さて、本記事ではユダヤ人の聖書(=物語)である旧約聖書をなるべくわかりやすく解説してみました。
大まかなお話は以下の記事で既に言及していますので、興味があればこちらからご覧ください↓
さて、遂にこの単元にやってきたかという感じです。 世界を周るうえで必ず知っておくべき知識の一つ、それは宗教の基礎知識で宗教上のルール違反等を勉強せずに世界を旅することは危ないし勿体ないです。 今回はユダヤ教の歴史をわかり[…]
本記事では上の記事の内容をさらに深掘った内容となっております、予めご了承ください。
では始めます(”◇”)ゞ
- 1 旧約聖書を一言で表すと?
- 2 旧約聖書の構成
- 3 世界一有名な神話「天地創造」と「アダムとエヴァ」
- 4 人類初の殺人!「カインとアベルの悲劇」
- 5 神による怒りの制裁「ノアの箱舟」伝説
- 6 なぜ「バベルの塔」は神の逆鱗に触れたのか?
- 7 アブラハムが"信仰の父"と呼ばれる理由
- 8 "神との戦い"に勝利!「イスラエルの祖」になったヤコブ
- 9 「苦難」はヤコブ一家の"エジプト移住"から始まった!
- 10 『旧約聖書』のハイライト!モーセの「出エジプト」と「十戒」
- 11 「約束の地」カナン奪還とイスラエルの初代王サウル
- 12 イスラエル全盛期を築いたダビデ王とソロモン王
- 13 「バビロン捕囚」で再び訪れた、忍耐の時
- 14 おわりに
旧約聖書を一言で表すと?
旧約聖書を一言で表すなら、、、
苦難に次ぐ苦難を乗り越えたユダヤ人の壮絶サバイバル冒険譚
(※ぼうけんたん)
と言えるでしょう。
なんかカッコいいっすよね。
旧約聖書=熱血サバイバル冒険譚
そうなんです、旧約聖書は日本の古事記のようなアツーい人類の物語なのです。
旧約聖書の構成
旧約聖書はユダヤ人の冒険物語だと言いましたが、厳密には数種類に分けられます。
スラムダンクの完全版が全24巻に分かれるのと似たようなもんです。
各巻ごとに新たな登場人物が出てきたり場面がコロコロ変わったり、まさに旧約聖書の構成と同じです。
ということで、旧約聖書は大きく以下の3つに分けられます↓
- 歴史書(14)
→イスラエル民族の歴史が書かれている - 知恵文学(5)
→古代イスラエル人の人生訓や格言、神への賛美が書かれている - 預言集(17)
→神の言葉を聞いた預言者たちによる物語
※()内の数字はより細かく分けた場合の構成
各項目はさらに細分化されますが、全て解説すると文章量がヤバくなるのでここでは紹介だけにしておきます。
興味がある方は一度クリックして確認してみてください↓
» 旧約聖書の階層を確認する(クリックで開く)
- 歴史書
- モーセ五書
- 創世記
- 出エジプト記
- レビ記
- 民数記
- 申命記
- その他の歴史書
- ヨシュア記
- 士師記
- ルツ記
- サムエル記(上下巻)
- 列王記(上下巻)
- 歴代誌(上下巻)
- エズラ記
- ネヘミヤ記
- エステル記
- モーセ五書
- 知恵文学
- ヨブ記
- 詩編
- 箴言
- コヘレトの言葉
- 雅歌
- 預言集
- 大預言書
- イザヤ書
- エレミヤ書
- 哀歌
- エゼキエル書
- ダニエル書
- 小預言書
- ホセア書
- ヨエル書
- アモス書
- オバデヤ書
- ヨナ書
- ミカ書
- ナホム書
- ハバクク書
- ゼファニャ書
- ハガイ書
- ゼカリヤ書
- マラキ書
- 大預言書
» 折りたたむ
・・・。
はい、細分化すると長過ぎるのでやっぱり無視しておきましょう。
旧約聖書の内容は以下の11章に分けてご紹介します↓
- 世界一有名な神話「天地創造」と「アダムとエヴァ」
- 人類初の殺人!「カインとアベルの悲劇」
- 神による怒りの制裁「ノアの箱舟」伝説
- なぜ「バベルの塔」は神の逆鱗に触れたのか?
