【旧約聖書⑧】『旧約聖書』のハイライト!モーセの「出エジプト」と「十戒」

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ユダヤ教 旧約聖書 歴史

さて、本記事では、ユダヤ人の“聖なる物語”――そう、旧約聖書という名の一大叙事詩を、なるべく分かりやすく、そしてちょっぴり笑える感じで解説していく所存である。

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全体のざっくりストーリーについては、すでに別記事で語り尽くしているので、「旧約って何だっけ?」という方は、まずはそちらをご一読あれ↓

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ユダヤ教 歴史
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旧約聖書 まとめ わかりやすく

本書では、その記事で触れた内容をさらに掘りに掘って、スコップが折れる寸前まで深掘りした構成となっている。

読む際には、その覚悟を持って臨んでいただきたい。

参考文献は『眠れないほどおもしろい「聖書」の謎』。タイトルだけでもう面白そうである。

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旧約聖書 ヨセフ ヤコブ エジプト

ではさっそく、神と人類の濃すぎる関係史をのぞいてみようではないか(”◇”)ゞ

※なお、本記事に登場する写真のほとんどは画像生成AIによる産物であり、「あれ?この人見たことある!」と思っても、たぶん気のせいである。
実在の人物とはほぼ無関係なので、そこんとこよろしく。

『旧約聖書』のハイライト!モーセの「出エジプト」と「十戒」

さて、前回までの記事をザックリおさらいしよう。

  1. ヤコブ一家、カナンからエジプトへ移住。
  2. ヨセフ、宰相になるも涙の再会で和解。
  3. イスラエルの民、みんなでお引っ越し!

ここまでOKだろうか?

旧約聖書 わかりやすく ユダヤ人
エジプトへ向かうヤコブ一家

その後、物語の幕が再び開かれるのは数百年後。

イスラエルの人々がエジプトで迫害され、奴隷として扱われるようになった時代からである。

エジプト王ラメセスⅡ世の治世、紀元前13世紀頃のことだと言われている。

エジプトに定住したイスラエルの民は、どんどんその数を増やしていった。


エジプトで増え続けるイスラエルの民

数は脅威である。

ヤコブの息子ヨセフがエジプトを大飢饉から救ったことを知らない世代になると、エジプトの人々はイスラエル人に対して恐れを抱くと同時に、嫌悪感を抱くようになっていった。

エジプト人にとってイスラエル人は「急激に人口を増やす謎の集団」になっていたのである。

イスラエルの民「我らの先祖のヨセフ様がエジプトの大飢饉を救ったんだ。いわばイスラエル人はエジプトの救世主だろ?」

エジプトの民「最近イスラエル人が増えすぎてない?あいつらエジプト乗っ取る気かよ、もうコワイ…」

ファラオ「むぅ、これはなんとかせねば…」

ファラオ、容赦ない奴隷化政策を発動

そこでファラオは、イスラエル人を奴隷の身分に落とし、虐待するようになっていった。

かくして、イスラエルの民は奴隷へと転落。

ツラい重労働を強いられ、ピラミッド建設に駆り出された(※実際には諸説あり)。


奴隷として重労働を課せられたイスラエルの民

エジプトの民「おらおら、イスラエル人は奴隷なんだ。馬車馬のように働け!!ピシッピシッ」

しかしイスラエルの民は厳しい労働にも耐え、働いて、食って、寝て、そして人口を増やし続けたのである。

ファラオ「え、こいつらなんで減らんのだ?」

ファラオはさらなる人口抑制政策として、一人っ子政策を行い…(ではなく)生まれてきた男の子を殺害するよう命令を下したのである。

歴代ファラオ政策ランキングでもダントツ最下位を獲得しそうなこの施策、

ところが神の怒りを畏れた助産婦たちはそれを聞き入れなかったので、この政策はイマイチ効力を発揮しなかった。

ファラオ「……チッ」

だがファラオはこれで引き下がるような小物ではない。

なんせ大国エジプトの王、ファラオである。


ついに本気を出したファラオ

ついにファラオは、新しく生まれたイスラエル人の男児をナイル川に投げ捨てるように、という非人道的な勧告を出したのである。

こんな恐ろしく切ない時代に産声をあげたのが、旧約聖書の中核を担うモーセだった。

後に、十戒を受け取り、紅海を割り、エジプトに神の十の災いをもたらすあの男である。

だがこの時点では、ただのか弱き新生児。
運命の歯車は、まだゆっくりと動き始めたばかりだった。

エジプト王女に拾われ"最高の教育"を受けたモーセ


なんとか隠れて育てられていたモーセ

ファラオによる「男児はナイル川にポイせよ」政策。

モーセの両親は生後三カ月まではなんとか自分の元でモーセを育てていたが、いよいよそれも難しくなってきた。

そこで、防水処理を施したパピルスでできた籠(現代なら特許が取れそうなレベルの工夫である)にモーセを入れ、ナイル川の岸辺の葦の中にそっと置き去ったのだ。

両親「ごめんねモーセ、もうこうするしか無いの…素敵な人に拾われますように(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)」

