1週間のスロヴェニア旅~前編~

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スロヴェニア 教会

RYOです

先日の記事で書きました、スロヴェニア人のNinaと会う約束をしたのでハンガリーの首都ブダペストでレンタカーを借りてスロヴェニア人の友人3人と会うために遠路はるばる行ってきました。

その中には様々な人生初がありとても心揺さぶられ続けた時間でした。

1週間という長いようで一瞬だったスロヴェニア旅を振り返りたいと思います。

スロヴェニアの位置

まずはスロヴェニアに親近感を覚えて欲しいので言います、スロヴェニアはイタリアと隣接しています(笑)

オーストリアの南、クロアチアの北、ハンガリーの西にあります。

もう一度地図をよーく見てください↓

国旗で知る世界の国々 スロヴェニア

スロヴェニアにはヨーロッパアルプスの最東端があり、別名アルプスの瞳と呼ばれるほど美しい景観を誇っています。

ハンガリーの首都ブダペスト

2017年1月23日、伊丹空港から成田・モスクワを経てハンガリーの首都ブダペストに着きました。

ブダペストはドナウの真珠と言われるくらいドナウ川沿いに発展した金ぴかの都市で、東ヨーロッパでは最も大きい都市でもあり、ヨーロッパの中でも非常に美しい街の一つとしても有名です↓

ブダペストは特に夜景が有名で、ブダ城から見ることができる夜景を目当てに多くの人が行き交っています。

↑これがハンガリーの国会議事堂、めっちゃ輝いてます。

ブダペストという名前は、ドナウ川をはさんで政治的中心地のブダ地区と商業地のペスト地区に分けられます。

↑ドナウ川を挟んだ手前側がブダ地区、ドナウ川の向こう側がペスト地区です。

↑ブダ城も

↑どっかの中規模の駅ですらこの輝きです。

全てが金ぴかの街

それがブダペスト。

そしてブダペストのレンタカー屋さんBeeRidesでレンタカーを借りました

BeeRidesのレンタカー

初めはブダペストでのレンタカー屋を適当に探していたのですが、その中に圧倒的な安さと条件の良さを誇るBeeRidesがあり次第に心惹かれ始めました。

結局「Skoda Fabia」という車を借りてレンタカー旅スタートです。

ヨーロッパ初運転です、ワクワク(*’ω’*)

店員さんは車の説明してぼくにカギ渡して事務所に帰って行かはりました。

しかし、教習所以来のミッション操作(6年ぶり?)と全てが左右逆やったことで完全にパニックなって5分くらい何十回とエンストしまくってたったの1mmも動けへんなかったんです。

すると店員さんが不思議な表情で戻って来て、その光景に笑いをこらえるというよりはお前よくそんなんでレンタカー借りたなと言わんばかりの顔でこう言ってきました。

「ぼくが横に乗って教えてあげるから、時間あるなら10分くらい練習する?」

かなりイケメンな発言。もちろんお願いしますと言ってレクチャーを受けました。

。とりあえずいろいろと教えてもらって実際の車道を一緒に走ってある程度感覚が蘇ってきたっぽいところで「もう大丈夫だね、じゃあレンタカー屋に帰ろうか」と言ってレンタカー屋に一度帰り、あとは一人で旅を開始しました。

マリボルへ

ブダペストでレンタカーを借りたのは夜21時でした。

ここでヨーロッパの日付表記について一つ豆知識をお教えします。

ヨーロッパの日付表記

(↑車内の画面)

現在時刻21:24、外気温は-6.5℃

画面一番下の「24.01.2017」は勿論「2017年1月24日」を表し、ほとんどのヨーロッパは日本と逆で「日→月→年」の順に表記します。
※中には違う国もあるので注意

これはわかり易い例でしたが、中には「05.01.11」などと書いてある場合があり

「これは2011年1月5日か、2005年1月11日か、2011年5月1日か・・・え、どれ?」

とパニックになることがあります。

が、大抵のヨーロッパ諸国は「日、月、年」の順です。

車中泊

とりあえずNinaが住むマリボルまでは363km、3時間半の旅です。

Nina

スロヴェニア 旅 旅行

前年にオーストリアのハルシュタットで出会ったスロヴェニア人の女性。

歳が一緒で誕生日も近く、一人旅同士すぐに打ち解けました。

Ninaのおかげで翌年にスロヴェニアを旅しようと決めたのでした↓(別タブで開きます)

世界一美しい湖畔の町【ハルシュタット】で出会ったNinaに衝撃を受けた話

そんなNinaとの約束は翌日の正午にマリボル駅の近くのモールで会う手筈になっています。

よし、寝よう!