- アブラハムが"信仰の父"と呼ばれる理由
- "神との戦い"に勝利!「イスラエルの祖」になったヤコブ
- 「苦難」はヤコブ一家の"エジプト移住"から始まった!
- 『旧約聖書』のハイライト!モーセの「出エジプト」と「十戒」
- 「約束の地」カナン奪還とイスラエルの初代王サウル
- イスラエル全盛期を築いたダビデ王とソロモン王
- 「バビロン捕囚」で再び訪れた、忍耐の時
これらの内容をザックリ理解できれば旧約聖書を読んだも同然。
では早速始めます。
世界一有名な神話「天地創造」と「アダムとエヴァ」
まずは神がこの世界を創造するという天地創造の物語から旧約聖書が始まります。
「光あれ!!ピッシー」
神は『6日間で世界を創り7日目で休息を取った』ことが1週間が7日の起源だと言われています。
そして神は自分の代わりにこの世界を管理する者として、初めての人類「アダム」と「エヴァ」を創ったのです。
しかしヘビに唆されたエヴァとアダムは神との約束を破り、神が唯一食べることを禁止していた「善悪の知識の木の実」を食べてエデンの園を追い出されてしまうのでした…
ヘビに唆されて神との約束を破るエヴァ
神「この不届き者めらが、二度と天界へ帰ってくるでない。」
そうして神との約束を破り地上に降ろされたのが我々人類の始まりなのです。
以上ザックリ説明でした、より詳しい内容は以下の記事を参考にしてください↓
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人類初の殺人!「カインとアベルの悲劇」
地上に降ろされたアダムとエヴァは二人の息子を授かります。
それが兄カインと弟アベルです。
カインとアベル
兄カインは農牧民として、弟アベルは羊飼いとしてそれぞれ生計を立てていました。
兄弟は互いに自分の仕事こそが素晴らしいと誇りを持っており、そのため口論が絶えず、決して仲がいいとは言えませんでした。
そんなある日、兄弟は神に自分たちの収穫物を捧げることになりました。
当然兄カインは農作物を、弟アベルは羊を神に献上したわけですが…
神に捧げものをする兄弟
理由はわかりませんが、神は弟アベルの羊を喜び、兄カインの農作物は無視したのですΣ(゚Д゚)
嫉妬にかられた兄カインは弟アベルを手にかけ、人類最初の殺人を起こしました。
殺人を起こしたことで神から罰を受けたカインは、放浪者となる運命を背負わされ表舞台に戻ってくることはありませんでした。
筆者は思いました。
「いや、神!!お前のせいやないかい(`・ω・´)」
そんな中、アダムとエヴァは新たな息子セトを授かり物語は進んでいきます。
より詳しい内容は以下の記事を参考にしてください↓
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神による怒りの制裁「ノアの箱舟」伝説
さて、時は過ぎ人類(=セトの子孫)は地上に溢れんばかりとなりました。
しかし人類同士での詐欺や殺人、強姦など様々な悪事が絶えませんでした。
それに耐えかねた神がまたまたぶちギレたのです。
神「さすがは人間、クズばっかりじゃのぉ。まったく…ブツブツ」
神は人類をリスタートするため、唯一正直者で信心深かったノアにこう告げました。
神「そのうち大洪水を起こすから、お前はこれから大きな箱舟を作るのじゃ。それにあらゆる動物のつがいを一組ずつ乗せて生き延びよ」
ノアは神の言葉を素直に受け取り箱舟建造を始めましたが、周りの人間はそんなノアを嘲り笑うのみ。
周りの人間「あいつ頭おかしくなったんじゃねーの?大洪水なんて来るかバーカ(笑)」
ノアが箱舟を完成させ、動物を全て乗せきった瞬間、
大雨が降り始めそれは40日間も続き、箱舟に乗っていない者は皆死に絶えました。
神はこうして人類をリスタートさせたのです。
より詳しい内容は以下の記事を参考にしてください↓
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なぜ「バベルの塔」は神の逆鱗に触れたのか?
