「中古住宅のリフォーム」ではなく「新築住宅」を選ぶべき理由

この記事を読むのにかかる時間: 4

こんにちは、RYOです。

本記事では「中古住宅のリフォーム」ではなく「新築住宅」を買いましょう、という話をします。

ご存知の方も多いと思いますが、新築住宅は初めの数年間の価格の下がり幅が特に大きいんですよね↓

(出典:築年数で一戸建ての建物の価値はどれくらい下落する?

その値下がり幅を誰かに負担してもらえるのが「中古住宅がお得な理由」だとずっと考えてきました。

つまり、つい最近まで最もコスパの良いマイホーム購入方法は、

中古住宅をお安く購入+しっかりとお金をかけてリフォーム

だと思っていたのです。

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筆者
中古住宅なら最大で500万もお金をかければかなり新築同様の内装や外観になりますからね。

そういった経緯で、ここまで中古戸建て購入を失敗しないための知識を色々まとめてきたわけです。

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中古戸建て 販売図面

そんななか筆者は、京都市内に建つ築58年の古家付きの土地を買おうか知り合いの建築業者の方に相談したのですが、その方は全く別の意見を持っていました。

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建築業者

築古戸建て、特に鉄骨造だけは絶対に買うな。

最近はアスベストの関連法が非常に厳しく、解体工事費だけで家がもう一軒買えるぞ

詳しいことは長くなるので端折りますが、要するに

アスベスト含有建材が使われている物件は解体工事費(処理費含む)が非常に高い

ってことなんです。

この方は「建築物石綿含有建材調査者」の資格を持っており、その後筆者も「石綿作業主任者」という資格を取得しましたd( ̄  ̄)
ビジネスマンのイラスト
建築業者
古家付きの土地を購入するのではなく、更地渡しの土地を購入するくらいに再び会おう。

との言葉を最後に、筆者は打ち合わせを終えました。

アスベストに関する参考動画はこちら↓


まあ詳しくは後述しますが、アスベストリスクや耐震・断熱・気密などの勉強をするにつれ、

どうやら「中古戸建て+リフォーム」という作戦はあまり良いとは言えない

という結論になったのです。

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筆者

一か月前のおれ、さようなら。

中古戸建ての知識、君と過ごした日々は忘れないよ。

しかし、中古戸建て購入のために勉強したことが土地選びにめちゃくちゃ役立っているので、勉強はやはりしてよかったと思います。

ということで、本記事では「筆者が中古戸建て+リフォームをやめて、新築購入にシフトしたわけ」などを書いていきたいと思います。

中古戸建てのアスベスト(石綿)のリスク

現在では世界的に嫌われ者の石綿(以降アスベスト)ですが、そもそもアスベストとは、

「奇跡の鉱物」と呼ばれた超万能な物質

なのです。

いや、まじで奇跡的な性質を持つ物質なんです、アスベストって!!!

アスベストは、

①織物として織ることができ(紡織性)
②引張り強度が極めて大きく(高抗長性)
③燃えないで高温に耐え(不燃・耐燃性)
④柔軟でかつ摩耗に耐え(耐摩耗性)
⑤酸・アルカリ等の薬品に侵されにくく(耐薬品性)
⑥腐らないで変化しにくく(耐腐食性)
⑦熱・電気を通しにくく(絶縁性)
⑧表面積が大きいので他の物質との密着性に優れており(親和性)
⑨価格が安い(経済性)

という、まさに「地球の贈り物」とも呼ばれた万能な鉱物なのです。

しかしそんなアスベストにも一点だけ重大な欠点があったのです。

その重大な欠点というのが、繊維が細か過ぎるということでした(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

実は繊維が細かすぎて呼吸により吸入したアスベストの繊維は人間の肺の奥の奥(肺胞)まで到達し、それが蓄積して㋐肺ガンや㋑石綿肺、㋒中皮腫を引き起こすことが知られているのです。

