ヨーロッパを旅する前に知っておくべき西洋建築の知識として、今回はギリシャ建築について説明します。
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※明言しますが、西洋建築の勉強をしてからヨーロッパに行けば無学で行くより100倍楽しめます。
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今回は、「ギリシャ建築の概要と美の概念」を解説している記事です。
ギリシャ建築の概要と美の概念
この章の特に重要な点を挙げると以下の2点になります↓
➀ギリシャ建築の概要
②ギリシャ建築の基本的な概念は『調和』
それぞれ解説します。
➀ギリシャ建築の概要
まずギリシア建築の概要を説明します。
です。
「単純な構造の中に完璧な調和の美を実現」
めちゃくちゃ難しそうですね(笑)
古代の哲学者ピタゴラスは、万物は数の関係にしたがって成り立つ調和ある存在とし、古典系建築に共通するもっとも基本的な美の概念が「調和」なんです。
「古典系建築」というジャンルについては後々解説していきますが、興味のある方はこちらの説明をお読みください↓
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※「古典系建築」とは、紀元前7世紀に発展したギリシア建築や紀元前後に発展したローマ建築のような「昔の建築様式」。
以降イタリアのルネサンス期に「あの素晴らしい建築様式をもう一度」として復活したルネサンス建築やバロック建築もギリシア建築やローマ建築の流れを受け継いでいる。
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②ギリシャ建築の基本的な概念は『調和』
では調和とは何か、簡単に説明致します。
この時代、ギリシャ人は特に「比例」などの「数学的なバランスの良さ」を重視しました。
極端な話、
「建物が美しく見えないのは数学的に調和していないからだ」
ということです。
例えばこんなん↓
とか、こんなん↓
です。
こう考えたら、「美しく見えるように」って結構難しいですよね・・・。
ピタゴラス曰く、これらが美しく見えないのは数学的に調和していないからなのです!!!
古代ギリシャ人は柱同士の間隔や柱の直径、高さ、各部の寸法などを恐ろしい精度で定めていきました(後述します)
では次に、古典系建築と中世系建築の違いについてお話したいと思います↓
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