奇跡その1:拾ったのがファラオの娘

その籠を見つけたのが、たまたま水浴びに来ていたファラオの娘


偶然ファラオの娘に拾われた超強運のベビーモーセ

絶妙なタイミング、そして神がかり的な偶然が炸裂する。

王女「え…なにこれ…赤ちゃん!?可愛い〜〜!!」

こうしてモーセ、王族入り。
奴隷からの逆転劇、開始3カ月でチート発動。

奇跡その2:最高の英才教育を受ける

モーセは王女に拾い上げられ、王族の中で最高の教育を与えられ、大切に育てられた。


最高の教育を受けるエリートヤングモーセ

モーセはエジプト最高峰の教育をガッツリ受けて育った。

  • 読み書き計算
  • 軍事戦術
  • 行政の知識
  • 宗教儀式
  • ヒエログリフの読み書き etc…

モーセ「今ならピラミッド設計図、読める気がする」

学問においても、品位においても、文句なしのスーパーエリート王子となったのである。

成長したモーセはある日、強制労働の現場でイスラエル人を虐待しているエジプト人監督を目にする。

怒りと正義感で我を忘れたモーセは、気が付くとなんとそのエジプト人監督を殺してしまっていたのだ。


おい!!おい、しっかりしろ!!

王宮育ちにしては破天荒すぎる行動だが、この事件はすぐにファラオの耳に入った。

たとえモーセに非はなくても、イスラエル人がエジプト人を殺したとなれば極刑は免れません…

なんせ、イスラエル人は奴隷の身分である、一応…

エジプトを出たモーセは放浪の末、ミディアン地方にたどり着き、祭司の娘と結婚して羊飼いとして過ごすこととなった。

旧約聖書 モーセ 出エジプト
幸せを手に入れたモーセ

モーセ「ようやく平穏が訪れた…これで静かに暮らせるな…」

神「(ニヤリ)そんなわけないだろ、これから本番だよ?」

神は"奇跡を起こす杖"をモーセに授けた!

モーセは実に穏やかな人生を謳歌していた。

羊の世話をして、祭司の娘との家庭も築き、空気はうまいし山は静か。

“第二の人生”としては合格点どころか花丸である。

モーセ「はぁ〜、このまま老後もここで……」

と思っていた矢先。

モーセはシナイ山で神から、

イスラエル人をエジプトから救い出し、カナンの地に連れ戻せ

との命を受けた。

モーセ「ちょっ、待っ…誰?え、私がですか?いや、自分には荷が重過ぎます!!!」

エジプトでは相変わらずイスラエル人が酷使されていた。


馬車馬のようにこき使われるイスラエル人

とは言え、モーセがエジプトを離れて早くも四十年が経過しており、躊躇するモーセに神は奇跡を起こす杖を授けてこう言った。

わたしはある。
わたしは"ある"という者だ
↑参考書に書いてあることをそのまま記述したが、誤植だろうか?、これに関しては筆者もマジで意味不明である(´・ω・`)

これはつまり、「永遠の存在である」とか
「他と比較されない“絶対”の存在である」という意味らしい。

モーセ、しぶしぶ再始動

しかしモーセはそれでも何度も神に断りを入れ、その度に神から説得を受けていた。


エジプトに戻ることを悩むモーセ

このように、神を感じ、その声を聞きながらも「自分に救世主のようなことができるのだろうか」と思い悩むモーセの姿はなんとも人間的でおもしろい、と著者は語っている。

これもまた、偉人であってもその弱さを包み隠さず書き記す、旧約聖書ならではだと言えるようだ。

さんざんゴネていたモーセだが、ついに腹をくくる。

ついにエジプトに戻ったモーセは、雄弁な兄アロンとともに、ファラオにイスラエル人を解放するよう直談判する。

モーセ「ファ、ファラオ様。イスラエルの民を…」


「そんなこと許さん、この恩知らずがあぁぁぁぁ」と怒るファラオ

怒り狂ったファラオ、「なんならもっと重労働させてやるわ!!」と逆ギレ。

イスラエル人は大事な労働力、ファラオは首を縦に振らず、そればかりかさらに厳しい使役を課したのだった。

間一髪でファラオをかわした!「葦の海の奇跡」

モーセがいくら言ってもファラオはうんと言わない。

そこで神はモーセに命じ、十の災いシリーズを発動する。

  • ナイル川を血に変える
  • ぶよを発生させ、エジプト人だけを襲わせる
  • 疫病を発生させ、エジプト人の家畜を苦しめる
  • 天から雹を降らせ、作物を全滅させる etc…