神が人類をリスタートさせたはいいが、人類が増えるにしたがって結局同じようなことが起こります。
殺人、詐欺、拷問、強姦、窃盗…
ある時、人類は神に近づこうと塔を建てることにしました。
それがバベルの塔です。
「神様まで届くようなでっけぇ塔を建てるんだ」
「人類もここまで来たんだぞって、神に見せてやるんだ!」
それがまた神の怒りに火をつけました。
神「まったく、いつになったら思い知るのやら…きさまら人間の浅はかさをぉぉ!!!!」
そして神が鉄槌を下し、人類の言語をバラバラに分けました。
共通言語を持たないと人類は結束できないからです。
実は「エスペラント」と呼ばれる世界共通言語がありますが、それはまた別のお話♡
そしてバベルの塔建設は断念せざるを得なくなったのです。
ソドムとゴモラ
またバベルの塔からずっと後の話ですが、「ソドム」と「ゴモラ」という町がありました。
ソドムの町に移住するロト一家
ソドムもゴモラも悪意に満ちた人間で溢れていましたが、ある時ロトという男が一家でその町に移住してきたのです。
神はもともと悪人だらけが巣食うソドムとゴモラを焼き滅ぼそうと考えていましたが、一応預言者アブラハムにも相談していたのです。
神「悪人の巣窟ソドムとゴモラの町を焼き滅ぼそうと思うのじゃが、おぬしどう思う?」
アブラハム「ソドムの町に甥のロトが移住したばかりです、考え直してくだされ!」
神「ふむぅ、じゃあ一旦保留しようかのぉ」
しかし悪人ぶりに我慢できなかった神は天使2人をソドムの町に遣わしました。
ロトは天使二人に気付き保護しようとしましたが、よそ者に性的暴行を加えようとソドムの住人が騒ぎ立てたのです。
「おいロト!てめんとこの客人をこっちに引き渡せ、たっぷりとかわいがってやるからよぉ」
天使二人はこの町の住人に愛想をつかし、ロト一家だけを逃して町を壊滅させるよう神に進言し、町は怒りの炎と硫黄で焼き尽くされました。
ソドムの町から逃げるロト一家
しかし「絶対に振り返ってはいけない」という天使との約束を破ったロトの妻は、そのまま塩の柱と化したのです。
より詳しい内容は以下の記事を参考にしてください↓
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アブラハムが"信仰の父"と呼ばれる理由
旧約聖書の最重要人物の一人、それがアブラハムです。
もともとイラクのウルで生まれたアブラハムでしたが、当時はハランという地で生計を立てていました。
そんなある日「カナンの地へ向かえ」という神の声を聞きました。
「え、カナンすか?( ゚д゚)」
神の言葉は絶対、数多の苦難を乗り越えなんとか一族でカナンの地へたどり着きました。
カナンの地に着くと、神から
「この地域をおぬしらに永遠に与えよう」
と言われたのです。
実はカナンという地域は旧名で、現在の呼び名ではパレスチナのことなのです。
※現在のアラブ諸国とイスラエルの争いである「パレスチナ問題」の源流がここにあった…
そんな中、妻サラとの間に子に恵まれなかったアブラハムは侍女ハガルとの子作りに専念し、無事にハガルとの間にイシュマエルという子を授かりました♡
ハガルとの子作りに励むアブラハムおじさん
と思っているとその数年後に、奇跡的に妻サラ(90歳)との間にも子イサクを授かり、アブラハム(100歳)は侍女ハガルとその子イシュマエルを放逐しました。
放逐されたハガルとイシュマエル
またある時、アブラハムは神への忠誠心を試すために「息子イサクを私に捧げよ」という神の声を聞きました。
悩みに悩んだ挙句、アブラハムは息子イサクを生贄にすることを決め、イサクを殺そうとします。
「イサク、許せ…」
のど元にナイフを突き立てたその瞬間、神の声で
その子に手をかけてはいけません。
