新築するなら絶対に【高断熱住宅】にすべき理由を解説。

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「耐震等級3」をひたすら褒めまくった前回の記事に続いて↓

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耐震等級3 構造計算

本記事では「高断熱住宅のスゴさ」について書いていきたいと思います。

「初期コストが高くても高断熱住宅に住みましょう」という話をひたすら書いていくので、ウザイと思ったら遠慮なく他のページにワープしてってください(;^ω^)

高断熱の重要性

「高断熱住宅は光熱費が安いんですよ」

営業マンからそんな売り文句を耳にしたことがある人も少なくないと思いますが、その仕組みを理解できている人はどれくらいいるのでしょうか?

まず初めに高断熱住宅の光熱費が安くなる理由を一言で言うと、

室内の温度が外気温の影響をほとんど受けないことで冷暖房負荷が低くなるから

です。

断熱の重要性をわかりやすく理解して頂く超わかりやすい例として、たとえばあなたが母親に「このバケツいっぱいに水を溜めて」とお願いされたとします↓

しかし母親から渡されたバケツには穴が空いており、このままでは水が一向に溜まりません(´・ω・`)

さて、困ったあなたはバケツに水を溜める方法を2つ思い付きました!

あなたは以下のどちらの方法をチョイスしますか?

①水量を変えずに穴を塞ぐ

②水量を増やして穴から出る分以上に水を溜める

さて、②を選んだこんな人はここでバイバイです。
そんなに省エネに興味がないなら他の記事に行きやがれ(`・∀・´)

正解はもちろん①です。

穴が空いたバケツに水を溜めたければ、蛇口の水量を増やす前に穴を塞ぐのが普通です。

蛇口の水量を増やす前に穴を塞ぐ

=エアコンをパワー全開で運転させる前にまずは室内の熱の逃げ道を絶つ!

 

これと全く同じことが高断熱住宅においても言えるんです!!!

 

もうお分かりだと思います↓

高断熱な住宅とは、屋内の温度と屋外の温度が熱交換されにくい、つまり穴を塞いだバケツなのです!!!

バケツに穴がほとんど無いので、水道の水量がちょっとくらい少なくても水は着実に溜まっていきます。

つまり、エアコン一台をとろとろ運転させるだけで室内は快適な温度になるのです(´っ・ω・)っ

高断熱住宅なら、外気温が−5℃でも室内は無暖房で18〜20℃を保つほどです。

逆に~?、のお話です↓

逆にこのバケツに空いた穴というのが、住宅で言えば家の暖かい(涼しい)空気をバンバン外に放出する断熱性能が低い窓や壁、家のすき間になります。

バケツに空いた穴=断熱性能が低い窓や壁、家のすき間

エアコンをパワー全開でフル稼働させても、室内の熱はどんどん外に逃げていくので、いつまで経っても快適な空間にはなりません。

自動車や家電の燃費を気にする方は多いのに、住宅の燃費を考えない人が多いのはなぜなのでしょうか?

WELLNEST HOME(ウェルネスト ホーム)の今泉先生の動画を載せておきますので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください↓

↑これ、まじで神回だと思います( ˘ω˘ )

Ua値とQ値の違い

これは筆者の中で混乱していただけなんですが、筆者と同様にQ値とUa値の違いが分からない人のためにザックリとした内容だけ解説しておきます。

今回のテーマとは直接関係は無いので、興味のある方だけ読んでみてください。

Ua値とQ値の大まかな違いを記しています↓

» 続きを読む(クリックで開く)

最近では断熱性能はUa値で表されるのが一般的ですが、少し前まではQ値(=熱損失係数)という値が使われていました。

Ua値は「換気の熱損失を除いた建物表面の平均断熱性能を表している」のに対し、Q値は「換気の熱損失も含む建物表面の熱損失」を表しています。

換気については次の記事でまとめる予定ですが、住宅で用いられる換気方法は大きく以下の2種類に分けられます↓

第一種換気:給気も排気も機械で行う

第三種換気:排気のみ機械で行う

第三種換気の場合、給気は自然給気口から熱交換しない外気が直接室内に入るので、夏は蒸し暑い空気が、冬は冷たい空気が室内に入ることになります(;゚Д゚)サイアクジャン

逆に第一種換気だと、給気も排気も機械で熱交換することができるので、高性能住宅にはより適していると言えます。

後述しますが、住宅の熱損失のうち「夏は6%/冬は16%」が換気から失われています。

つまり、換気の熱損失を含まないUa値だけで比較するのも、時に本質を見失う可能性があるよってことです。

高性能住宅を建てる目的は「光熱費が安いうえに、夏涼しく冬暖かい快適な家に住みたい」であって、決して「Ua値の低い住宅に住みたい」では無いのです!!!

「Ua値がいくらだから」という狂信的なUa値崇拝や無意味なUa値マウントもそこそこにしておきましょう(`・ω・´)ゞ(←自分に言い聞かせてますww

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さて、次ページでは家の中の「どの部分が特に熱交換が大きいのか」についてみていきたいと思います。

高断熱住宅 断熱性能
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