肺の奥の奥にある肺胞(はいほう)では酸素と二酸化炭素を交換する作業が行われているのですが、アスベストが肺胞に蓄積するとその交換作業に支障をきたすらしいのです。

鉱物と聞くとどうしてもゴツゴツの石みたいなのを想像しがちですが、

アスベストは漢字で「石綿」と表記されるように、見た目はふわふわの綿そのものなんです↓

(写真は植物の綿花)

筆者も(当時の仕事で)天井ボードをめくった際に、天井の裏にふわっふわの綿が大量に落ちているアスベストを見ましたが、見た目はまさに綿そのものでした。


と言うことで、アスベストはこれほど使い勝手の良い天然鉱物なので、アスベストの危険性が認知されるまでは、ビルや一戸建てなどの建築材料として非っっっ常ーーに広く使われていました。

しかも恐ろしいことに、アスベスト吸入による健康被害は平均35年前後の長期間の潜伏期間を経て発現するのです(;゚Д゚)ギャアァァァァ

参考HP↓

アスベスト(石綿)に関するQ&Aについて紹介しています。…

アスベストのざっくり歴史

アスベストのざっくりとした歴史を超手短に記します↓

アスベストの輸入は明治20年(1887年)頃から始まり、輸入量がピークを迎える1970~1975年頃には年間30万トンを超える量のアスベストが輸入されていた。

その後、徐々にアスベストと健康被害の関連性が認知され始め、2005年のクボタ・ショック(※)によってアスベストの危険性が一気に世間に知れ渡った。

2006年9月1日以降、アスベスト含有率が0.1重量%を超える製品の製造・輸入・譲渡・提供・使用を禁止(アスベスト製品全面禁止

2022年4月1日以降、アスベスト含有の可能性がある建物を解体する場合、事前調査と報告が義務化された。

2023年10月1日以降、資格保有者が建築物の事前調査を行うことが義務化される。

まあつまり、「アスベストの規制は年々厳しくなっている」ということです。

大手機械メーカーのクボタが起こした未曾有のアスベスト事件がクボタショックです。

平成17年(2005年)6月29日、アスベストの危険性が社会に露見する出来事が起こりました。

» 続きを読む

大手機械メーカーであるクボタが、アスベストを取り扱う工場で働いていた社員や退職者、請負会社の従業員、地域住民の間で、中皮腫など石綿関連疾患の患者が多数発生し、合計79人が死亡、現在療養中の退職者も18人に及ぶことを発表したのです。

(この出来事を「クボタ・ショック」といいます。)

クボタ・ショック前は、アスベストが肺がんなどを引き起こし、死に至らしめるものであることは、社会の中でさほど浸透していませんでした。

しかし、クボタ・ショックを受けて、実際にアスベストを取り扱っていた労働者だけでなく、周辺住民にも被害が及ぶことが明らかになり、アスベスト禁止の風潮がより強まることになりました。

アスベスト(石綿)被害の歴史より抜粋)

» 折りたたむ

↑かなりザックリ書きましたが、実際には1975年にアスベスト規制法ができて以来、数年ごとにアスベストを規制する法律がどんどん改正されていき、2006年にようやく全面禁止になったということなのです。

アスベスト 中古住宅 リスク

(出典:アスベスト全面禁止

まあ何が言いたいのかと言うとですね。

2006年9月1日以前に着工された建築物は、多かれ少なかれアスベストが含有されている可能性が高いので、場合によっては解体~処理するのに通常の倍くらいお金がかかる

ってことなんです。

筆者も石綿作業主任者技能講習会で習いましたが、アスベストの撤去や処分ってめちゃくちゃ手間(=お金)がかかるんです↓

(出典:アスベストのレベルごとの除去費用の違い

筆者が発見した築58年の古家は150㎡ほどあったので、最大で1,275万円かかる可能性があります、アスベストの解体処理費だけで!!!

読者の皆さんもくれぐれも気を付けてください(´・ω・`)

参考ブログ↓

解体工事.com

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アスベスト含有リスク以外にも新築物件の購入を決めた要因があるんです。

次ページではそこを深掘りしていきたいと思います。

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