こんにちは、RYOです。

「高断熱住宅」をひたすら褒めまくった前回の記事に続いて↓
こんにちは、RYOです。筆者筆者は最近マイホーム購入について考え始めた30歳なりたての住宅ド素人です「耐震等級3」をひたすら褒めまくった前回の記事に続いて↓[sitecard subtitle=関[…]
本記事では「高気密住宅のスゴさ」について書いていきたいと思います。
高気密の重要性
さて、前回の記事で高断熱住宅は「室内の熱が外部に逃げない」ことで、最低限の空調で一年中快適な住まい&光熱費が安いというお話をしました。
高断熱材で完全防御した壁とか窓以外にも外部との熱交換を行う要素があるんです。
そう、それが家のすき間なんです↓
高気密(こうきみつ)とは、「すき間が少ない=密閉性が高い」と考えてください。
たとえ、室内の熱が外部に逃げやすい窓や外壁、床や屋根を超高断熱にしたとしても、家にすき間が多ければ(=気密性が低ければ)そこから外気がドンドン流入するのです。

花粉やPM2.5、排気ガスに悪臭に騒音に害虫まで、外部環境のあらゆる問題が高気密化で解決するのです。
まさに、高気密化は「シールド」と言っても過言では無いと思います↓
高気密住宅に住み始めてから花粉症の症状が軽くなったとか騒音問題が無くなったとか、そーゆー情報は山ほど出てくるんです!!
だから高断熱化以外にも家のすき間を塞ぐというのも超重要なんです!!
・気密性能が低いと(C値が大きいと)、エネルギーロスが増え、無駄に光熱費が増える
・気密性能が低いと、すきま風以外にも害虫や騒音、花粉や悪臭も屋内に侵入する。
・気密性能が低いと、断熱材表面で結露する(つまり見えない場所でカビる)
・気密性能が高くないと、換気の効率が悪くなる(つまり健康に悪い)
ここまでの話をなんとなくでも頭の片隅に置いておいてください٩( ‘ω’ )و
気密に関する動画は、とりあえず「家のサプリ」さんの動画を観ていれば大丈夫です、ってくらいわかりやすいです↓
気密と断熱を身の回りで例えてみた
さて、気密と断熱を身の回りの事象で例えるとどうなるのか、とても良いたとえが浮かんだのでシェアしときます(笑)
真冬のスイスに旅行に来たあなたは、散歩するには気温が低過ぎるのでこの日のために買った超高級ダウンジャケットを着ることにしました↓

ダウンジャケット内部に詰められているダウンは、ハンガリー産のホワイトグースの羽毛100%で、断熱性能は1000FP(フィルパワー)という最高級素材です。
当然、スイスの真冬でも寒くないはずです↓
しかし、実際にそのダウンジャケットを着て真冬のスイスを散歩してみると、めちゃ寒いのです。
「最高級のダウンジャケットなのになぜ?(゜.゜)」
そう、それは手首や首周りにすき間が多いからです↓
手首と腰回りはゴム状のものでキュッと締めてすき間を無くし、首はさらにマフラーを巻いてすき間を無くします。
そうして初めて高性能なダウンジャケットが活きてくるのです!
これと全く同じことが住宅の気密断熱でも言えるのです。
外皮(がいひ=建物の表面)の性能がどれだけ良くても(=高断熱にしても)、すき間が多ければ結局外の寒さ暑さが屋内に侵入するのです。
すき間を無くす(=高気密にする)のも非常に重要なんです(`・ω・´)ゞ
C値とすき間
気密性能はC値で表され、単位は(㎠/㎡)となります。
例えば、延床面積が100㎡の家に100㎠の隙間があった場合、C値が1になります。
50㎡の家に50㎠の隙間があってもC値は1です。
よくC値の説明で「ハガキ一枚分の隙間」などと表現されますが、それはハガキ一枚分の面積は"148㎠(10cm × 14.8cm)"なので、"148㎡(≒約45坪)の家のC値が1の場合は家全体の隙間の面積がハガキ一枚分くらいになる"、という意味で使われるのです↓
筆者が一条工務店で新築する家の建坪は26坪(85.95㎡)なので、C値が0.6の場合は約52㎠の隙間しかない(※)ということになります。
家全体のすき間が52㎠と言うと、ハガキ三分の一くらいの大きさです↓
住宅素人の筆者的には、家全体でハガキ3分の1くらいしかすき間が無いと聞くと、ほぼ誤差やんと感じます。
C値が高いとどうなる?
さて、「一般的な建売住宅でも昨今ではC値2くらいは出してくる」と聞いたことがありますが、C値が大きい(隙間が多い)のはもちろん大問題なのです。
例えば、熱気球を思い浮かべてください↓
気球が浮かぶ原理は、こうです↓
風船の中の空気を暖めると中の空気が膨張し、膨張した分の空気は入り口から溢れ出ます。
その溢れ出た空気の分だけ軽くなり、大空を飛ぶことが出来るようになるのが「熱気球」です。
(熱気球の仕組みより引用)
何が言いたいかと言うと、暖かい空気は軽いので上昇するってことです。
ではC値が大きい(すき間が多い)家の真冬を想像してください↓
住宅には様々な場所にすき間があり、先ほどの熱気球と同様に、エアコンで作り出した室内の暖かい空気は上に上がります。
そして、住宅上部のすき間から暖かい空気は外に逃げます(=熱気球に空いた穴と同じ)
わかりますよね。
そして住宅上部のすき間から室内の暖気が外に逃げたら、その分どこからか外気が家の中に入ってきます。
さて、どこから入ってくるでしょうか?
暖気が外に出るだけだと室内の空気が減る(圧力が下がる)だけですもんね。
暖気が外に出たぶん、気圧差を埋めるためにどこからか外気が入り込みます。
(これを負圧と言いますが)室内が負圧になると、別のすき間から外気が流入します。
上から暖気が抜ける、下から冷気が家に入る。
寒いのでさらに暖房を強くすると、その分もっと強く冷気が入ってくるという悪循環が起きます。
こんな時、皆さんはなんて言うかご存知でしょうか?
当然室内は寒いのでガンガン暖房をたきます。
すると・・・光熱費がガンガン上がります(´・ω・`)
もしこんな人を見つけたら是非優しく声をかけてあげてください↓

まずは気密性能を上げるのはどうですか?
とか、

一度気密測定をお願いするのはどうですか?
とかです。
気密測定は大体5~10万円ほどかかるみたいですが、ここまで読んで頂いて興味が出た方はやる価値ありだと思いますよ(`・ω・´)ゞ
松尾設計室の松尾先生の動画を載せておきますので、もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください↓
さて、次のページでは「気密性能が低いと結露しやすい?」というテーマで記事を書いていきますので、興味があれば是非読み進めてください!