さて、本記事ではユダヤ人の聖書(=物語)である旧約聖書をなるべくわかりやすく解説してみました。
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さて、遂にこの単元にやってきたかという感じです。世界を周るうえで必ず知っておくべき知識の一つ、それは宗教の基礎知識で宗教上のルール違反等を勉強せずに世界を旅することは危ないし勿体ないです。今回はユダヤ教の歴史をわかり[…]
さて、本記事ではユダヤ人の聖書(=物語)である旧約聖書をなるべくわかりやすく解説してみました。大まかなお話は以下の記事で既に言及していますので、興味があればこちらからご覧ください↓[sitecard subtitle[…]
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では早速始めます(”◇”)ゞ
人類初の殺人~カインとアベルの悲劇~
エデンの園を追放された後、アダムとエヴァが最初にもうけた子ども「カイン」と「アベル」の兄弟が最初の殺人を起こしました。
アダム一家は、自らを創り出した大地からの恵みを受けて暮らしていくことを決めました。
アベルとカインの兄弟
アダムの息子らは成長し、兄のカインは畑を耕し実りを得る者に、弟のアベルは羊を飼う者となりました。
遠回りな表現ですね…
兄弟は互いに自分の仕事こそが素晴らしいと誇りを持っており、そのため口論が絶えず、決して仲がいいとは言えませんでした。
人類最初の兄弟が既に仲悪いです(笑)
そんな時、兄弟は神に自分たちの収穫物を捧げることになりました。
カインは土から採れた農作物を持ち、アベルはよく肥えた最良の羊の初子を持ってきました。
手前が弟アベル(羊)、奥が兄カイン(農作物)
が!!!
神はアベルの羊には目を留めましたがカインの供物は無視しました。
カインはあまりの屈辱に目を伏せたという。
いやいやいや、神よ!!!
なぜそんなことをなさったのですか!!!!!!????( ゚Д゚)
↑これは筆者のコメントです。
兄カインが弟アベルを手にかけた
アベル逃げてえぇぇぇぇ
毎日コツコツと同じ場所の土を耕し、作物を育て、収穫をする毎日を送るカインにとって、笛を吹きながら愛らしい羊の群れとともに牧草地に出かけ、毛を刈り、ミルクを絞る毎日を送るアベルの仕事ぶりは、さぞや呑気なものに見えたのでしょう。
また、カインには自分の供物が喜ばれるという絶対的な自信があったのでしょう。
それなのに神が選んだのはアベルの羊…
強い怒りと嫉妬にかられたカインは、弟を亡き者にしようと決意。
供物の件だけじゃなく、きっと積年の恨みもあったのでしょう…
アベルを野に連れ出し、そこで○しちゃいます。
これが人類初めての殺人であり、兄弟殺しの瞬間なのです。
大地に流されたアベルの血の訴えを聞いた神はカインに問い質します。
神「お前の弟アベルは、どこにいるのだ?」
カイン「知りません、私は弟の番人でしょうか?」(←めっちゃ嫌味ww)
カイン言ったあぁぁぁぁ、全知全能の神に対して!!!!!!!!
これが人類が最初についた嘘だと言われています。
罪を重ねたカインに対して神は、
神「お前は呪われた。もはや、大地はお前のために作物をもたらしはしない!!!!」
と宣告し、放浪者となる罰を与えたのです。
放浪者となったカイン、さらばじゃ…
カインはその後、エデンの東にあるノドの地に住み着きました(←え、どこ!!??(;゚Д゚)
二人の息子を同時に失ったアダムとエヴァでしたが、新たな息子セトを授かりました。
このセトの子孫から「ノアの箱舟」のノアが出てきます。
神は農耕民より遊牧民が好き?
ところで、、、なぜ神はカインの作物を喜ばなかったのか。
神がアベルとカインの両者から笑顔で供物を受け取っていたらこんなことにはならなかったはず。
アベルがかわいそうな気もする…
カインのアベル殺しの謎はしばしば議題にあがるようで、諸説あり非常におもしろいのです↓
- 「アベルは単なる羊ではなく、『最良』の羊を自ら選んだからだ」
- 「アベルは初物を選んだのに対し、カインは初物を選ばなかった」
- 「捧げものは『血を流すものであるべき』だった」
- 「カインは自分の努力の成果を神に認めてもらおうとしたのに対し、アベルは神の恵みに対する感謝を率直に表したから」
このドラマチックなストーリーに数々の作家や画家がインスピレーションを得、多くの作品が残されています。
また、この愛憎劇は定住生活を送る農耕民族と遊牧生活を営む人々の対立を象徴しているとも言われています。
神に選ばれたのがアベルだという点、カインに放浪を宣告するという点からみるに、「創世記」を記した人たちは農耕民よりも遊牧民に対する思い入れの方が強いようだ、と著者は語っています(←筆者的には農耕民の方が報われて欲しかったが
では次ページでは「 神による怒りの制裁~ノアの箱舟伝説~」についてご紹介します。
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