ガチガチなカトリック信者を両親に持つ欧米人女性と結婚した筆者です( ̄^ ̄)ゞ
※筆者も妻も無神論者です。
前回の記事(③キリスト教の教えである「三位一体」とは?)に続いて本記事では、キリスト教の戒律を説明しています。
次回の記事ではキリスト教の終末観についてご紹介しています。
キリスト教の戒律「十戒」
キリスト教の十戒(じっかい)とは、その名の通り「10個の戒律」です。
これは、エジプトで奴隷としてこき使われていたヘブライ人(=ユダヤ人)達を海を2つに分けて逃した英雄モーセがシナイ山の山頂で神から授けられたものと言われています。
海を2つに分けてユダヤの民を導くモーセ
シナイ山の山頂で神から2枚の石板を授けられたモーセ
↑こちらの2枚の石板に十戒が記されています。
キリスト教の元はユダヤ教なので、キリスト教もこの十戒を受け継いでいます。
十戒の内容はこちらですが↓
- わたしの他に神があってはならない
- いかなる像も造ってはならない
- あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない
- 安息日を心に留め、これを聖別せよ
- あなたの父母を敬え
- 殺してはならない
- 姦淫してはならない
- 盗んではならない
- 隣人に関して偽証してはならない
- 隣人の家を欲してはならない。隣人の妻、男女の奴隷、牛、ろばなど隣人のものを一切欲してはならない
パッと見で何が言いたいのかわかりづらいので、各項目について少し補足をしていきますね。
ちなみに本記事以外にも十戒について解説しているブログは山ほどあるので、理解度アップのために一度目を通しても良いと思いますよ( ˘ω˘ )
クリスチャンであるなしに関わらず、一度は耳にしたことがあるであろう「十戒」という言葉。「十戒」とは何なのか、なぜそのよう…
モーセの十戒の意味を知りたい方は必見!この記事では、クリスチャンの僕が、聖書に書かれているモーセの十戒の意味やその内容に…
じゃあ始めます‼︎
(1)わたしの他に神があってはならない
唯一の神ヤハウェだけを信じなければならない。
ユダヤ教・キリスト教・イスラム教は唯一神(※)を信仰しているので、これら3宗教は一神教なのです。
日本の神道のように八百万の神々などといった大勢の神がいるという概念は一神教の信徒には理解されません。
イスラム教の開祖ムハンマドも、メッカに古くから存在していた土着の多神教を全てぶっ壊してイスラム教一色にしてますからね。
十字軍遠征ではキリスト教徒がイスラム教徒とユダヤ教徒を大虐殺していますからね。
歴史を見る限りでは、一神教が最も過激であると言えるかもしれません。
(2)いかなる像も造ってはならない
自分を模倣する像を作ってそれを拝むのは禁止
難しい言葉で言うと、偶像崇拝の禁止です。
「神様ってこんな感じの見た目っしょ」と崇拝する対象を勝手に設定するのは禁止です。
↑これは完全に禁止(笑)
キリスト教は偶像崇拝禁止なのに我々はイエスの風貌を何となく知ってますよね?
イエスは神の子なので神と同様に偶像崇拝は禁止されている。
「髭もじゃで痩せてる黒髪ロングのおじさん」的な感じで↓
でも偶像崇拝禁止なので本来はそれも許されない事なんです。
だって神様の姿は誰も知らないから!!!
当たり前ですが
偶像崇拝禁止を厳密に守るイスラム教からすれば、
それならイエスの見た目を絵に残して拝むのは神への冒涜だ!
と考えています。
※細かい話ですがイスラム教にとってイエスは「神の子」ではなくただの預言者の一人としており、開祖ムハンマドこそが最後にして最大の預言者だと考えています。
同じキリスト教でもルターの宗教改革によってカトリックから分離したプロテスタントという分派は、今も伝統的に偶像崇拝を嫌がっています。
ルターってあれですよね、カトリック教会が金儲けのために天国に行けるチケット(免罪符)を高額で売り始めたのにブチギレた至極真っ当な人ですよね。
悪どい金儲けを始めたカトリック教会の聖職者のイメージ
再出ですが、カトリックとは違いプロテスタントでは偶像崇拝を禁止しています。
なぜなら神の教えとは違うからです(笑)
キリスト教の中でもカトリックだけは何度も何度も飽きることなく不祥事をやらかしちゃってます(´・ω・`)
カトリック教会が偶像崇拝を許容する理由、それは
➀信者獲得のため、つまり
言葉が通じない相手にも絵ならわかるから
➁お布施(税金、寄付)をいっぱいもらうため、つまり
③自分たちが贅沢するため
なのです。
※一部筆者の誤解や偏見があるかもしれません、あらかじめカトリック教会聖職者の方々には深くお詫び致します。
言葉が通じない民族にもキリスト教を布教するために、神の教えを破ってまでイメージ刷り込みで信者獲得を目指したのです( ˘•ω•˘ )
教会に飾られている美しいステンドグラスも、
元々は言葉が通じない人たちにも聖書の内容を理解できるように絵で表現したものなのです。
ちょっとアップにしてみましょう↓
ステンドグラスは聖書のストーリーを描いている
ですので偶像崇拝を禁止するプロテスタントの教会にステンドグラスはありません↓
プロテスタントの教会内部の様子
(3)あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない
神様の御名を口にするのは畏れ多いことである。
さすが神の教えを忠実に守るユダヤ教徒です。
なので、
かみさままぁぁぁぁ(GOOOD)
と気軽に発言する信徒に対しては、
と怒られます、戒律違反ですから。
まさにOh my god !!!!ですね(笑)
(4)安息日を心に留め、これを聖別せよ
神様はこの世界の万物を六日で作って七日目に休みました。
なので我々人間も安息日という休む日を作らなければならない。
有名な「光あれ」の言葉からこの世界が始まったんですよね(´∀`=)
神が世界を創ったお話、つまりユダヤ教の歴史についてはこちらを参考に↓
さて、遂にこの単元にやってきたかという感じです。 世界を周るうえで必ず知っておくべき知識の一つ、それは宗教の基礎知識で宗教上のルール違反等を勉強せずに世界を旅することは危ないし勿体ないです。 今回はユダヤ教の歴史をわかり[…]
ちなみにこの戒律は
「休みは一週間に一日あれば十分だろ?」
というブラック労働を助長する意味では決してなく、むしろその逆で
「人間は休まずに働き過ぎることがあるから、せめて一週間に一日くらいは休みを取って体を労わるように」
というとてもホワイトな意味なのです。
拝啓 神様へ
お陰様で筆者の勤め先もようやく週休二日制になりました、まじ助かります(笑)
6日で世界の全てを作り、その後3日間ほど休んで頂いても良かったかもしれませんね。
人間は働くのが好きですから、あなた様がもう少し休みを取っておられたら…と考えない日はございません。
敬具 筆者
(5)あなたの父母を敬え
父母は人間関係の最も基本的な家族である。
それを敬うのは当然。
(6)殺してはならない
人を殺す者は裁きを受けなければならない!
「死ね」「能無し」「クズ」などの他人の人格を抹殺するような言葉も禁止されています。
FU○K YOUとか。
戒律に背いて散々やらかしてきたくせに、いざ教会では十字架や聖職者の前で「おぉ神よ、私はなんと罪深いことを。そんな私を正しい方向にお導きくだされえぇぇ」と手を合わせる、筆者からしたらマジで意味不明です。
(7)姦淫してはならない
不倫や浮気などの不道徳な性行為は禁止!
売春、同性愛、レイプ、近親相姦や獣姦、屍姦も禁止。
イエスは「思いの罪」という概念を持っており、情欲を持って異性を見た時点でそれはレイプしたのと一緒である(←これは手厳しい)
人間の性欲は神からの贈り物なので、正しい性行為は神聖なもの。(=つまり避妊は禁止)
戒律を破った信徒は教会の懺悔室で聖職者に自らの罪を告白すれば許してもらえるらしいです(笑)
これを告解(こっかい)と呼び、カトリック信徒が行う儀式の一つです。
信徒「おぉ神よ、わたしはなんと罪深いことを!!相手が既婚者と知っててダブル不倫してしまいましたあぁぁ(ノД`)・゜・。」
神「正直なやつじゃ、今回は許してやろう。天国で待っているぞ」
こうなると、本気で思っているんでしょうかね(爆笑)
キリスト教のミサ(儀式=典礼)についてはこちらの記事で紹介しています↓
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自画自賛ですが、めちゃくちゃおもしろく書けているので是非一度ご覧ください。
(8)盗んではならない
人のものを盗んではいけない!
金融業で利息を取るのも「盗み」と一緒と考えられているので、中世ヨーロッパでは迫害されていたユダヤ人のみが金融業を営んでいました。
これにより、結果的にユダヤ人が裕福になりさらにキリスト教徒の恨みを買っていくのでした・・・。
ユダヤ人迫害の凄惨な歴史はこちらから↓
RYOです 今回はユダヤ人迫害についての歴史をなるべくわかりやすくまとめてみました。 我々が知っている最も有名なユダヤ人と言えば、物理学者アインシュタインやアンネの日記の作者アンネ・フランクでは無いでしょうか? ユ[…]
(9)隣人に関して偽証してはならない
他人を陥れるような証言、行動をするのは禁止!
イエスは愛弟子(=イスカリオテのユダ)の裏切りによって処刑されましたが、それとなにか関係があるのかな?
(10)隣人の家を欲してはならない。隣人の妻、男女の奴隷、牛、ろばなど隣人のものを一切欲してはならない
他人が所有しているものに対する盗難や、財産を持っていることに対して嫉妬するのは禁止!
十戒を全て守る人ってほんとに天国に行ける気がしますね(笑)
筆者の奥様(ヨーロッパ人女性)の家族もキリスト教のカトリック派ですが、宗教の慣習に興味がない奥様は
加えて税金もかなり優遇されている。
ただの既得権益集団!
と言っています(笑)
特に中世ヨーロッパでは収入の10分の1を寄付するような制度があったとか・・・。
キリスト教の終末観
ではキリスト教の「終末観」を見てみましょう。
要するに「死後の世界はどうなっているか」という事です。
ガチガチなカトリック信者を両親に持つ欧米人女性と結婚した筆者です( ̄^ ̄)ゞ ※筆者も妻も無神論者です。 前回の記事「④イエスが説いた10個のルール「十戒」を解説!」に続いて、キリスト教の「世界の終末観」を見てみましょう。 […]
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