休み休み走って恐らくこの時すでに夜中の0~1時だったと思われます。

適当にPAみたいなところで車を停めて様子をうかがいます。

奥にはトイレがあるがまあ汚い。別にイキった連中もおらず恐らく車中泊しても問題はないと思われる

なんせ初めてのレンタカー、初めての車中泊、初めてのハンガリー・・・

・夜中に誰かが車を襲撃するかもしれない

・パトロール中の警察に注意されるかもしれない

・最悪ヤバいことが起こるかもしれない

不安は尽きません。

とりあえず顔が見えると旅行者丸出しなので危ないと考え寝袋で顔を隠して就寝

スロヴェニアで高速道路を利用する前に~ビニェッタ~

翌朝起きて顔を洗い音楽をかけながら次の街へ、いつもいつでも上手くいくなんて保証はどこにもないけど・・・とついポケモンのオープニング曲が頭の中に流れてきます。

しかし実はぼくは焦っていました、それも非常に。

なぜなら、スロヴェニアで高速道路を使用するにはビニェッタ↓という車検ステッカーみたいなのをフロントガラスに貼り付けておく必要があるんです!!

もしビニェッタ取り締まり所で有効なビニェッタを貼り付けていない場合、

300~800€(48,000~104,000円くらい)の支払い義務があります!!

しかもそのビニェッタはどこで買えるのかというと、国内及び国境付近のガソリンスタンドでです。

あるウェブサイトは語る↓

有効なヴィニェッタの貼付がないとして摘発されると、300~800ユーロの罰金が科されます(その場で支払う場合は150ユーロとなります。)。

高額な罰金ですから、必ず購入してから、高速道路を利用して下さい。

※ヴィニェッタを購入していても、摘発にあったら見せればいいや、というのは駄目で、フロントガラスに貼付していないと違反となります。レンタカーを含め、必ず貼付して下さい。

スロベニアで高速道路を利用する方へ(ヴィニェッタの購入について)

ブダペストのレンタカー屋BeeRidesのおじさんもそう言っていた。

でも僕は探しているうちにスロヴェニア国境付近へ来てしまいました(笑)←笑い事じゃない

ヨーロッパの高速道路使用料が安過ぎる!!!

スロヴェニア 旅 旅行

そしてなんとか国境ギリギリでガソリンスタンド横にある売店で一週間のビニェッタを購入できました!!!!

一応高速道路使用料金について言及します。

ヨーロッパの高速道路は日本のように距離単位で高くなるのではなく一定期間のパスを買うとその期間中はどれだけ高速道路使ってもタダ、というシステムが多いんです。

え、でも結構高いんでしょ?

そう思ったあなた、ぼくと一緒です(笑)

もちろん国によって値段は違いますが↓

ハンガリーの高速道路1週間使い放題パスは税金含めて9.99ユーロ(約1500円弱)

スロヴェニアの高速道路1週間使い放題パスは15ユーロ(約2500円弱)

スイスは1年有効パスで40CHF(約5,000円)

ドイツはタダ

めっちゃくちゃ安くないですか!!???

日本でもこのシステムにして欲しいですね。

逆にフランスは日本と同じで距離によって値段が加算されていくので結構高くつきました。

Ninaとの再会

そして再び走り始め、看板を見るとMaribor(マリボル)まであと74km

マリボルまであと1km

とりあえずモールに着いたのが午前11時頃で、モール内にはFree Wi-Fiがあったので急いで繋ぎました。

※ぼくはFree Wifiを探して旅をする渡り鳥のようなWiFi難民なのです

前日の朝にブダペストで見つけたFree Wi-FiでNinaと「12時にマリボル駅前で」という連絡を最後にぼくは音信不通になっています(もちろんポケットWi-Fiなんて持ってないから)

きっとNinaも連絡のつかないぼくを心配しているに違いない。

わかっているぜNinaよ!

あと一時間、もうわくわくが止まらない、9カ月ぶりにNinaに会える!