お前が神を畏れる者だということは、よくわかりました。
と告げられたのです。
イサク、絶体絶命の危機をなんとか乗り越えました(*´∀`*)
より詳しい内容は以下の記事を参考にしてください↓
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"神との戦い"に勝利!「イスラエルの祖」になったヤコブ
イサクとその美人妻
アブラハムの息子イサクもまた結婚し、なかなか子に恵まれませんでしたがようやく2人の息子を得ることができました。
それが兄エサウと弟ヤコブでした。
兄エサウと弟ヤコブは見た目も性格も対照的だったのです。
- 兄エサウ:体が赤く毛深い、率直で短絡的
- 弟ヤコブ:色白で肌が滑らか、知的でずる賢い
父イサクは兄エサウに家督を継がせるつもりでしたが、母レベカは弟ヤコブを溺愛しており、一計を案じ弟ヤコブに財産も名誉も横取りさせたのです。
ぶちギレた兄エサウと逃げ腰の弟ヤコブ
さすがにぶちギレたエサウはヤコブを殺害しようとし、ヤコブは命からがら逃亡し、その逃亡先で4人の女性と交わり12人の子をもうけました♡
14年の歳月が流れ、再び兄エサウと再会した際にはエサウにもはや怒りなどなく、ヤコブは兄エサウと仲直りができましたとさ。
その再会の前日、ヤコブは突然襲いかかってきた暴漢と死闘を繰り広げた後に撃退していたという謎の事件が起こっていたのですが、実は相手は天使で(←は?)ヤコブの勇敢さを称えて「イスラエル」という名前を与えたのでした。
より詳しい内容は以下の記事を参考にしてください↓
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「苦難」はヤコブ一家の"エジプト移住"から始まった!
12人の息子と歩くヤコブおじさん
ヤコブには12人の息子がいましたが、なんとヤコブはそのうちの一人ヨセフ(=11男)だけを偏愛していました。
それに11男坊のヨセフは予知夢を見るという特殊能力があり、「こんな夢を見ました」という文脈で「自分以外の11人の兄弟たちが自分にひざまずいていたのです!」みたいなことを日頃から言うヤツだったのです。
もちろん他の兄弟たちからはハブられます。
一人仲間外れにされるヨセフ、しかも12人中11番目の弟
ある時、ついに我慢の限界になった兄弟たちがヨセフを殺害しようと外に連れ出し、井戸に落としたのです。
兄弟たちは帰宅し、「ヨセフは獣に襲われて死んだ」と説明しました。
そう聞かされた父ヤコブは、数日にわたって嘆き哀しんだという。
しかし奇跡的に運の良かったヨセフは行商隊に拾われそのままエジプトまで同行し、そこでファラオの夢解きを成功させて大国エジプトの宰相にまで上り詰めたのです。
そんな中、ヤコブや息子たちが住むカナンの地が大飢饉に見舞われ、兄弟たちは食料を大量に備蓄していたエジプトまで赴き救済を訴えました。
奇しくも兄弟たちと再会を果たしたヨセフ
紆余曲折ありながらもヨセフはかつて自分を殺害しようとした兄弟たちを許し、家族ともどもエジプトに来るように提案したのだった。
ここからエジプトでの苦難の歴史が幕を開けるのです。
より詳しい内容は以下の記事を参考にしてください↓
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『旧約聖書』のハイライト!モーセの「出エジプト」と「十戒」
さて、ヨセフがエジプトの国難を救ってから数百年が経ちました。
イスラエルの民はエジプトでその数を大きく増やし、いつしかエジプト人が危機感を覚えるほどになりました。
※爆増したイスラエルの民
エジプトの王ファラオも同様に「なんとかせねば…」と考え、ついにイスラエルの民を奴隷として扱うようになりました。
しかしイスラエルの民は重労働にも耐え、人口を増やし続けます。
