さて、世界の常識である宗教の、特に今回は「仏教」の勉強の時間です。
今回は仏教の開祖であるブッダの生涯がどのようなものだったのかを勉強していきたいと思います。
では始めます。
仏教の開祖『ブッダ』
ではこれから仏陀(ブッダ)の生涯を簡単に説明していきます。
ゴータマ・シッダールタ誕生
紀元前560年頃、現在のネパールとインドの国境付近の町(↑カピラバットゥ)でゴータマ・シッダールタ(後のブッダ)が生まれました。
ブッダの母である王妃マヤが出産のため、隣国のコーリヤ国へ里帰りする途中のルンピニー園で↓
無憂樹(むゆうじゅ)の枝を折ろうと右手を伸ばしたところ、急に産気づき、通常の産道では無く、右脇からブッダが生まれ出たと言われています。
右脇から生まれるメカニズムは全くわかりませんが、とにかく右脇から生まれたようです。
そして、産まれてすぐ七歩歩いて、右手で天を、左手で地を指して
と言ったらしいのです。
「天上天下」とは天地の間という意味で、大宇宙のことです。
その中で「私が最も尊い」と言ったわけですが、これは自分の偉さを誇ったのではなく、人間性の尊厳を言い表した言葉と解釈されています。
王子としての何不自由ない生活
↑ブッダは幼い頃から、父親のシュッドーダナ王によって帝王学を授けられ、小国とは言え、王子として何不自由ない生活をしていました。
しかし一歩宮殿を出ると、国民の多くが飢えています。
道端に横たわったまま動けない人もいれば、餓死した遺体もありました。
そうした悲惨な光景を目の当たりにしてブッダは
「哀れな人々はどうすれば救われるのか」
と考えるようになっていきました(スゴイ…)
当時のインドは、いくつもの国が群雄割拠しており、それぞれの国家が相手のスキを狙い、国王が死んだり国民の反乱があると、たちまち侵略しようとする時代でした。
ブッダの国も、隣接するインド最大の国コーサラの勢力に、常におびえていなければなりませんでした。
幸せな結婚生活
ブッダは16歳のとき、従妹のヤショーダラーと結婚し、息子ラーフラをもうけます。
家族との生活は楽しかったようですが、心の中では
「人間はどうすれば苦悩を克服できるのか」
という思いが年々強くなっていきました。
また当時、悟りを求めて出家する人が増えていたこともあって、ブッダもいつしか
と思うようになりました。
「家族を捨ててでも」です。
妻と息子を置き去りにして出家
ブッダが出家したのは、29歳の時でした。
ブッダは妻と息子を置き去りにして家を出ました。
そればかりでなく、シャカ族の王子だったブッダは、出家することで王位継承権まで捨ててしまいました。
それほどまでにブッダの心を突き動かしたのは、餓死したり病気で苦しむ人々を目の前にして、
「どうすれば人間は苦悩を克服できるのだろうか」
という疑問でした(改めてスゴ過ぎる・・・)
従者チャンダカと白馬カンタカ
侍女たちは、王子の出家を思いとどまらせるため、ブッダの前で音楽や舞踊を披露して、ブッダが家を出られないようにしました。
しかし、ある真夜中、ブッダが目を覚ますと、近くで踊り疲れた侍女たちが、あられもない姿で眠りこけていました。
ブッダはとにかくそれを見て、今夜こそ出家しよう‼と決意し、妻と子の眠る部屋へ行き、別れを告げたと言われています。
それからブッダは、従者のチャンダカを従え、白馬カンタカに乗って一晩中走り続けました。
夜明け頃、アノーマー河のほとりまで来て、身に付けていた服や装飾品をチャンダカに渡し、ひとりで歩いて行ったと言われています。
※ブッダの出家によって残された妻と子は、いずれもブッダが悟りを得た後に出家しており、特に息子は、十大弟子のひとりに数えられる偉大な宗教家に成長したらしいです。
出家から6年後、悟りを開く
ブッダが悟りを開いたのは35歳の時で、出家から6年後のことでした。
その間にはいくつもの苦しい修行に挑み、死に直面したこともありました。
出家したブッダは、まずマガダ国の首都ラージャグリハへ向かいました↓
そこには、従来のバラモン教の教えに疑問を抱く自由な宗教家が集まり、バラモンの僧たちとは違う独自の修行をしていました。
師匠を見つけて修業するブッダ
ブッダは最初、アーラーラ・カーラーマという修行者(←言いにくいっっ!!!)の弟子となり、瞑想を深め、煩悩をなくすという修行を教えられましたが、わずかな期間で師匠の境地に到達してしまいました。
師匠「ん、この前の青年はどうした?なにい!もう私の境地に達して出て行っただと!!!?」
再び別の師匠を見つけて修業するブッダ
次にブッダはウッダカ・ラーマプッタという師匠(←再び言いにくい!!!)につき、別の瞑想を教えてもらいましたが、またもやわずかな期間でその境地に到達し、すぐにこの師匠のもとも去っています。
師匠「な、なにいぃ?もう修行歴75年の私の境地に達しただと!!?そんなバカなことがあるか!!?」
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