いずれの災厄もエジプトにとっては大打撃だったが、それでもファラオは了承しない。

ちなみに十の災いとはこちら。

  1. 血の災い
  2. 蛙の災い
  3. ブヨの災い
  4. アブの災い
  5. 疫病の災い
  6. 腫れものの災い
  7. 雹の災い
  8. イナゴの災い
  9. 暗闇の災い
  10. 長子皆殺しの災い

そこでモーセは「エジプト全土の全ての長子を殺す」という最終手段に打って出、ここにきてようやくファラオは屈服しイスラエル人の解放を許したのだった。


粘り勝ちのモーセおじちゃん

ファラオ「もうよい、行け」

モーセは成人男子だけで約六十万人という大集団を引き連れ、カナンの地に向かって大移動を始めた。

これが出エジプトである。

しかしファラオの“メンツ”が許さなかった。

奴隷がいなくなってから気づいたファラオ。

ファラオ「いや待て、労働力消えたんだが!?ヤバくね??」

そして驚異の速さで手のひらを返す。

ファラオ「やっぱ連れ戻す!全軍、出撃!!」

自ら軍の先頭に立ち、最強の装備で大追跡を開始する。

もはやラスボス感満載である。

旧約聖書 モーセ 出エジプト
軍隊の先頭に立つファラオ

ファラオは前言撤回、自ら軍隊を率いて猛追、そしてついにモーセたちは葦の海の入り口でエジプト軍に追いつかれてしまった。


海に追い詰められたイスラエル人

目の前は海、後ろは軍隊。

まさに「前門の虎、後門の狼」の如し。

民A「ぎゃあぁぁぁぁ!!!!逃げろ逃げろ」

民B「バカ押すな!!海に落ちる!!!!!」

民C「エジプト軍がぁぁ((((;゚Д゚)))))))神よお助けください…」

逃げ場所を失ってパニックを起こすイスラエルの民に静かに近寄るファラオ。

旧約聖書 モーセ 出エジプト
イスラエル人を追い詰めたファラオ(剣の達人っぽい)

ファラオ「モウ オワリニシヨウ」

モーセ一行にとっては絶体絶命の局面だったが、モーセは海に向かいスッと手を挙げた。

ドォォォォン!!!

なんと海が真っ二つに割れ、そこに道が出現したのである!!!

旧約聖書 モーセ 出エジプト

民衆「なにこれすごい!行けぇぇぇぇ!」

間一髪、モーセの一行は海を渡ることでファラオの追撃から逃れることができた。

ファラオ「逃がさんぞモーセェェ!!」

兵士「突っ込めぇぇ!!」

だが、イスラエル人が渡り終えると同時に──

バシャアアアアン!!!

海が元に戻り、エジプト軍は一瞬で全滅。

そう、イスラエル人が渡り切ったと同時に海は閉じ、後を追ってきたエジプト兵たちは海の藻屑となって消えたのだ。

これが「葦の海の奇跡」である。

ハマス イスラエル 中東戦争 パレスチナ

紀元前十三世紀の後期に、モーセ率いるイスラエル人たちはこうしてモーセの決断と神の奇跡によってエジプトから脱出することができた٩( ”ω” )و

しかも、相手は帝国エジプト&ファラオ本人。

もはや伝説の領域である。

シナイ山で神がモーセに与えた「十戒」には何が書かれていた?

さて、無事にエジプトを脱出できたイスラエル人たち、とにかく安堵。

残るはカナンを目指すのみ

民A「うっわー耐えたぁぁ(笑)」

民B「いやー、ほんまもうダメかと思ったわ〜(笑)」

民C「あとはカナンに帰るだけか〜長い旅だったなー( ノД`)シミジミ」

安堵の表情を浮かべるイスラエルの民たちだったが、その後の行程も過酷を極めた。

民A「水がない!パンもない!」

民B「え、今度は飢え死に!?」

民C「エジプトの方がまだマシだった説…?」

などとブーたれる民たちに、モーセは必死に神対応。

飢えや疲れなど数々の試練に耐えながら、一行は三カ月後にようやく聖なる山「シナイ山」の麓に到着した。


エジプトからシナイ半島へ逃れたモーセ一行

神「モーセ、ちょっと山頂まで来い」

モーセ「またですか……(脚パンパン)」

ここでモーセは再び神から呼び出され、山頂で一人、サシで神の啓示を受けた。

イスラエルの民が神を信じ、神の言葉に従い、契約を守るなら彼らを聖なる民としよう

モーセが山の麓に戻り、その言葉を伝えると人々は一様に神の言葉に従った。

こうして、人類史上初の神との契約が本格始動。

そこで結ばれたのが、十の戒め「十戒」である。

  1. わたしのほかに、ほかの神があってはならない。
  2. 自分のために、偶像をつくってはならない。
  3. 主の御名をみだりに唱えてはならない。
  4. 安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。
  5. 父と母を敬え。
  6. 殺してはならない。
  7. 姦淫してはならない。
  8. 盗んではならない。
  9. 隣人に対し、偽りの証言をしてはならない。
  10. 隣人の家のものを欲しがってはならない。