ファラオはさらなる人口抑制政策として、イスラエル人の新生児を全てナイル川に投げ捨てろというトンデモナイ勧告を出したのです。
しかし投げ捨てを拒否したとある両親が、防水処理を施したパピルスでできた籠に赤ん坊を入れ、ナイル川の足の中にそっと置き去ったのです。
そう、この子こそが後にイスラエルの民を導くモーセでした。
モーセはその後ファラオの娘に偶然拾われ、
王族の中で最高の教育を与えられ、大切に育てられました。
その後、紆余曲折ありエジプトから逃れて放浪の末に結婚し、羊飼いとして幸せに過ごすことになりました。
しかしある日、モーセは神から
「イスラエル人をエジプトから救い出し、カナンの地に連れ戻せ」
と命令されました。
モーセは「わたしには無理です…」と何度も断りますが、最終的には神に説得され、エジプトに帰りました。
イスラエル人を解放するよう、ファラオに直談判です。
当然何度も断られました。
「この恩知らずがぁぁぁ!!!!!!」と叫ぶファラオ
そこでモーセはエジプト全土に十の災いをもたらし、これにはさすがのファラオも屈服しイスラエル人の解放を許したのです。
モーセがイスラエルの民を連れ去る様子を見て、「やはり許せぬ!!」とファラオは自ら軍隊を率いて猛追し、ついにモーセたちを海に追い詰めたのです!
海に追い詰められたイスラエル人
イスラエル人、絶体絶命です。
ファラオ「ふん、逃げようなどとするからだ。全滅させてやる」
モーセ「ん~~~~ふん、ぬ!!!」
ドドドドドドドドド
ファラオ「なに、海が二つに割れて道が!!!???」
ここでモーセは奇跡を起こし、海を二つに割ってイスラエル人を逃したのです(/・ω・)/
エジプト軍がその後を追いかけると、割れた海は元に戻りエジプト軍の追っ手はそのまま全滅しました。
奇跡を起こして無事にエジプトを脱出したモーセたちでしたが、約束の地カナンまでの行程は過酷を極め、シナイ山で休憩しました。
するとモーセは再び神から呼び出され、山頂で一人神の啓示を受けたのです。
「わたしが定める十個の戒め、十戒を守るならばイスラエル人を神の民として扱おう」
そこで結ばれたのが、十の戒め「十戒」です。
- わたしのほかに、ほかの神があってはならない。
- 自分のために、偶像をつくってはならない。
- 主の御名をみだりに唱えてはならない。
- 安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。
- 父と母を敬え。
- 殺してはならない。
- 姦淫してはならない。
- 盗んではならない。
- 隣人に対し、偽りの証言をしてはならない。
- 隣人の家のものを欲しがってはならない。
そしてカナンの地を目指したイスラエル人だったが、結局カナンの地にたどり着いたのはヨシュアとカレブの二人だけでした…
より詳しい内容は以下の記事を参考にしてください↓
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「約束の地」カナン奪還とイスラエルの初代王サウル
さて、エジプト脱出世代でカナンの地にたどり着いたのはヨシュアとカレブの二人だけでした。
命からがらカナンにたどり着いたヨシュアとカレブ
しかしカナンの地を支配していたのは異民族たち。
ヨシュアは迷うことなく武力解決することを決定、神のご加護を受けて異民族たちをぼっこぼこにしてカナンの広大な土地を平定したのです。
しかしヨシュア自身が王になることはなく、土地は十二部族にくじ引きで分配されたんです。
どのロープが”当たり”なのだ(;゚д゚)ゴクリ…
しかしカナンに住み着いたイスラエル人たちは敵の襲撃に怯える毎日。
異民族が信仰していた神様にまですがりつき、神から裁きを受けるシーンなども経て、ようやく神様の使い士師の登場です(゚Д゚)ノ
