ヨーロッパを旅する前に知っておくべき西洋建築の知識として、今回はギリシャ建築について説明します。
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※明言しますが、西洋建築の勉強をしてからヨーロッパに行けば無学で行くより100倍楽しめます。
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前回の記事はこちら↓
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本記事は「古典系建築と中世系建築とは?」を解説しています。
古典系建築と中世系建築とは
この章の特に重要な点を挙げると以下の2点になります↓
➀古典系建築と中世系建築
②オーダーの重要性
それぞれ解説します。
➀古典系建築と中世系建築
ギリシア、ローマ、ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、バロックなどの西洋建築は大きく以下の2種類に分けることができます。
- 古典系建築
- 中世系建築
「その2つ、そもそも何が違うの?」って思いますが、先に結論を言います↓
です。
しかしいきなり円柱(オーダー)とか言われてもチンプンカンプンなので、もっと簡単に説明しようと思います。
古典系建築の代表はギリシア建築で、中世系建築の代表はロマネスク建築です。
なぜならギリシャ建築っぽいグループが古典系、ロマネスク建築っぽいグループが中世系とくくられるからです。
文面ばかりだと嫌になるので実際に写真を見ていきましょう↓
②オーダーの重要性
オーダーの有無は古典系建築と中世建築を区別する最も特徴的な要素なんです。
オーダーについてはこちらの記事で詳しく説明しているので参考にしてください↓
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では、古典系建築と中世系建築を外観だけでも、ひとまず比較してみました!!
古典系建築で注目するのはズバリ、円柱です↓
全ての建物に丸い円柱が使われているでしょ?
これらは全てギリシア建築の「柱」に由来しています。
ギリシア建築に由来している、(他にも古典系の特徴はいくつもありますが)だから「古典系」なんです。
中世系建築で注目するのはズバリ、とんがった塔です↓
※ロマネスク建築のみ例外で、まだ新しい建築様式を模索している途中なので中途半端な感じです↓
逆に中世系建築には円柱は使われておらず、「柱ー梁」という構造方式が確認できません。
こうしてみると「古典系」と「中世系」の外観の違いは明らかだと思います。
当然、特徴のわかりやすい建物で比較していますがオーダーの有無はとても大切なんです。
今は理解できなくても、ギリシャ建築からバロック建築くらいまで勉強していけば自ずとわかるようになるので心配しなくても大丈夫です。
ギリシア建築とゴシック建築
参考書「西洋建築の歴史」には、
と書かれています。
もう少し詳しく言うと、何十トンもある梁や屋根の重さを、重力に抗い直立の姿勢を崩さず静かに受け止めているのが柱ですよね↓
その神殿(≒柱)の姿が、同じく重力に抗って全身の筋肉を使って自分自身の肉体を持ち上げている我々人類の肉体の感覚を通して、柱に、直立し自立する自分自身の姿を見ているのだ、ってことなんです。
人類も重力に抗って直立するから、同じく重力に抗って直立している神殿の姿がとても神々しく感じる
とも言い換えることができます。
ギリシア建築は重力の感覚に満ちた立体的な柱の建築と言うことができるのです。
逆にゴシック建築についてはこう書かれています↓
ゴシック建築は壁面のあらゆる部分を縁取り、分割し、床から天井まで実際に重さを支えている背後の石造部分を巧みに隠しているというのです。
わかりにくいですよね、すみません。
つまりですね、ゴシック建築のテーマは「重力の感覚を拭い去ること」であり、ギリシア建築と全くもって逆ですよね。
こういった理由で、ギリシア建築(古典系建築)とゴシック建築(中世系建築)を代表例として比較したのです。
では次に、ギリシャ建築の3つのオーダーについてお話したいと思います↓
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