Wi-Fiが繋がると同時に音が鳴る。

ピーン♬

綺麗な音だ、FBのメッセンジャーに通知がある時になるこの音にこれだけ感動したのは初めてである。

そして高鳴る鼓動を抑えて午前8:26に送られたそのメッセージを開く。

その時歴史が動いた

(↓実際の文)

we can stay a day in mb. and start really early tomorrow to go to lj. because my friend she is graduated from uni and she invited me to be there for her:)

and unfortunatly im really busy with paching and movieng so you will have to discover a little bit of maribor on your own and i in afternoon i can show you my favourite spots?

im really sorry but is many things on my mind i can do it faster.. im really sorry my dear friend

卒業式をひかえた友達が自分にも出席して欲しいと言ってるの。だから今すぐ用意して明日の朝一でリュブリャナ(首都)へ行かなくちゃいけないの…

だからまずは自分で色々と散策してもらって、、、午後からとっておきの場所を案内できると思うわ。

本当にごめんなさい。

ふう。別に時間が遅れるくらい何てことないさ、時間は無限にあるようなものだからな!

とりあえず会えるのか、良かった。

20kgのバナナたち

じっとしてもいられないのでまずはモール内の食料品売り場へ行き、残り6日間の食事をどうするかのインスピレーションを得ます。

何と言ってもエネルギー面と栄養面においてとても優秀なバナナ君を召喚する事にしました↓

その重さ何と20kg

これマジです、バナナ20kg買いました。

まあ今の時期なら腐らへんやろしカビひんやろくらいの推理で6日分の非常食、バナナ20kg。

重さも秤で測ってるから間違いない。

ビニール袋が破けそうになりながらも一旦車へ帰って放置。

まあ1月下旬のスロヴェニアでは車内が自然の冷蔵庫みたいなもんやから(自然の冷凍庫でした

何と言ってもNinaと会えるのだ、バナナで腹を満たしている場合ではない。

20kgのバナナの行方はどうなったのか、気になる人はまた後編をお読みください。

9か月学んだスロヴェニア語を実践

何はともあれ、Ninaからの何時に会えるのかの返信を待ちながら、WiFiが切れるのでモールを出ることもできずにぶらつきます。

ここで調味料やら食材やらを大量に購入し車に備蓄します。

そう、ぼくのレンタカーはもはやハウルの動く城のようなものなのです。

寝れる、食事ができる、移動できる、何が違うのか?いや、なにも違わない。

ここで人生で初めてスロヴェニア語を地元店員に試す時が来たのです。

この時は胡椒を探していたので"Where is a Pepper?"のスロヴェニア語バージョンを近くを通りかかった女性従業員に言ってみました。

きゅえ いぇ ぽぺーる?(Kje je poper ?)

こうやって字面でみるとアホみたいですがぼくはかなり真剣な表情で、なんやったらスロヴェニア語ぺらぺらの外国人、くらいの気持ちで真顔で訊きました。

その時の彼女の顔をみんなにも見せてあげたい・・・

は、おちょくってんのか?(; ・`д・´)

と言わんばかりのほんまにキレそうな顔でした。

もしぼくがユーチューバーで「本場スロヴェニアでスロヴェニア語を使ってみた」という動画投稿したらかなりの再生回数いってると思うもん、あの顔はあかんて、一応お客さんやねんから。

ヨーロッパあるある、ヨーロッパ人は客に対しても気分が悪ければ舌打ちするし、睨むし、めっちゃだるそうに動くを体験。

すぐに"Where is pepper?"と言い直すと、無言で連いて来い的なジェスチャーと共に歩き出しました。

すぐ隣の通路やってんけどこの時にだいぶスロヴェニア語使う勇気が無くなったのでした。

日本のごま油発見

その後Ninaと何ラリーかメッセージを交わすと、どうやらPohorje(ポホーリェ)というスキー場というか山?が美しい、そしてSarajevo(サライェボ)というお店のBUREKというスロヴェニア料理がおすすめとの事です。

とりあえず行ってきます。

ラウンドアバウト

とりあえずモールを出て、ヨーロッパでは超ポピュラーなラウンドアバウト(円形交差点)をいくつも超えPohorjeに迫る。

そう、ラウンドアバウト(円形交差点)とは信号を必要としない交差点のことで日本でも稀に見かけることができます。

円形交差点、ぼくはめっちゃ好きでした!