士師(しし)とは外敵を撃退するための神の使いで、士師がいる間はイスラエル人が無双します。
しかし士師が亡くなると再びイスラエル人は窮地に陥り異民族に支配され、再び士師が現れてイスラエル人を救う…ということを繰り返していました。
女性も士師として登場する!!!(↑唯一の女性士師デボラ)
敵国の侵攻が激しさを増す状況を危惧した民たちは、強力な指導力を持つ「王」の登場を切望するようになっていきました。
そこで登場するのが最後の士師サムエルでした。
サムエルは民の渇望を抑えきれず、一般人の中からサウルという30歳の青年を王として選びました。
サウルは抜群の軍事の才を持っており、連戦連勝まるでナポレオンのようです。
※ナポレオンとは時代が違い過ぎますが(笑)
彼はヘブライ王国を建国し、初めは謙虚だったサウルも徐々に自信をつけ、と同時に口やかましいサムエルの存在が疎ましくなってきたのです。
「あーあ、また始まった…」と、サムエルをうざがるサウル
サムエル「サウルよ、南部の治水事業を進めよとの神のお言葉じゃ」
サウル「ふぅ、はいはい(チッ)」
サムエル「なに、北を攻めるじゃと?神は西の敵を討てと仰っている!」
サウル「わーったよ(こいついつまで生きてんだ)」
サムエル「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らずじゃ。謙虚さを常に忘れるな!」
サウル「...(また始まりやがった)」
事実、サウルはサムエルの言葉を一切無視するようになり、自分勝手に振る舞うようになりました。
神から受けた戦に対する忠告にも耳を貸さなくなったのです。
サウルの様子に失望したサムエルに、神は「サウルの後継者を見つけた」と告げます。
それが、ベツレヘムにいるダビデという少年でした。
ダビデを見たサムエルは、ダビデの頭に油を注ぎました。
これはユダヤ教で「神に選ばれた」ことを意味するものだったのです。
より詳しい内容は以下の記事を参考にしてください↓
さて、本記事ではユダヤ人の聖書(=物語)である旧約聖書をなるべくわかりやすく解説してみました。 [show_more more=前置き(クリックで開く) less=折りたたむ color=#0066cc list=»]大まかな[…]
イスラエル全盛期を築いたダビデ王とソロモン王
ダビデの出現により神から見放されたサウルは悪霊に悩まされるようになり、日に日に衰弱していくサウルを見かねた家臣が竪琴弾きを宮中に招待しました。
その竪琴弾きは実はダビデで、彼をいたく気に入ったサウルはダビデを自分の側に置くようになりました。
その後ダビデはサウルの息子ヨナタンと大親友になり、娘のミカルから好意を抱かれるようになったのです。
勝ち組一直線のダビデ
加えて、ダビデはペリシテ人との戦争で敵の豪傑ゴリアテを倒し、一気に名声を得ることになりました。
しかし日に日に存在感を増すダビデを見てサウルの嫉妬心は敵意に、やがて殺意に変わりました。
サウルの殺意の強さを知ったダビデは逃亡生活を始め、その後サウルはペリシテ人との戦争に敗れ息子ともども戦死しました。
※サウルは自害した
結局、逃亡生活からカムバックしたダビデがヘブライ王国の二代目国王となり、エルサレムに王宮を移したりしました。
そんな完全無欠なスーパーマンのようなダビデにも一つ大きな欠点がありました。
それが、、、女好きということでした。
ダビデは女の子大好きなのです、自分の理性をコントロールできないほど(笑)
結局再婚したミカルを捨てて、新たに10人の妻を娶り、四十人前後の子どもをもうけたのです。
しかも家臣の妻と不倫したうえに、その夫を戦場の最前線につかせて戦死に追いやり、その上でその人妻を自分の妻にしたのです(゚Д゚;)