ちなみに、

➀から➃までの戒めは「神と人との間の契約」
➄から⑩までの戒めは「人が守るべき倫理、道徳規範」

になっている。

確かに⑤〜⑩は良いことしか言ってない。


神とのガチ契約を胸に、モーセと民たちは再びカナンを目指して進み始める──

……が、その道のりがまた激ムズ難易度だったことは、この時はまだ誰も知らない。

なぜ、モーセは「カナンの地」を踏むことができなかったのか

ところがモーセと神がこの契約を結ぶのには四十日四十夜を費やした。

余談だが、「ノアの箱舟」のお話で神が大洪水を起こしたのも四十日四十夜の間ずっとだった…

なかなか姿を現わさないモーセを待ちきれなかった民は、「金の子牛の像を造りそれを崇める」という神が禁止した行為『偶像崇拝』を行い、契約を待たずして早速禁を破ってしまった。


四十日四十夜を待てずに偶像崇拝してしまうイスラエルの民

神「おい、今まさに偶像崇拝禁止って言ってるとこなんだが?」

モーセ「おおぉぉぉぉいいいぃぃ民ぃぃぃ!!!!」

神「たった四十日四十夜も待てぬとは…愚民どもめが!!!

神はこれに怒り狂い、像を造った民、三千人以上を粛清した。

契約も白紙となり、再交渉スタート。

再び四十日四十夜が費やされ、ようやくイスラエル人は「神の民」と呼ばれるようになった

しかし神と人間の微妙な関係は続くのである、というのも…。

人々はカナンを目指す過酷な旅の最中で、

民A「腹減った〜水ない〜」

民B「奴隷でもエジプトにいる方がマシだったわ~」

民C「モーセの口車に乗っちゃったぜ…クソガ」

民D「ってかさ、もう帰ろうぜ?」

民E「そもそも神とかいねーだろ(笑)」

と、モーセはもちろん神に対してまで不満を口にし始めていたのだ。


陰でリーダー抹殺を企む男たち

さらには、自分たちを率いたリーダーたちを指し、

民「あいつらを殺してエジプトへ帰ろう」

などと言い出す始末。

神「貴様ら、全員…野で干からびてしまえッ!!!!」

モーセ「待って!ストップ!!神様、少し落ち着いて!!(正座)」

神、モーセの説得により“全滅”は回避。

しかしおさまりがつかなかった神は、

不平を口にした二十歳以上の全員が死に絶えるまでの四十年間、お前たちは荒れ野をさまよい歩かなければならない

と宣告し、さらにリーダー殺しを企てた首謀者らを全滅させたのだ。

筆者「この、時々神が預言者に諌められるシーンはなんなんだ?笑」
「神もめっちゃ感情的になってるシーンは正直笑える、全知全能のくせして。」

さて、結局カナンの地に足を踏み入れることができたのは、エジプト脱出の世代ではヨシュアとカレブの二人だけだった。

旧約聖書 モーセ 出エジプト
出エジプトを乗り越えてカナンにたどり着いたのはヨシュアとカレブの二人のみ

つまり英雄モーセですら「民を統制できなかった罰」として、カナンに足を踏み入れることは叶わなかった(=許されなかった)のだ(;゚Д゚)

神「カナン?見ていいけど、入るのは…ダメです」

モーセ「せめて…一歩だけ……(泣)」

神「それもダメ〜!」

その時モーセは百二十歳だったと旧約聖書には記されているが、ここまで神に誠心誠意仕えてきたのだ。

「約束の地=カナン」の空気を吸わせ、王に任命してやるくらいのご褒美をあげても良いのでは…?という気もするが、この厳しさこそ、この地における「神」なのだ。

モーセという英雄すら、最後に報われることなく幕を下ろした――
だがこの物語こそが、旧約聖書における信仰と規律の象徴なのである。


では次ページでは「約束の地カナン奪還とイスラエルの初代王サウル」についてご紹介する。

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旧約聖書 サウル ヨシュア カナン

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旧約聖書 モーセ 出エジプト
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