿潤を防いでくれる機能、つまり除湿を行う機能のことです。
(出典:さらぽか空調【世界初の全館空調システム】)
夏のジメジメした空気、ほんっっっとに不快ですよね(´・ω・`)
さらぽかはそんなジメジメした不快な空気を"サラ"っとしてくれるのです。
早い話、除湿ですよね(・ω・)ノ
(出典:さらぽか空調【世界初の全館空調システム】)
子供部屋も廊下もキッチンも浴室トイレもリビングも玄関も寝室も、さらっと快適なんです(∩´∀`)∩
そんなさらぽかちゃんの売りをご紹介します。
(出典:さらぽか空調【世界初の全館空調システム】)
➀サラッと除湿
➁むわっとする熱を吸収
③外気に影響されず快適を保つ
それぞれ軽く説明しますね。
➀サラッと除湿
さらぽかを導入した場合、屋内の不快なジメジメした空気から家族を護ってくれるのです!
その原理を図示するとこうなります↓
(出典:さらぽか空調【世界初の全館空調システム】)
これを文字で説明するのは非常にややこしいので、わからなければ無視して下さい(´・ω・`)
さらぽかは特に夏に活躍する機能なので、真夏の室内と屋外の➀温度と➁湿度がどうなっているかを考えてみましょう。
【室内】湿度も温度も低い(=快適)、でも空気は汚い(=排気したい)
【屋外】湿度も温度も高い(=不快)、でも空気は新鮮(=給気したい)
室内はエアコンで涼しい、屋外は蒸し暑い。
室内の空気は涼しいんだけども汚染されているので排気しなければならない、屋外の空気は蒸し暑いんだけども新鮮なので給気したい。
ここまでわかりますよね、ということは?
一条工務店では1カ所の換気設備で給気も排気も行っているので、この給気と排気の交差点で温度と湿度を交換できれば最高じゃないですか?
(出典:さらぽか空調【世界初の全館空調システム】)
【給気】湿度も温度も低くあって欲しい(室内に入れるから)
【排気】別に湿度も温度も高くていい(どうせ外に捨てるから)
屋外の「蒸し暑いけど新鮮な空気」を、熱交換・湿度交換を経て「涼しくてカラッとした新鮮な空気」に変換して給気するのです。
一文で言うとこうです↓
湿度も温度も高い外気を、
湿度を交換するデシカントローターと、
温度を交換する顕熱ローターを通して、
湿度も温度も低い空気に換えて給気する。
これです。
(出典:全館加湿、全館換気システム うるケア)
すみません、筆者の国語力が無いばかりに上の説明で理解できない人は置き去りにする形になりました。
結論、夏に快適ってことです。
➁むわっとする熱を吸収
実は、夏も冬も床に流す液体の温度は【25~28℃】とほぼ一定です。
床暖房のパイプにこの温度の水を通すので、室内の余分な熱は水に吸収されて室温が下がります。
ここまでOK?
室温が35℃で床に流れる水温が25℃なら、熱のバランスを取ろうと水温が少し上がって室温が少し下がりますよね?
これが「むわっとする熱を吸収」の意味です。
先ほどの「乾燥の仕組み」で説明した通り、湿度が同じで気温が下がった場合、㋐窓周りに結露したり㋑室内の湿度が爆上がりしたりします。
過乾燥の逆ですね。
③外気に影響されず快適を保つ
これは一条工務店のさらぽかだけに限った話ではなく、高気密高断熱の家すべてに当てはまる話です。
高気密なのですき間が少ない、なので余計な外気が入ってこない。
高断熱なので断熱性能が高い、なので余計な屋外の熱が入ってこない。
なので冬も夏もエアコン一台で(もしくはエアコン無しでも)快適ってだけの話ですね。
高断熱と高気密についてはこちらで解説しておりますので、興味があればどうぞ↓
こんにちは、RYOです。筆者ぼくは、最近マイホーム購入について考え始めた30歳手前の住宅ド素人ですリベ大の両学長が繰り返し言う通り、マイホーム購入に失敗すると甚大な金銭的負担や精神的負担を背負いますし、マ[…]
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【おまけ】さらぽかは光熱費が高い?
実はうるケアとは違い、さらぽかは導入費と光熱費の高さが施主からも不満が多い部分になっています。
2022年7月某日、筆者は奥様と共にさらぽか空調付きの一条のモデルハウスで体験宿泊を行いましたが、確かにジメジメした屋外とは違い室内はサラッとしていて快適でした!!
蒸し暑い屋外から体験宿泊棟の玄関に入った瞬間ヒンヤリとした空気が全身を包み、靴を脱ぎながら営業マンに
「え、これはエアコンが付いてるんですよね?(´・ω・`)」
と訊きました。
するとなんと、「いえ、エアコンは一台も運転しておりません。さらぽか空調だけなんです!」と言うではありませんか。
床下のパイプに水が流れ、その輻射熱で床がヒンヤリとし、天井のサーキュレーター(≒扇風機)で空気を循環させて室温を均一にする。

と、雷に打たれたような驚きがありました。
基本的に、筋肉量の関係で男性より女性の方が基礎代謝が低い、つまり女性の方が寒がりが多いと言われます。
筆者夫婦でも同様に、奥様は

うわー快適~
さらぽかあればエアコン要らないね(≧▽≦)
なんて言ってましたが正直筆者は、

と感じて結局エアコンを稼働させました。
そうなると、結局エアコン冷房で除湿も行ってくれるので、わざわざ高い導入費(1坪あたり税込16,500円)と高い光熱費(夏場は月1万円強の増額)を払ってさらぽかを導入するメリットはあまり無いと感じたので、我が家はさらぽかは導入しないかな~と思っています。
さらぽか空調だけで夏を快適に過ごせると思う方は、採用必至かも知れません。
さらぽかについて参考にさせて頂いたブログ↓
おわりに
ということで、今回は一条工務店の「うるケア」と「さらぽか」について解説しました。
筆者夫婦は費用対効果を鑑みてさらぽかの導入をやめ、無料キャンペーンの対象になっているうるケアを採用することにしました。
筆者が暑がりということもあり、「エアコンはどちらにしろ付けっ放しにしよう」と思っているので、それならエアコン1台に家の除湿を任せた方が効率が良い気もします。
一条工務店の無料体験宿泊は初回に限り1人3000円まで食事代が出るようなので、夫婦お2人なら6000円分の外食もセットで付いてくるわけです。

一条工務店の営業マンに知り合いがいる方はその方に概要を訊いてもらって、知り合いがおられない方はまだ展示場に行ったことが無い人限定で、私の方から紹介させて頂きます!
気になった方は遠慮なく以下のコメント欄から「紹介してー」と一言頂ければ幸いです。
では、一緒に素敵な家づくりをしていきましょう!
ありがとうございました。