ダビデ、まじで最低な奴だった…
結局その後ダビデは不幸続きの中、息を引き取りました。
息を引き取る直前にダビデが跡継ぎに指名したのが、、、、さっきの人妻との第二子ソロモンだったのです。
ヘブライ王国の全盛期を築いたソロモンは賢王と呼ばれ、そんな彼が着手した最大の事業がエルサレム神殿の建立だったのです。
賢王とも呼び声高いソロモンでしたが、結局なんやかんや十戒を破ったりして神にぶちギレられ死去。
こうして「ヘブライ王国」は北のイスラエル王国と南のユダ王国に分裂したのです。
世界の歴史まっぷさんの年表にもありました↓
もう少し拡大してみます↓
上の年表を確認しても、だいたい紀元前926年に「ヘブライ王国」が「ユダ王国」と「イスラエル王国」の二国に分裂していることがわかりますね。
より詳しい内容は以下の記事を参考にしてください↓
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「バビロン捕囚」で再び訪れた、忍耐の時
さて、「ユダ王国」と「イスラエル王国」の2国に分裂した「ヘブライ王国」でしたが、先に滅亡したのはイスラエル王国でした。
そもそも、分裂のきっかけとなったのはダビデとソロモンの時代に民に課せられた重税でした。
確かに王国は繁栄していましたが、その反面、民の生活は困窮を極めていました。
にもかかわらず南のユダ王国の王レハブアムはさらに重い使役を課し民を疲弊させ、それに対するように十の部族がヤロブアムを王とする北のイスラエル王国を建国したのです。
南のユダ王国=悪
北のイスラエル王国=正義
一瞬そう見えますが、微妙に違います。
聖なる都エルサレムは南のユダ王国にあり、北のイスラエル王国の人々は嫌でもユダ王国に巡礼に行かざるを得なかったのです。
まるで江戸時代の参勤交代制ですΣ(゚Д゚)
これは国力を低下させる元なので、ヤロブアムは北のイスラエル王国にも神殿を建設しました。
しかしその神殿に鎮座していたのが、、、金の子牛の像だったのです(゚Д゚;)
こうして偶像崇拝を行ったことで神に見捨てられ、不幸が続いたことでイスラエル王国が滅亡したとも言われています。
実際はアッシリア帝国に滅ぼされたのですが…
南のユダ王国はユダ王国で、新バビロニア軍に攻め込まれユダ王国は陥落。
紀元前597年、王族を始め、エルサレム市内の若者たち約一万人がバビロニア軍に強制連行されてしまうことになりました。
これをバビロン捕囚と呼び、結局その十年後にエルサレムまでもが陥落しました。
これにより、北のイスラエル王国・南のユダ王国ともに地図上から消失したことでイスラエルの民は世界中に乱離拡散することになったのです。
この乱離拡散のことをディアスポラと呼びます。
こうしてイスラエルの民(=ユダヤ人)は、帰る故郷を失ったまま世界中に点在していくのであった。
おわり。
より詳しい内容は以下の記事を参考にしてください↓
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おわりに
さて、旧約聖書の内容をザックリとおさらいしました。
画像生成AIで思い通りの画像を生成するのが最も時間がかかりますが、やはり便利な点も大いにあるので今後も続けていきたいと思います。
思い通りの画像になるように文言を微妙に変えながら何度もチャレンジしていました(笑)
旧約聖書とはユダヤ人の物語であり、ユダヤ人の聖典であり、ユダヤ人の生きる指針なのです。
もう少し理解を深めて、またどこかでお会いできるといいですね。
ここまでお読み下さりありがとうございました。
続編は少しお待ちくださいませ(”◇”)ゞ
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