ほとんど渋滞が起こらへんし無駄に信号を待つ必要が無い、左から車が来なければいつでも行けるという便利さ。

日本にももっと円形交差点を!!!!

以下はスイスの首都ベルンで撮ったラウンドアバウトの動画です↓

ルールさえ守れば事故もほとんどなく、信号を待つストレスも無し。最高です

欧米では縦列駐車が普通

Pohorjeに到着

うん綺麗、スロヴェニアの山!!!最高

そしてSarajevoというお店に到着↓

このお店の前の通りには多くの車が路駐してあるので、空いているスペースを見つけ縦列駐車をします。

教習所以来6年ぶりのミッション車、初めての左ハンドル、教習所以来の縦列駐車、スロヴェニアでの運転・・・

(↑縦列駐車の参考画像)

一つ忘れていました。

欧米では縦列駐車がめちゃくちゃ普通!!!

ぼくが縦列駐車にトライしている間、後ろの車は待ってくれています。

一度前に出る、バック、うーんフロント部分が当たりそう、もう一度前に出る、バック、ピーピーピー、お、上手くいきそう、あかんあかんあかん!

後ろ当たりそうあー見えへん!!!!よし、もう一回前に出てーの・・・徐々に距離を測りーの・・・

ぶぅぅぅーーぶっぶっぶうううぅぅぅぅーーーーーー

後ろの車に結構派手に鳴らされた、とりあえず操作を一時中断して行ってもらう。

どんな奴やあんな鳴らし方したやつと思って顔見たら超美人のブロンドさん、やっぱり欧米の女性は気が強いというか何というか。

SARAJEVOのBUREK

まあとにもかくにも駐車できました!

店内に入ると地元の人が飲んだり食べたりしています。

入店するとガラスのショーケースの中に色々な料理があってとりあえずBUREKをもらう。

前から思ってたけどスロヴェニア人は基本旅行者には冷たい

と言うより1992年にユーゴスラビア連邦から独立したばっかりなので仲間意識が強くてスロヴェニア語を話せない人間には心をあまり開かへんのやと思う。

若い人で世界に興味のある人は違うけど、生まれてから死ぬまでスロヴェニアから出ないような人(中高年以上)は特にそう!

何とも言えない美味しさ、いや美味しい!

お肉のジューシーな感じと中に入ってる野菜のザクザクした食感がたまらない。

いわばスロベニア風餃子!

一つ言うなら脂っぽい

世界最古のぶどうの木

とにもかくにも、世界最古といわれるブドウの木を見に行きましょう。

マリボルには世界最古のブドウの木があるのだ!!!

↓ご覧の通り、川は凍っている(笑)

(↑写真奥に見える建物がEuro ParkというモールでフリーWi-Fiがある。あそこを拠点としてNinaと連絡していた)

天気は終日悪かったけど、まあしゃーないですね

少し歩いて

世界最古のブドウの木へ。

出た、世界最古のぶどうの木↓

スロヴェニア

スロヴェニア

スロヴェニア

Stara Trta(スタラ・トルタ)とはOld vine tree、つまり葡萄の老木です。

このスタラ・トルタは樹齢400年以上、世界最古のブドウの木としてギネスブックにも認定されているらしいです。

詳しくはこちらをどうぞ↓

【世界で一番古い ぶどうの木】

こちらのHPを運営するピカポロンツァという店は京都の天神川四条くらいにあるスロヴェニア料理店で、ぼくも過去に2度ほど行ってます。

スロヴェニアの首都リュブリャナへ

時間は経ち、モールに戻って2時間ほど時間潰してNinaからの返信を待ちましたが結局返信はなく・・・

「afternoonには会える👍」って感じでしたが、もう20時です。

after noonどころかat nightです(笑)

まあNinaも忙しいから仕方ない、と最後にメッセージ送ってそのままマリボルを去りました。

(※後日Ninaから謝罪の連絡がありました。)

じゃあ今からスロヴェニアの首都リュブリャナに住むKristinaに街を案内してもらう約束になっているので行ってきます!!!

今度はぼくが集合時間を勘違いしたままサウナでリラックスし、Kristinaを2時間近く待たせるはめになりました!(;^ω^)

1週間のスロヴェニア旅~中編~

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